米中ハッカー大戦史まとめ ~ 中国紅客連盟の指導者Lionの独白
中国のハッカー組織解散 気象庁も攻撃 現地紙報じる(02/08 13:33)という共同通信の記事が報道された。
8日付中国系香港紙、文匯報によると、米ホワイトハウスの公式サイトなどへの攻撃で知られた中国最大のハッカー組織「中国紅客連盟」が昨年末に解散し、運営サイトも閉鎖した。創設者はネット上で「当時のような興奮が得られなくなった」などと解散理由を説明した。
今回は、この中国紅客連盟の代表「Lion」と、2001年の「米中ハッカー大戦史」について徹底的にまとめてみた。
■黒客、紅客
中国ではハッカー((※今回の記事では、クラッカーとハッカー、クラッキングとハッキングの区別をしない。原文記事がすべて「ハッカー」系列の語を用いているため、訳し分けるのが面倒だからである。したがって「クラッカーではないハッカー」のみなさんを貶めるつもりはないのでご留意いただきたい。))を黒客(ヘイカー)または駭客(ハイカー)と呼ぶ。その中でも特に「愛国的」なハッカーを紅客(ホンカー)と呼ぶ((※「客」は普通話でkeであり、表記としては「クー」の方が近いだろうが、「ハッカー」に似せるために「カー」とした。ちなみに、ブロガー/ブログを「博客(ポーカー)」と表現する中国人もいる。))
実のところ、この共同通信の報道(ならびにそのもととなった香港・文匯報の記事「全國最大駭客組織解散」)が今ごろ出るのは遅い。1月上旬にすでにIT系ニュースでは報じられていたことだった。「紅客」がアメリカハッカーたちと一大ネットワーク大戦を繰り広げたのは2001年春のこと。それから四年、「ハッカー大戦」はもはや流行遅れになったようだ。
では、関連記事を次々訳してみたいと思う。文匯報は1月に報道されていた2件の「中国紅客連盟」閉鎖関連記事の内容以上のものは特にないので、この2つの記事のみを訳すこととし、それから、かつての米中ハッカー大戦に関する二つの「Xファイル」の訳を掲載する。最後に、アメリカ側からの報道として、Wired Newsの関連記事も載せておく。
■紅客連盟解散宣言――国内ネットワークセキュリティ仲間に失望、と称する
2005年01月04日13時53分
TOM科技報道
中国紅客連盟は2004年12月31日に正式に解散を宣言していた。これは中国紅客連盟の重要人物「lion(獅子)」がそのウェブサイト上で宣言したものである。
ウェブ上で数万のネットワーカーを動員してホワイトハウスウェブサイトに攻撃させることのできる人物がいた。“獅子”は2001年にウェブ上で何万という網友を立ち上がらせて共同でホワイトハウスウェブサイトに進攻した。また、中国紅客連盟の会員は一時期は4000人に膨れあがっていた。
“獅子”はこの連盟を解散する原因について、自分はすでに激情の年齢をすぎてしまったこと、また国内のネットワークセキュリティ仲間に失望し、紅客連盟はすでに存在を継続する必要を有さなくなった、と述べている。
以下は紅客連盟ウェブサイトのトップページの内容である。
今日は特別な日であり、祝賀するに値する日である。なぜなら、紅客連盟成立4周年記念日だからだ。しかし、今日、俺がこうして書いているのは、紅盟4周年記念を祝うためではなく、皆さんに一つのニュースを伝えるためである。
実は、紅客連盟はずっと名ばかりで実質はなくなっていた。何度かサイトもいじったけれど、自己成長にともなうものを放棄してしまっていたのも心苦しい。だから紅客連盟はこんなに長いあいだ、ただ存在するだけだったのだ。技術についていえば、紅客連盟は自分とbkbll、uhhuhyの3人が支えているだけだった。激情についていえば、俺たちはもうそういう年齢を超えてしまい、すでに当時のあんな気持ちはなくなってしまった。雰囲気についていえば、学習しようと思わせるような雰囲気とか、新鮮なものを得ようと思わせるようなものがなくなってしまっている。同様に、国内のネットワークセキュリティ仲間たちにも失望した。紅客連盟はすでに存在を継続させる必要を有していない。我々はほかの人たちのために黒サイトを継続して紅客の名称を売ろうというようなつもりはない。ほかの人たちのために紅客の名義を使わせて商売をしたりぬれぎぬを着せられたりすることもない。
