東浩紀氏、ついにブロガーに。
東浩紀さんが、はてなダイアリーからMovable Typeに引越しされた。hirokiazuma.com/blog。その「ごあいさつ」に、はてなとMovable Typeのメディア特性の違いがさりげなく書かれているので、引用してコメントをつけてみる。
僕が愛着のあったはてなからブログに移行しようと思ったのには、複数の理由があります。たとえばはてなのいいところとして、コメントが下にズラズラ並ぶtDiaryの方式があります。あれはコミュニティ感の盛り上げには欠かせないのですが、しかし目立ちたいだけの無駄なコメントを呼び寄せるものでもある。このMTではトップからコメントが見えないようになっている(「最近のコメント」欄もあえて作っていない)ので、そこは抑制されることでしょう。
確かにMTの主流的なスタイルは、
・表紙=タイトルとリード文
・各記事ページ=本文+コメント
・トラックバック情報
とそれぞれに分かれている(このブログでは、トラックバックもコメントと同列に扱っている)。これは、はてなやtDiaryが、すべて表紙に詰め込むのと対照的である。
言い換えれば、表紙が時系列順に並んでいるのは同じなのだが、MovableTypeのほうが個々の記事の独立性が高いと言うこと。
自分もMTとはてなの両方を使っているが、MTの記事は考えてから書くことが多い。はてなは一行の書き飛ばしができる。そのため、コメンテーターさんが「MTは個人の情報発信、はてなは個人情報の発信」とうまいことを言っていたが、まさにそんな違いがある。
そして、あまりにフランクすぎるコメントの集積によって収拾がつかなくなってしまった東氏が、はてなからMTに引っ越したというのは、非常に自然な流れだと思われる。
もうひとつの理由は、トラックバックのシステムです。コメントは受け付けないけど、だれでもどこかで批判を書くことはできて、URLを送ることはできるというのであれば、まあ「開かれている」と言えなくもない(ブログをもってないと反論できない、とか言われそうだけど、それならこのページそのものがPCもってないと閲覧できないわけでキリがない)。最初からトラックバックのみ受け付けるシステムで運営することも考えたのですが、それはさすがに寂しいので、とりあえずコメントは受け付けます。とはいえ、今回はあまり頻繁にはレスを返さないかもしれません。そんなものなのだ、と思ってください最近感じるのは、はてなのコメント欄はチャット的に書くこともあるけど(bmpさんのとこでたまにそんなノリになる)、MovableTypeのコメント欄では(少なくとも運営者としては)あまりそこまで気軽に書く感じではない。むしろ、本文を修正したり、新しい記事にしようかと考えたりする方に意識が集中する。
記事を書く時、日記よりもやや敷居の高いメディア、それがブログという気がする。
※ブログと日記やニュースサイトがどう違うか同じかという議論はここではどうでもいい。はてなダイアリーとMovableTypeのメディア特性の違い、と受け止めてもらいたい。
※公開された最初の投稿が000017.htmlとなっている。おそらく、公開までに16のエントリーがテストされたようだ。東氏はかなり慎重に準備していることが伺われる。
※東氏のはてなダイアリーではコメント機能がオフになり、コメントが普通には見られなくなっていますが、実はこちらで今までのコメントを見ることができます
- 【広告】★文中キーワードによる自動生成アフィリエイトリンク
昼休みネットサーフィン(死語)中です(^^)。
はてなダイアリーなんですが、実はひそかにブログなんですよ。 http://d.hatena.ne.jp/ それはともかく、はてなコメント記入欄が10行くらいあったらどうなんだろうかとふと考えました。はてなのコミュニティのパワーもだいぶ衰えるような気がします。
本当だ。「はてなダイアリーは、ブラウザから簡単に更新ができるウェブ日記=ブログです。」と書いてある!でもまあ日記的要素が多いってことで。
ちなみに、最近読んだ中に「あめぞう→2ちゃんねる掲示板は、もともと1行レス掲示板から発展したので、チャット的な感覚が残っている」というようなことが書いてありました。10行くらい記入欄があっても、裏に回る機能がついたら同じようにコメントはつきまくるかもしれません(笑)
↓この記述はおもしろいです。
http://strangeworld.cc/~bbsnews/log/020826.html チャット的VS掲示板的というのは、はてなVSMTというふうに当てはめられるかも。
ハイパーノーツって単語は懐かしいです。私はなじめませんでしたが。
日記システムは日記がメインなんで、コメントが目立ちすぎないようにというような設計になるのは宿命でしょうね。
はてなダイアリーがウェブ日記=ブログということになると、近藤さんの「日本人にはBlogより日記」というCNETの記事と矛盾するような気がします。以下は引用文。
最近私が問題意識として感じているのは、日本の大人の文化の低さですね。大人が真剣に文化に貢献していないと感じています。それは、大人が「真剣に遊ぶ」ことが少ないからではないでしょうか。例えば、音楽を聞き、自分の考えを書いて、人と議論したりする。お互いを高めるコミュニティから文化が生まれると思うんです
特にこの中の「お互いを高めるコミュニティ」という部分に関しては、日記よりBlogの方が作り易いのではないかと思います。
日記(はてな含む)=馴れ合う
ブログ=話し合いをする
という印象があります。あくまで「はてな@ことのは」と「ウェブログ@ことのは」での感想ですけど。
cnetのインタビューはもう半年も前のことだし・・。その間に日本のウェブ日記シーン(^^)もblogシーンも変化したってことで。
ココログとかlivedoorblogとか見ていると、日本のblogシーン(←くどいがな)はずいぶんと日記の方に近づいているように思います。もちろん「あんなのblogの形をした日記に過ぎへんがな」という人もいるでしょうが。
こんにちは。zemmonといいます。今日のNetratingsの記事を見て、こちらにたどり着きました。
ところで。。。はてなは、かつて極めてBLOGに懐疑的だったはずです。むしろ「日記」であることにプライドを持っていたといいますか。
ある日、はてなの中の人が急に、はてなダイアリーのことを「これはBLOGです」と言い出したのではないかと。そしてそれは、単純に「BLOGって言葉は流行りだから」という、戦略的な観点からそう言い直しただけではないかと。
いったいつから「はてなダイアリーはBLOGだ」と言いはじめたんでしょうね? 最初からじゃないですよね? いつから、どういう理由で、なのでしょうね?
。。。と考えてみると。。。そういえばはてなは「〇〇万人突破!」とか「〇〇賞受賞!」みたいなメールを、関係者に頻繁にDMしますよね。東京にも進出したり。Netratingsの今回の発表も、はてな側からNetratingに働きかけ、共同で調査をしたりしている可能性も無視できないと思います。
要は、はてなは、「自分たちは今右肩上がりなのだ」ということを、リーチできる全ての相手先に対して、必死でアピールしているのでしょう。
そしてそこには、自分たちの「はてなダイアリー」を、ここら辺で一気にビジネス化していこうという、極めて意識的な積極性が伺えます。
タイミング的には間違っていないと思います。彼らの次の一手が、見ものですね。
まあ、はてなダイアリーをBLOGと言い切るのは、間違ってるとは言えないと思いますが、少し無理をしている感を感じますが。。。