『「意志」と「人生」の法則』は今までのジェームズ・アレン本と何が違うか
今回訳した『「意志」と「人生」の法則』は、今までのジェームズ・アレン本(例えば代表的な『「原因」と「結果」の法則』など)と少し違うところがあります。この本はジェームズ・アレンの晩年の本であり、それ以前の本よりも非常に広い範囲のことがらを扱っています。
有名な初期の代表作 "As A Man Thinketh" から受け継がれた思想、つまり「人の思考がその人の人生をよくも悪くも決めていく」という考え方は変わりません。それはアレンの土台となる思想でしょう。
しかし、それだけではなく、たとえば「戦争と平和」――なぜ戦争が終わらないのか、あるいは思想・宗教の対立はなぜ尽きることがないのか、といった問題についても明確に示しています。これは現代にも通じる、というより、今こそ必要とされている視点かもしれません。
例えば、戦争に反対することそのものが戦争を生み出しているとしたら――?
今回訳していて、ジェームズ・アレンというのは硬派だとつくづく思いましたね。アレンは決して我々を甘やかしてはくれない。単に癒してくれるだけの思想などではなく、むしろ我々を突き放すところもあります。単に「レッツビギンや!ポジティブやで!」と叫んでいるわけでもなく、「こうすれば楽々儲かるよ」とも絶対に言ってくれない。そこにアレンの面白みがあると思います。その硬派的な雰囲気を出すために、訳語もかなり検討しました。
というような話はこれから「ジェームズ・アレン・ネット」の方でじっくり書き込んでいきたいと思います。どうぞよろしく。
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