tDiaryは日記以外の用途に使えるか
年末のことですが、@ parallel mindsのkengochiさん、Artifactの加野瀬さんとIMで「tDiaryを日記以外に使えないだろうか」という話題が盛り上がっていました。tDiaryとは、ただただしさんの開発された「ツッコミ可能なWeb日記システム」です。Movable Typeを非ウェブログ用途に使うという話は先日やったとおりですが、記事単位というより段落単位のマーキングが特徴的なtDiaryを、まったく日記じゃない用途に使うとしたらどうするか……。
そこで思いついたのが「聖書」でした。
聖書というのは多くの書物の集合体で、旧約聖書の「創世記」「出エジプト記」や新約聖書の四大福音書をはじめとする数々の本があり、その中で「第何章第何節」というふうに分かれています。
tDiaryをちょっと改造して、日付の代わりに書物名、見出し=章、段落=節、というように当てはめれば、すべての章・節へ直接リンク可能な聖書データベースができるでしょう。また、聖書の中ではいくつか相互参照があったりします(イエスが旧約聖書の言葉を使ったり)。それについても参照リンクをつけておいて、そのサイト内からのリンクのみを記録するようにすれば使えますね。
聖書に限らず、箇条書き化の可能なもののデータベースにはかなり応用がききそうです。たとえば、万葉集や古今集など、歌に番号のついている歌集をまとめるには便利そうですね。それから、法律条文のデータベース。実際に運用するには、アンカーの付け方などかなりカスタマイズが必要だと思われますが、基本的な構造としては「tDiaryは段落アンカー・カルチャーの出」(たださん)という性質がかなり活かせそうです(というか先祖返り?)
なお、日記用途に戻れば、藤原定家の明月記なんかは、同じ日付の日記の中にいくつか話題が含まれていますから、これもtDiary向けのネタだと思います。
ただ、いずれにしても私自身は手をつける余裕がありませんので、面白いとか使えるとか思った方はぜひ実現してみてください。
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P.K.ディックの「聖なる侵入」を思い出したヲレ。
tDiaryをWebサイト構築ツールとして使っている代表例として。
http://www.ruby-lang.org/ja/ rubyスクリプトの公式サイトがあります。