理由はそんなに多くないし、話すこともそんなに多くない。紅客連盟に関心を持ち続けてくれたみんな、ありがとう。
紅客連盟は解散を宣告し、サイトを閉じる。サイトの内容はダウンロードできるようにする。cnhonker.netのメールボックスは継続使用できる。
lion 2004/12/31広州にて
■国内の有名な黒客(ハッカー)組織「紅客連盟」解散
2005-01-07 14:33:22 IT168.com
国内ネットワークが生まれたばかりの時期、中国・アメリカのハッカー大戦などのネットワーク戦場で行き来していた「紅客同盟」を覚えているだろうか? 組織のリーダーLionはかつて「解放日報」の大特集記事において、「紅客連盟」がどのようにアメリカホワイトハウスウェブサイトを攻撃したかの経緯を語ったことがある。
しかし、今や「紅客連盟」は歳月を経てすでに終焉を迎え、現在、すでに正式解散を宣言した。
現在「紅客連盟」のウェブサイト(www.cnhonker.com)を見ると、以下のような文字が書かれている。(※以下上記引用と同文。省略)
■付録:「紅客連盟」ウェブマスター、ホワイトハウス攻撃戦を語る
5月4日夜、まさに外部の目が中国ハッカーたちによるホワイトハウスウェブサイト集団攻撃に目を向けているなか、本紙記者はIRCチャットルームにて偶然、「中国紅客連盟」ウェブマスターLionと予期せぬインタビューを行なうことができた。Lionの同意を得て、対話内容を以下に転載する。
記者:どうしてホワイトハウスのウェブサイトはすぐに回復したんでしょう?
Lion:彼らはIP(サイトアドレス)を換えたのだ。
記者:では、現在みんなが攻撃しているIPは実際には無駄な攻撃なんですか?
Lion:ああ。実は、今日の行動は事前に組織されたものではなく、ホワイトハウスウェブサイト進攻ももともと今日やるとは決まっていなかった。我々が今日攻撃するはずだと言っていたのは、主にネット上のメディアの先走ったニュースだった。仕方ない、我々はやらねばならなくなった。実のところ、我々が何か大行動をしようというときには、事前に公開するなんてありえない。自分自身についていえば、記者とはほとんど相手にしたくないので、多くの記者がインタビューを申し出てきたが、全部拒絶してきた。
記者:最初あなたを探したとき、わたしが記者だと聞いたとたんに取り合ってくれなくなりましたね。
Lion:でも出しゃばることが好きな人たちもいて、至るところで無責任にしゃべる。我々「紅客連盟」になりすまして偽のニュースを発表している奴らもいるが、これは最も許すべからざることだと思う。
記者:わたしたち外部の人間から見れば、あなたたちの組織は混乱しているように見えます。何日かあなたたちのことを追跡し、多くの人に尋ねて、ようやく今回ホワイトハウスウェブサイトに進攻したハッカーはあなた方「紅客連盟」だけではなく、その他の組織に属する者も多いということを知りました。
Lion:ああ、どっちかというと乱れてる。人が多くなれば、秩序を保つのは難しくなる。
しかし、我々「紅客連盟」は中国最大のハッカー組織であり、大多数のメンバーの技術レベルは高くないが、それでも達人がいて、表には顔を出さない。
昨晩聞いた別のニュース。Lionが本紙記者に明かしたところによると、「紅客連盟」は5月8日にメディアの公開取材を受け入れるという。
■中国・アメリカ・ハッカーの事件の経緯
最近の中国・アメリカのハッカー事件は、中・米の軍用機ニアミス事件が直接の引き金となった。
外電報道によれば、最初は一つのアメリカ国内のハッカーが中国のウェブサイトに攻撃を仕掛け、それに中国のハッカーが怒って、双方がインターネット上でハッカー大戦を引き起すこととなった。
その後、中国ハッカーは「中国紅客連盟」というハッカー組織の指導の元、「第六次ネットワーク国家防衛戦争(第六次網絡衛国戦争)」を展開させることを計画し、メーデーの期間に七日間戦争を発動、アメリカのウェブサイトを全面攻撃した。
このことは国内のメディアを通して大いに宣伝され、大規模で熾烈なハッカー事件となったのである。
5月4日の夜、「中国紅客同盟」の行動が最高潮に達したとき、「8万中国紅客がホワイトハウスを攻撃する」という場面が出現し、ホワイトハウスのウェブページは一度閲覧不能に陥った。
