中国「対日世論調査」では反日どころか日中関係は今後「好転」と46%が回答
中国の調査会社が2004年10月に行なった对日舆论调查(対日世論調査)によれば、日本に対して好意を持っていない中国人はやや多いものの、今後の日中関係が好転することを期待している中国人が多いことがわかる。
この調査は、中国社会科学院新聞与伝播研究所調査中心(CRC)・北京世研信息咨詢有限責任公司によるもので、ちょうど日本で「中国人は日本人に対して親近感を持っていない」という誤った調査が発表されたころのことだ(「中国人は日本人に親近感を持っていない」世論調査は誤りだった――日中間の対立を煽る「反日」「反中」報道 [絵文録ことのは]2005/03/07参照)。以下、日本語訳して紹介したい。ただし、グラフの下のコメントは松永による。
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- 調査対象:市街区在住の16~59歳の定住者
- サンプリング方法:確率比例サンプリング(PPS)、各都市統計局の各行政区人口数、人口性別と年齢比例統計によってpps抽出を行なった
- 調査方法:訪問して対面調査
- サンプル数:北京800、上海800、広州800、西安600、瀋陽500、成都500。総計4000
- サンプリング誤差:95%信頼度でサンプリング誤差≦5%
- 調査地区:北京、上海、広州、西安、瀋陽、成都
- 調査時期:2004年10月
日本は好きですか、嫌いですか……恣意的な表現をしておくと「中国人の6割は日本を嫌っていない」。
日本に対してどの程度関心がありますか……あまりない人が半分。これは「親近感」とは違うので注意。
日本のどのようなところに関心がありますか……半数の人たちが日中関係、日本製品、経済に関心。政治とか歴史に興味を持っているのは少数派。
現在の日中関係をどのように見ていますか……これは意外。「よい+比較的よい」が約3割、「ふつう」が3割、「あまりよくない+よくない」が2.5割。日中関係は結構良好と思っている人が多いようだ。
今後の日中関係はどのような方向に進むと思いますか……「やや好転」がトップで3分の1以上の人がそう思っている。好転も含めると46%がよくなると思っているのはすごい。悪化すると思っているのは1割程度。少なくとも中国人は日中関係を悪化させたいとは思っていない。
日中関係を改善するために何をする必要があるでしょうか……経済交流・文化芸術交流が歴史認識問題を上まわっている。この3つが重要と考えられているが、中国政府が強調する歴史認識も大事だろうけど民間交流が一番必要、という感覚だと思う。
どういうルートで日本の情報・知識を得ていますか……テレビと新聞が圧倒的。雑誌・インターネット・知人系列が4分の1ずつくらい。逆に学校教育は少なく、1割程度(今は学生じゃないからというのもあるだろうけど)。
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