ユリイカ:ブログ作法――メタブログ、そして情報風水試論
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■特集*ブログ作法 目次
- ■痛快娯楽大河座談会一挙掲載
- 激突!はてな頂上作戦 仲俣暁生 栗原裕一郎 鈴木謙介 吉田アミ
- ■ブログは燃えているか?
- 史上最弱のブロガー 内田樹
- 「ブログ作法とは何か」とは何か 北田暁大
- 接続者のしかばねの上に萌えるもの、あるいは工作者の逆襲? 上野俊哉+泉政文
- ■私の眼を通り過ぎていったネットたち
- BBSからブログへ――極私的ブログ考 稲葉振一郎
- ミクシィは「出会い系」か?――2ちゃんねる・ブログ・ミクシィ 小谷野敦
- ■ブロガー、その栄光と悲惨
- 「たけくまメモ」繁盛(させたい)記――誰もがメディアになる時代 竹熊健太郎
- ブロガーがネットを発見する スズキトモユ
- ■紙が批判する
- 活字とWebのコンティニュイティ――雑誌化したBlog 佐藤真
- 遮日記からアクションが生まれる 南陀楼綾繁
- 遮光された部屋――ブログの画面論 鈴木一誌
- ■ブログ批評へのアプローチ ブログ・ガイド100@2005 編=栗原裕一郎
- メタブログ 松永英明
- オタク系 加野瀬未友
- 人文系 山本貴光+吉川浩満
- アート 野中モモ
- 音楽 増田聡
- 著作権 末廣恒夫
- ニート・ひきこもり 上山和樹
- 文学? 近藤正高
- ブログの書籍化 速水健朗
- ネクスト・ブログ ばるぼら
- ■画面の前後左右
- ブログ年表1993--2005 編=ばるぼら
■関連リンク集
■本文中で言及したリンク一覧
(●はメタブログ的ブログ10撰)
- Microcontent News●(英語)・同ウェブログ用語集・ウェブログ用語集和訳
- モテゼミ●・「俺」のターン
- R30::マーケティング社会時評
- ARTIFACT――人工事実●
- 絵文録ことのは●
- 面白いサイトを見つけたよ。
- BLOG界の出来事
- ウェブログ図書館・ウェブログ図書館業務日誌●
- jill/txt(英語)●・物語理論辞典のためのウェブログの定義最終版・その日本語訳・ならびに解説
- マチともの語り・エディット・ピラフ まぜご飯的編集記●
- blog::TIAO●
- 博客中国
- 週刊!木村剛
- ネットは新聞を殺すのかblog●
- J-Log●
- はあちゅう「いい女塾」騒動について
■記事締切り後に発見したメタブログ的ブログ
事前にわかっていれば盛り込んだ1件。
■松永によるメタブログ関連記事
メタブログそのものに言及している記事。上記除く。
- メタブログの謎にせまる ~ブログという構造に潜む自己言及の罠~ [絵文録ことのは]2003/10/24
- gooブログエキスポ2005で「何でもかんでも総ブログ化計画」スタート! [絵文録ことのは]2005/03/02
- 何でもかんでも総ブログ化計画
- はじめてのウェブログ [weblog for beginners]
- [絵文録ことのは]「ウェブログ」関連記事
■メタブログとブロゴスフィア
メタブログ、すなわちブログを論じること、である。
ブログの論じ方にもいろいろある。ブログツールとしての話、マーケティングツールとしてのブログ、ブロガー観察……等々。だが、自分はなぜブログの話を書きたくなるのだろうか。
今回の「ブログ・ガイド100@2005」の扉で栗原さんが書かれているように、マクルーハン的な「ブログというメディア」の特性についてとことん解明し、そしてその中から新たな表現を作り出したいというのが一つ。もう一つは、ブロゴスフィア――ブログ間のリンク(文中リンク、トラックバック、コメント)によって構築された情報空間――について興味を持っているからだ。
今回のメタブログの記事を書いて、そのことがようやくわかったように思う。
言い換えれば、ブログは情報の世界をどのように変えるのか、あるいは情報はブログによってどのように変形するのか、ということだ。『ウェブログ超入門』でも最後の章が面白いと言ってくださる方がけっこういて嬉しく思っていたのだが、なぜあそこに気合いが入ったのか、いや他のブログ本の著者があまり目をつけない話題をどうしても書かずにいられなかったのか、その理由は、やはりわたしの興味対象が「メディア特性」と「情報の流れ」にあるからなのだ。
■情報風水試論
で、以上の話からいきなり飛ぶようだが。
わたしの趣味に「風水研究」がある。風水と言っても、ドクターコパこと小林祥晃氏のやってるようなのではない。あれは風水ではなく、十数年前までは「九星占術」と「家相」と呼ばれていたものを流行語で言い換えただけの話である(あるいは北方系の星占い化した理気風水をまねたイミテーション)。
わたしの興味のある風水は、厳密には地理風水と呼ぶべきであろう。地の龍脈――すなわち地のエネルギーラインと、そのエネルギーをいかに取り込むかという中国南部で発展した神秘的地理学である。山脈をつたい、川の流れに阻まれた大地の「気」のたまり場を発見し、生かすという学問、それが風水である。中国に行くたびに、建築風水だとか中国風水文化だとか風水与建築だとかいった本を買いあさったりしているのだが、都市計画や建築計画と風水という考え方は非常に面白い。
さて、ブログを中心に情報が伝わり、そしてあるポイントに集中し、あるポイントで拡散していく。その情報の流れは、情報風水とでも呼べるものではないだろうか、と密かに思っている。そこでうまく情報の結節点となることは、風水でいうところの「蔵風得水」の吉地となることであろう。そして、地龍の流れをうまく導くための技術が風水であるならば、情報の流れをうまく導く情報風水というものもあってしかるべきだろう。
地理風水は、部屋の中の開運アクセサリーなどを論じることはない。情報風水も、ブログの中の便利ツールより、ブログそのものの立地条件(立ち位置)や情報の扱い方を中心に行なうこととなるであろう。
実は、情報風水論は2004年半ばあたりから考えていたものだが、今、こうして公開することにする。まあ、松永は『ユリイカ』に寄稿できたことで舞い上がって、変なことを言いだしたのだと思ってもらえばいいと思う。
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(旧: )
脳内シナプスの結合が、その活性によって強化されるというような有様と、ブログスフィア内の結合、リンクが形成される様とは似ている部分があるかもしれない。(個人的にはそれが良いこととは思えないけど)
また、epic2014 に見られるような自動化された情報の選別。個人が「自分の心地よい情報環境」に陥りかねないという危険性がありはしないかと危惧する。-なんてな。
ウェブログ図書館のトップページからこのエントリーにリンクしましたです。(裏日記にも…(゚∀゚)アヒャ)
なんで「業務日誌」のような無名ブログが10撰に...? コトノハタン(*´Д`)ハァハァというよりむしろ意外でした。