「中国紅客連盟」の次の行動のクライマックスは5月8日に訪れるものと思われる。
(※以上、「解放日報」2001年の記事より)
■中国ハッカー解析Xファイル【第14章】――中・米ハッカー大戦
2004-9-16 9:54:00
情報源:硅谷動力
2001年04月01日、アメリカ海軍EP-3偵察機が1機中国海南島東南海域上空で活動、中国の2機の軍用機がこれに対して監視追跡する。北京時間午前9時07分、中国側航空機が海南島東南104キロメートルで正常飛行していたところ、アメリカ機は突然中国機に方向を転換、その機首と左翼が中国の1機と衝突し、中国側航空機は墜落・大破、パイロットは行方不明となる。
4月1日、浙江省湖州出身の優秀なパイロット王偉は、自分の青春と生命をもって国家の主権と民族の尊厳を守り、広大な青空・青い海にて現代軍人の祖国に対する忠誠を記すこととなった。
中・米航空機衝突事件発生後、中国・アメリカのハッカー感でネットワーク大戦が発生し、熾烈さの度合いを増した。4月4日から、アメリカのハッカー組織PoizonBOxは中国ウェブサイトを不断に襲撃。これに対して、我が国のネットワークセキュリティ要員は、アメリカ側ハッカーの攻撃を積極的に防衛した。中国でもいくつかのハッカー組織がメーデー期間に結成され、「ハッカー反撃戦」が開始された。
4月1日に航空機衝突事件が発生してから、多くのアメリカ政府・商業ウェブサイトが中国ハッカーの攻撃に遭っていた。ハッキングされたホームページにはこのような文章が書かれた。「アメリカをハックする! 我らのパイロット王偉のために! 我らの中国のために!」
アメリカのある有名なネットワークセキュリティ会社が発表した調査データによると、衝突事件発生以来、両国ウェブサイト上のハッカー攻撃事件は毎日40~50件発生している。それ以前には1~2件だった。
実のところ、中・米ハッカー間の大規模な攻撃事件は、最初は1999年5月にさかのぼる。アメリカが駐ユーゴスラビア連邦中国大使館誤爆事件が発生した後、当時の中国の紅客たちはアメリカのエネルギー省・内務省などの政府ウェブサイトを襲撃した。これらのウェブサイトのホームページには高らかに五星紅旗(中国国旗)が掲げられた。ある大規模攻撃においては、ホワイトハウスのウェブサイトが三日間閲覧不能となった。中国のハッカー攻撃事件は、当時のアメリカの大新聞のトップ・ニュースになった。
それと同様、4月27日には、中国China Byteウェブサイトの専門文書が掲載され、中国のウェブサイト管理者に対して、最近次々と成功を収めたアメリカのハッカー組織Poizon BOxと単独行動しているPrOphetについて警告した。Poizon BOxはwindowsを攻撃し、PrOphetはLinuxシステムを攻撃するが、彼らは「大騒ぎになったが実は大したことはしていない」ものの、それを重視しなければならない。3月以来、PoizonBOxは.cnドメインに対して283回の攻撃を行ない、prOphetもすでに30回に及ぶ。その中の圧倒的多数は、最近2週間に行われた。
5月3日、中国国家コンピューター・ネットワーク・情報セキュリティ管理事務室の責任者は、新華社記者のインタビューに対し、4月中旬に入ってから中国ネットワークに対する攻撃事件が頻繁に発生するようになり、中国のネットワーク運営者はハッカー攻撃に注意し、ネットワークセキュリティを確保するように、と述べた。あわせて、もしネットワーク攻撃事件があったならば、すぐにその状況を国家コンピューターネットワック応急処理協調センターに連絡するように、とも求めた。
飛行機衝突事件の交渉はなおも継続中であったが、ネット上の戦闘はすでに燃えさかっていた。舞台は広がり、さらに大規模なハッカー戦争が再度、広大なる太平洋を越えて、ネットワーク上で展開した。
■事前に言いふらされたハッカー事件
4月19日、アメリカのWired.comウェブサイトは一つの記事の中でこう述べた。情報によれば、中国のハッカー達はすでにメーデー期間に七日間戦役を計画しており、アメリカのウェブサイトを全面攻撃する、と。それに応じて、有名なアメリカのハッカーがウェブページを書き換えて宣告した。「すべてのアメリカのハッカーたちよ、連合せよ!
