コメントスパム対策進行中
MovableTypeをターゲットにしたコメントスパム問題が起こっている。しかし、対策用プラグイン「MT-BlackList」1.5が発表された。
このコメントスパム問題については、MT開発者のブログでも少し前に取り上げられている。それを読む限り、この問題を奇貨としてブログツールに新たな展開が始まろうとしているようだ。今回はその全文を訳してみた。
SIX LOG
コメントスパム
2003年10月13日
我々はコメントスパムが重大な問題になりつつあるのを見ている。特にMovable Type ウェブログでは、作成されたページは構造や意味が非常に似ており、スパマーはGoogleランクを高めるためにコメントシステムを乱用している。
スパム問題よりもいらだたしいのは、誰にとっても有効な簡単な解決法というものがなく、すべてのオプションはそれぞれに賛否両論があるということだ。過去2カ月間に、Six Apartではスパマーと戦う最も良い方法について考えを投げかけてきた。
ウェブログの読者は、ウェブログに投稿する前に登録しなければならない。
あなたのウェブログにコメントを投稿しようとする人は、その前に登録しておかなければならない。
多くのウェブロガーにとって、この解決法は理想的ではない。ウェブロガーたちの非公式な投票では、多くの人が投稿前に登録するよう求めたくはないということが明らかになった。それは通常、会話を面倒くさいものと思わせてしまい、開かれた議論の障壁である。さらに、連携していなければ、多数のウェブログにログインするのは収拾不能になってしまう。
Movable Type Pro(詳細は近日公開)へのコメント登録を統合する計画はあるが、それはスパムをブロックするというのとはまた別の目撃のためのオプションである。もし明白なポルノへのリンクをサイトに現われないようにしたいのならば、コメント登録を可能にしておくべきではないのである。
コメントは登校前に承認を必要とする。
コメントが投稿されたとき、あなたは電子メールを受け取り、そのコメントがサイトに投稿されるにはそこに記されたリンクをたどる必要がある。
読者の少ないウェブロガーニは、この解決法は理想的かもしれない。しかし、あなたがかなり大量のコメントを受け取っているなら、それは無理な解決法だ。また、それは論議の自然さを損なうかもしれない。
画像認識技術
ウェブログにコメントが投稿される前に、人の目で見えるが、理想としてはコンピューターでは読めないコードを入力しなければならない(※訳註:ひみこーどみたいなものですね)。
この解決法は、アクセシビリティの観点からは適切ではない。また、スパマーはボットで検索した上でスパムを手入力しているように思われる。
万人のための可能な解決法は?
この問題は過去2週間でひどくなったが、よい知らせがある。コメントスパムにやられる人が増えるほど、実際の解決法が出現し始めていることである。
特に、ジェイ・アレンのMTブラックリストはMovable Typeウェブログへのコメントスパムに対するブラックリストによる解決法だ。これは、コメント欄(本体、URL、著者、その他)に、スパムコメントに共通してみられるURLが存在しないかどうかチェックし、スパムのように見えればコメントを拒絶する。中心となるプラグインは今日(月曜日)公開予定だが、その最新の開発中機能は、XML-RPCを使ってブラックリストデータをウェブログシステムで共有する機能である。これは、Razorと似た集中システムの基礎を提供し、あなた自身のシステムのブラックリストにある要素を管理しやすくするオプションがついてくる。
我々はスパマート戦う道を探すことを深く決意している。そして、誰もがスパム某氏を利用できるような中心システムレベルでそれができるようにする。我々はMTとTypePadのためのコメントスパム防止法を集約しつつある。そしてジェイの解決法が素晴らしいのは、それはコメントに関する分散型スパム防止ネットワークの始まりとなりうるものであり、多数のツールに組み込めるような道具ととなりうるものである。しかし、電子メールのように、スイッチを入れればスパムが根絶できるというような一つの単純な解決法というものは存在しない。うまくいけば、我々は一段登りつつある。
【訳者補足】 MT-BlackList 1.5(最新版)の日本語での解説はMT のスパム対策(Tak's ウエブログ 2003年10月14日、28日補足)に詳しい。
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