君が代の解説変更:在ドイツ日本大使館

在独日本国大使館の「君が代」の訳文が訂正されている。君が代の訳語に「君主」や「支配」という表現が含まれることが問題視されたものだが、すでに修正済み。今回はその修正前・後を比較してみたい。

2004年12月10日17:47| 記事内容分類:日本時事ネタ| by 松永英明
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報道内容

君が代の訳の訂正を指示 「君主よ、汝の支配」 | Excite エキサイト : ニュース

 政府は10日の閣議で決定した答弁書で、在ドイツ日本大使館のホームページに掲載されている「君が代」のドイツ語訳について「誤解を招きかねない内容だ。適切に対処する」として、訂正すること明らかにした。

 民主党の小宮山泰子衆院議員の質問主意書によると、ホームページ掲載のドイツ語訳を日本語に直訳すれば「君主よ、汝(なんじ)の支配が千年も、いく千年も続くように」などとなっており、「君主」や「支配」の表現を問題視している。答弁書はこの指摘に対する回答で、政府はすべての在外公館に対し「君が代」の意味について政府見解を周知徹底するとしている。

訂正前の内容

Botschaft von Japan - Infos uber Japan: Flagge & Hymneの古い記述より(googleのキャッシュによる)

Japans Nationalhymne wird nach der Anfangszeile des Textes "Kimigayo" genannt. Die Melodie, von dem deutschen Kapellmeister Franz Eckert nach dem Vorbild einer traditionellen japanischen Melodie für moderne Instrumente arrangiert, wurde erstmals 1880 aufgeführt. Der Text entstammt einem fünfzeiligen Kurzgedicht, das sich bis ins 10. Jahrhundert zurückverfolgen läßt. Er ist damit älter als jeder andere Text einer Nationalhymne und zugleich der kürzeste:

Kimi ga yo wa
chi-yo ni, yachi-yo ni,
sazare-ishi no
iwao to narite,
koke no musu made.

Gebieter, Eure Herrschaft soll dauern
eintausend Jahre, abertausend Jahre,
bis der Stein
zum Felsen wird und
Moos seine Seiten bedeckt.

日本の国歌は1行目からとって「君が代」と呼ばれる。メロディーはドイツ海軍軍楽隊のフランツ・エッケルトが伝統的な日本のメロディーを現代の楽器用にアレンジしたもので、1880年に初めて使われた。テキストは5行の短い詩で、10世紀にさかのぼる。この詩は世界の国歌の中でも古いもので、また同時に最も短いものでもある。

(日本語詩略)

君主よ、汝の支配は続く
千年、数千年もの歳月にわたって
石が
岩となり
苔が覆うまで

訂正後(現在)の内容

Botschaft von Japan - Infos uber Japan: Flagge & Hymneの現在の内容

Die Nationalhymne

Die Nationalhymne ist bekannt als "Kimigayo". Beim Liedtext handelt es sich um ein altes Gedicht, das in mehreren Gedichtsammlungen enthalten ist, z.B. dem Kokin wakashu (10. Jh.) oder dem Wakan roeishu (11. Jh.). Sein Autor ist unbekannt. In einer Parlamentssitzung im Jahr 1999 legte Ministerpräsident Obuchi Keizo die offizielle Auslegung des Textes dar: "Der Begriff kimi in 'Kimigayo' bezeichnet unter der jetzigen japanischen Verfassung den Kaiser als Symbol des Staates und der Einheit des Volkes, dessen Stellung sich vom Willen des Volkes ableitet, bei welchem die souveräne Macht ruht; Kimigayo' als Ganzes erzählt davon, Bürger eines Landes zu sein, das einen Kaiser hat, dessen Stellung sich vom Willen des Volkes ableitet, bei welchem die souveräne Macht ruht, und es ist ein Symbol dieses Landes und der Einheit seines Volkes. Es ist deshalb angemessen, die Worte der Nationalhymne als Gebet für anhaltenden Wohlstand und Frieden in unserem Land zu interpretieren."

Die Melodie ist im Jahr 1880 von Hayashi Hiromori komponiert worden. Das Bildungsministerium bestimmte 1893, dass das Lied an Nationalfeiertagen in den Grundschulen gesungen werden sollte, und bald war sie auch bei staatlichen Zeremonien und Sportveranstaltungen zu hören. Das Lied war bereits lange Zeit allgemein als Nationalhymne Japans betrachtet worden, bis es mit dem Gesetz zur Staatsflagge und Nationalhymne schließlich auch offiziell anerkannt wurde.

(Quelle: Japan-Buch, Kodansha International)

日本の国歌

国歌は「君が代」として知られている。その歌詞には古い和歌が含まれ、それは古今和歌集(10世紀)や和漢朗詠集(11世紀)などからいくつかの和歌を集めたものである。詠み人知らず。1999年、小渕恵三首相は公式にこの歌詞の解釈を述べ、「君が代」の「君」は現在の日本の状況における日本国および日本国民の統合の象徴としての天皇であり、その地位は主権を有する国民の総意に基づくものであるとした。「君が代」とは天皇を頂く国民のことであり、天皇の地位は主権を有する国民に由来するものであり、日本国および日本国民の統合の象徴である。したがって、国歌のこの言葉は、我が国の反映と平和が続くことを祈ると解釈するのが適切である。

 メロディーは1880年に林広守が作曲した。文部省は1893年にこの歌を小学校で国民の祝日に歌うことを決定し、その後まもなく国家的行事や体育大会でも歌われるようになった。この歌はすでに長らく日本の国歌とみなされてきたが、国旗国歌法によって正式に認められることとなった。

(引用:日本の本、講談社インターナショナル)

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2004年12月10日17:47| 記事内容分類:日本時事ネタ| by 松永英明
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君が代の解説変更:在ドイツ日本大使館【絵文録ことのは】を読んだ。  在ドイツ日本大使館のサイトに掲載されている「君が代」の解説を政府が修正した、という記事を基に、修正... 続きを読む

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今、[君が代」のドイツ語訳が話題になっていますが、"für anhaltenden Wohlstand und Frieden in unserem Land"の訳である「我が国の反映と平和が続くこと」における「反映」は、「繁栄」の誤りでしょう。訂正後の内容では「エッケルト」の貢献が全く削除されてしまている。ドイツ人はこれに納得するのでしょうか疑問です。

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