中国のサーバーを全部打ち壊せ!」
4月26日、「中国紅客同盟」という名前の組織が戦前声明を発表した。このネットワークセキュリティ組織のメンバーは「黒客(ハッカー)」ではなく「紅家」と呼ばれた。翌日、アメリカFBIはウェブサイト防衛マニュアルを発表し、中国China Byteウェブサイトは中国ネットワーカーはアメリカハッカーを防がねばならないと警告した。
4月29日夜11時、あるウェブサイトの公開掲示板の更新速度が飛ぶように速くなった。
「アメリカのPoizonbOxハッカー組織は今なお積極的に攻撃行動を画策している。目標は中国の各大規模ウェブサイトである。彼らはさらに多くのハッカーが戦団に加わるようにそそのかしている」22歳の中関村のハッカー小楊はアメリカのウェブサイトで見た状況をリアルタイムでチャットルームに貼りつけた。
「我々はインターネットを通じて中国の強大なパワーを見せつけなければならない。中国を舐めてはいけないと告げてやるのだ!」
この匿名の青年の語気は強い。彼はある有名なハッカー組織の中枢的人物であった。彼は今回のネットワーク攻撃は5月4日にクライマックスに達すると述べた。それは青年節だからだ。
■4月30日夜、中国紅客連盟ウェブサイト。
4日間前に発表した声明は多くのネットワーカーをひきつけ、会議センターの中は人でひしめきあった。この中には、単独の戦いに慣れた老練なハッカーもいれば、入り立てのネットワーク初心者もいたが、それがみな開戦前の動員大会を開いていた。
今回の戦役では、攻撃目標となったアメリカのウェブサイトは、政府、軍事のウェブサイトを主とし、ホワイトハウス以外にもアメリカ連邦調査局(FBI)、アメリカ航空宇宙局(NASA)、アメリカ国会、ニューヨーク・タイムス、ロサンゼルス・タイムス、アメリカケーブルニュースネットワーク(CNN)のウェブサイトもあった。
同時に進められた大規模な攻撃としては、「中国黒客連盟」と「中国鷹派連盟」がハッカーの群を率いた。
チャットルームでは、紅客たちが発表する最新戦況が常に更新されていた。
いくつかのアメリカのウェブサイトはハッカー追跡に成功し、今回のウェブ上の戦闘の証拠を握った。アメリカのネットワークセキュリティ専門家によれば、中国ハッカーは広範な攻撃部隊を拡張するとともに、ネット上で「アメリカ殺し(殺死美国)」のハッカーツールを提供していた。ここには図表やパスワードも含まれていた。しかし、彼らはどのようにウェブページを書き換えるかを教えているだけで、DOS攻撃による破壊(無用な情報を送って相手のウェブサイトをせき止める)はなかった。
ネットワークセキュリティ顧問の傑瑞・弗里塞(※英語名不明)はこう述べる。「中国ハッカー間の暗黙の了解は驚くべきである。彼らの組織は非常に秩序だっており、びっくりする。西洋ハッカーよりも厳格だ」
一昼夜の攻撃を経て、中国紅客連盟はアメリカのウェブサイト92個所を「陥落」させたと宣言した。ネットワーカーによれば、ハッキングされた中国のウェブサイトは600個所に及ぶという(台湾地区のウェブサイトを含む)。統計上の誤差を考慮に入れると、紅客がハッキングしたウェブサイトはタイムリーな統計をとれない。このため、中・米のハッキングされたサイト数は3対1くらいであろう。
