アンチブログ・マインド
慶応SFCの太田尚志さんのサイト内日記「自堕落記」の11月18日 anti blog? という記事で、当方の「blog of the Yeah! 2003 ノミネート96ブログ全チェック」記事への反響が書かれている。心情的によく理解できる部分もあったので、このブログではあまりやってこなかった「逐条的反応」を書いてみたいと思う。誤解を防ぐために原文引用を多くしたため、引用の域を超えてしまっているかもしれないが、ご容赦いただきたい。
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network styly * が「現在の『慶応MovableTypeブログ』の典型例」(といったら失礼かな,と続く) と紹介されているのを見て,死んでも MovableType にだけはすまい,と心に決めた(tDiaryはかなり迷う).いや,これを紹介した松永さんも,紹介された濱野さんもまったく悪くないしその文章が嫌いなわけでも何でもなくて,ただ「MovableTypeを使ってこういう対象を取りあげてこういう風に書く」と,そういう色眼鏡を通してみられる可能性がある,もっと言えば,自分が快く思わないレッテルが貼られる可能性が少なからず存在する,というのがイヤなわけだ.この辺の気持ちは実はよくわかるのです。tDiary系の人たちが「自分たちは日記であってブログなんかじゃねえ!」と言いたい気持ちもわかります。また、当サイトがデザインは別として「ブログとはこういうもの」という感じで紹介されていることがありますが、悪い気はしないものの、複雑な心境です。
「色眼鏡」「レッテル」というのは確かにあります。マクルーハンの「メディアはメッセージ」理論そのままで、どういうメディアを使って表現するかということそのものがすでに一つのメッセージなのです。ですから、メディア自体の好き嫌いや適不適があっても当然といえます。
ある意味で日本の日記圏というのは一つの日本伝統文化になりつつありますから、それを全部ブログに組み込む必要などないということでもあります。もちろん、移行したい人は移行すればいいのですが。
こういう anti blog マインドは主に昔からウェブ日記を書いていた人の間で割と目にするように思うので,どこから由来するか考えてみた. MovableType が流行り始め,雨後の筍のようにそれを使った日記ページが増えた.それに対しMT以前から手書きなりhnsなりでウェブ交換日記をしていた人たちは,それまで自分たちが普通に行ってきたことに勝手にラベリングされ(TrackBackだとか),また今ごろになって意味が見出されたかのように(自分たちはもう何年も前からやってきた行為なのに!) 騒ぎ立てられることを快く思わなかった.「anti blogマインド」として太田さんが挙げている要素はよくわかります。
というか、掲示板界では99年前後から起こった現象です。ぁゃιぃわーるどのしばさんが管理人から引退し、あめぞう掲示板が崩壊した隙にチョロチョロッと独立したひろゆきの2ちゃんねるが勃興して、雨後の筍のようにチャンネル掲示板が増えた。それに対し、2ch以前からminibbsなり「あめぞう型」スクリプトなりで掲示板に馴染んでいた人たちは、それまで自分たちが使ってきた絵文字も掲示板システムも2ちゃんねる発祥のように言われ(擬古猫とか)、また今ごろになって意味が見出されたかのように(2ちゃんねる型掲示板ではなくあめぞう型だ!)騒ぎ立てられることを快く思わなかった。……と文面をもじらせてもらうとこんな感じになります。
ぁゃιぃわーるど系の人たちにはMT設置くらいの技術がある人が多いのに、むしろ「はてなダイアリー」のほうに浸透していってるのは、その辺もあるのかなあ?(笑)
このあとは太田さんも言いがかり的だと思って書いていると思いますので、言いがかり的にレスしておきますと(笑)、
UTF-8で出せるのもなんかイヤ.私は中国語その他の文字も表示させたいという希望がありましたから、UTF-8可ということで逆に飛びついた部分があります(TRONはまだ普及していないし)。先日のエディタの話で書いたとおり、「Unicodeがデフォルトで扱えるか否か」を唯一の根拠としてWZ EditorからEmEditorに乗り換えたくらいですから、太田さんより私は明らかに「Unicodeの必要性/優先度」が高かったといえます。太田さんはおそらく日本語と外国語(英語以外)の混在するテキストデータを扱う必要がほとんどないのではないかと推測します。
でも、今確認したらLynxでも化け化けだったのはがっかり。
あと解像度の高いディスプレイを前提として左または右(論理的OR)にサイドバーがつくのも嫌い.サイドバーは単なる流行であって、外してもいいし、上下に入れても構いません。しかしサイドバーも古くからの伝統だと思いますけどね。もちろん、解像度の高い人が使っている場合もあるかもしれませんが、当ブログなどは基本的に最小620pxでも大丈夫になるようできるだけ努めていたりします(620pxの根拠はまた別記事で)。
しかし面白いのは、画面サイズのことです。ここのところ、教条的W3C方面から「文字を小さくするな!」というおしかりを受けているわけですが(そのお叱りが揃って「俺の所では見づらいのだから、自分の環境に合わせず、俺に見やすくしろ。お前はユーザースタイルシートを使えばいいのだ」と少数者の立場からおっしゃっていて、統計上の多数者の環境にわざわざ合わせている私がそちらに合わせて当然であるかのような指摘になっていることは興味深い)、それは基本的に「解像度が高いユーザー」からの批判でもあると考えられます。1600px幅が普通になりつつあるのだから、ということを述べている方もいますので(しかし統計的には1600幅は約1割前後のユーザーにすぎない)。
ところが、太田さんは「非unicode環境かつ解像度低」の立場からのご意見です。本当にウェブデザインというのは難しい。
自分の場合はいろいろと表現用のツールを試してみて、その中で自分に合うのが現時点ではMTだった、というところがあります。日々更新系ツールとして静的に出力できること、過去記事の保存が整理されていること、などは必須ですから、tDiaryやakiaryや、shiromukuさんのところの日記ツールなどはかなり高得点です。しかし、さらにカテゴリ分け機能があり、utf-8対応ということでMTを選んだわけですから、その辺の必要性をあまり感じない人がMTを選ばないのは当然だと思います。MTは使わない機能がつきすぎ、という意見も見たことがあります。
でも、まだ「典型的なウェブログ」というのが少ないというのも実情なのですよ。というのは、土佐
ところが、じゃあ典型的なブログってどんなのだろう、と思ったときに、まあMTデフォルトのテンプレートとか、上が青でギザギザとかは多少思い浮かびましたが、「これぞブログ」というデザインはピンとこなかった。ので、仕方なく自分のブログのデザインを流用して、背景や色を変えてみるにとどまったのです。
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清木研で、"ReadOne"というRSSリーダを開発されている船木さんという方がいるとの情報。自作のBLOGツール"nob'log"をPHPで創って公開されてたりもする。ORFで発表していたそうなんだが、自分... 続きを読む
http://www.sbpnet.jp/yig/url/ -- 今月のURL 2004-04-01 (木) 12:37:55 New! http://dbmania.at.infoseek.co.jp/db-nazo-top.htm -- ドラゴンボールの謎 2004-04-01 (木) 12:42:06 New! http://kotonoha.main.jp/2003/11/19blogmind.html -- アン... 続きを読む
http://web.sfc.keio.ac.jp/~s00596it/sfcwiki/ MEMO † http://www.sbpnet.jp/yig/url/ -- 今月のURL 2004-04-01 (木) 12:37:55 http://kotonoha.main.jp/2003/11/19blogmind.html -- アンチ・ブログ・マインド 2004-04-01 (木) 12:42:27 http:/... 続きを読む
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