■8万の紅客がホワイトハウスのウェブサイトを突破
メーデー大戦がようやく終わった翌日午前、中国では「五月四日」青年節に中国ハッカーの攻撃がクライマックスに達するというアメリカの報道があった。このため、7~8のアメリカハッカーグループが「中国計画」連盟を結成、中国ハッカーとのネットワーク再戦の準備をした。
アメリカのネットワークセキュリティの専門家によれば、メーデーの中・米ハッカー大戦の結果、現在の双方の作戦の基本手法は、双方のウェブページを改竄する以外によい方法が見つからない。また、5月4日をすぎればこのような平凡な攻撃は減るだろう、とのことであった。
実際には彼らは間違っていた。5月4日の交戦では、中国ハッカーは情報戦の中でもめったに使われない「人海戦術」を採用し、アメリカホワイトハウスのウェブサイトを監視し続け、戦争は55月8日まで続いた。
アメリカ現地時間で5月4日午前9時から午前11時15分まで、アメリカホワイトハウスのウェブサイトは人海戦術の攻撃を受けてやむなく二時間閉鎖された。ホワイトハウスのウェブサイトのスポークスマンのジミーはこう述べた。「大量のデータが同時に入ってきて、ホワイトハウスのインターネットのサービス・プロバイダの(ISP)の接続経路も塞がれた」ホワイトハウスのウェブサイトは同時に大量サーバー要求を受け取り、普通のユーザーもこのウェブサイトを閲覧できなくなった。
5月8日の夜明けになって、アメリカのホワイトハウス職員が表明したところによると、5月4日にアメリカ・ホワイトハウスのウェブサイトに「DOS攻撃」を仕掛けたハッカーがどこから来たか依然として確定できない、とのことであった。
5月8日23時50分、広州体育西路のあるオフィスビルで、記者は今回の中国ハッカー反撃事件で組織者の役目を果たした「中国鷹派連盟」責任者Chinaeagleに会った。5月4日の攻勢に言及すると、彼は笑い出して言った。「中国にはこんなに人が多いんですよ。人海戦術だよ!」
そのテーブル上には数日前の新聞があり、一つの見出しが目を引いた。「中国八万ハッカーがホワイトハウスを突破」。
5月9日0時、7日間の攻撃の末、中国ハッカー組織は反撃停止を宣言した。
■中国ハッカー解析Xファイル【第15章】――中国紅客連盟
2004-9-17 9:29:00
情報源:硅谷動力(シリコンバレーエナジー)
H.U.C,またの名を中国紅客連盟。ウェブマスターLionに率いられ、2000年12月創設、中・米ハッカー大戦中のかなめとなった時期には会員は8万人を超えた。我々がいま、紅客連盟が発展した経緯を振り返って調べると、感嘆せずにはいられない。このような2001年には中国最大、世界第5といわれたハッカー組織が、倒れるときにはドラマのようであった。
紅客連盟の閉鎖についてはいろいろな見解があるが、我々は現在、すでにその原因を調べる必要はない。それが何であれ、中国紅客連盟は中・米ハッカー大戦の中で傑出して登場し、永遠に中国の歴史に刻まれるのである。
紅客連盟は永遠に存在する!
lionからみんなへのメール
紅客連盟に関心を抱いてくださったみなさんへ。
まだ学校にいたとき、その学校は僻地にあったので、我々が卒業したと紀伊はまだインターネットにつながっていなかった。
家庭の暮らし向きのよくない俺は、そのとき、自分のコンピューターを持とうなどと思えなかった。
4年生のときに何度かコンピューターの授業があって、俺はいきなり大声で学友たちに言った。俺はこれからハッカーだ、と。
当時どうして自分がそんなことを言いだしたのかわからない。
初めてネットにつないだ日のことを覚えている。それは2000年3月8日、華南師範大学からだった。
当時、就職ルートのない学校は、我々に自分で実習できる場所を探せといってきた。それで俺は広州に行って、そのときようやくネットワーク生活を始めた。
その日の日付はまだ覚えている。2000年3月8日だ。
それから初めてウェブサイトを作った日も覚えている。2000年4月6日だ。
俺は最初のウェブサイトを作って、「黒客客桟(ハッカー旅館)」と名づけた。
まもなく、名前を「酷獅工作室(クールライオン仕事部屋)」に変えた。
当時は自分では何もわからず、ただいくつかのつまらないトロイの木馬プログラムとソフトを扱うだけだった。
ハッカーの領域は、だれも手伝ってくれない。すべて自分でやるしかない。
だから俺は絶えず自分のウェブサイトを豊かにしていった。そして、俺と同じような菜烏(初心者)たちが学べる場所を探せるようにしていった。
紅客連盟の成立の日付を覚えている。2000年12月31日だ。
それがなければ現在の紅盟はないし、現在のLionもない。さらに、現在、我々を支持してくれるこんなに多くの紅客連盟の仲間たちもなかった。
それから2001年5月1日のあのハッカー大戦も覚えている。我々の名を有名にし、我々が罵られることになった……
あれは人々を興奮させ、また懐かしく思わせる日だった。
中国ネットワーク史はそれを記載することだろう。
時が経ってもみんなはあの神聖な日を忘れることはないだろうと信じている。
何ごともなく過ごした2年間、実は自分はScript Kid(スクリプト野郎)になってしまっていた。俺は自分が達人などとはいわないが、どんなものもみんなすごいものだった。いわゆる達人たちは引っ込み思案なもので、実はネットワークで生活していたが、俺はまるで孤独だった。
今の国内のネットワークを見れば、至るところに見られるのはものごとをわきまえていないお子様たちで、それが紅客、黒客、白客、藍客、灰客になりすましている……
至るところで耳にするのは、俺がどうやって有名になり、達人・ハッカーになったかということだ……
至るところにあふれているのは、どこそこの悪い奴のホストコンピューター、QQ、email……なんかの情報を教えてくれという話だ。
至るところで発表されているのは、いわゆる国内の達人たちが独創したという攻撃コードや文章だ……
我々には深遠な知識がない。俺は4年制の中等専門学校を出ただけだ。
我々には深遠な技術もない。我々は外国では数年前にあったものを学んでいるにすぎない。
しかし、我々には決して諦めないという信念がある。
同じような理想を持っていたbkbllに感謝する。yaya, redtx, dieqi, chinyが今も俺と一緒に奮闘してくれていることに感謝する。
我々をずっと応援してきてくれたあなたに感謝する。
長い間考えて、やむを得ず紅客連盟ウェブサイトを閉じることにした。
なぜかということを尋ねるメールは送ってこないでほしい。少し時間をほしい。
我々はまた帰ってこれる。
2002年9月にまた会おう。
永遠なるHUC
■Wired News関連記事
- 2001年4月18日 Wired News - 軍用機接触事故をめぐる米中クラッカーのサイバー戦争(上) - : Hotwired
- 2001年4月18日 Wired News - 軍用機接触事故をめぐる米中クラッカーのサイバー戦争(下) - : Hotwired
- 2001年5月1日 Wired News - クラッカーたちの「米中サイバー戦争」激化か(上) - : Hotwired
- 2001年5月1日 Wired News - クラッカーたちの「米中サイバー戦争」激化か(中) - : Hotwired
- 2001年5月1日 Wired News - クラッカーたちの「米中サイバー戦争」激化か(下) - : Hotwired
- 2001年5月10日 Wired News - 「米中サイバー戦争」、中国側ハッカーが終結宣言 - : Hotwired
■追記(2/11)
某掲示板より。
投稿者: 投稿日:2005/02/11(金)00時17分12秒 ■ ★
http://www.kotono8.com/2005/02/09huc.html
中国ハカー組織解散
昔日本政府関係のサイトが中国人にハクられた時 Vladが「やられたら
やり返す気概のある奴ぁいねえのか!」と一喝していたが スキル的には
どんどん貧しくなっていった荒らしの歴史を中国のウングラシーンも
たどったのかなあと思った
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