GoogleのSEOでは「時間」も重要。新しいランキング手法を解読
「HepCat Dev and Test: Googleの新たなランキング手法が明らかに(2005/06/17)」によれば、Googleの特許申請から「新たなランキングアルゴリズムの幾つかが明らかになった」という。
この「新しいランキング手法」については日本ではまだあまり広まっていないようだが、キーワードは「時間」だ。特許名は「履歴データに基づく情報検索」。各ページの時間的要素が非常に重要ということである。また、「ドメイン名を取得して1年以下ドメイン契約期間が1年以下のサイトはランクを上げない」(※7/1修正)といったショッキングな情報も見つかった。
以下、詳細。
関連リンク=特許本文の全訳⇒Googleの新しい順位決定方法のすべて。SEO関係者必読、グーグル特許出願文書全訳 [絵文録ことのは]2005/07/01
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■Google特許申請にまつわる情報
今、特許の本文を読んでいるが、膨大なので、それを読み終わるまでのつなぎとして、まとめ的サイトを紹介しておこう。
この特許の冒頭概要部分を読んでまとめられたのが「いつでもどこでも~まったりん~:眠れないのでGoogleの特許を読んでみる」である(労作)。ただ、特許の文章はわかりにくい。結論として、このように書かれているのが目を引く。
結局のところGoogleで高い順位を目指すには、より良い中身のコンテンツを作ることが一番の近道である、ということに私も同感です。
「より良い中身のコンテンツ」とは、情報がきちんと整理されている、という意味も含むとすれば、まさにそのとおりだと思う。
「Great Site Ranking in Google The Secret's Out」は全訳したいくらい内容の濃い情報が英文で書かれているが、著作権の問題があるのでノータッチとする。英語苦手な人は「HepCat Dev and Test: Googleの新たなランキング手法が明らかに」を参照のこと。
ところで、今回最も注目すべき点は、やはり
- 取得から1年以下のドメインネームのサイトはランキング上位に入れない。spamサイトの多くはドメインネームを1年未満の使い捨てが多いから。
という点であろう。したがって、Google対策のSEOは数年単位でじっくりと腰をすえてやる必要がある。
それから、時間データの具体的な部分について、「ArticleCity.com - A view on Google’s Patent: Information Retrieval Based on Historical Data」というページが見つかった。このサイト(ArticleCity.com - Free Articles for Reprint. Free Articles for your web site and newsletters.)は「リンクする限りリプリントご自由に」というサイトなので、遠慮なく翻訳させていただくこととする。ついでに同氏による別のSEO関連記事もその下に。((7/1 訳語を「歴史的」→「履歴」にすべて変更))
■Google特許「履歴データに基づく情報検索」の見方
- ArticleCity.com - A view on Google’s Patent: Information Retrieval Based on Historical Data
- by: Peter Faber 2005年4月26日
Googleは検索エンジンの革新をやめることがなく、追随するものたちに対してGoogleは1歩どころか10歩も先を歩いている。最新の新考案は、実際には1年以上使われているかもしれないが、特許「履歴データに基づく情報検索」に記されている。
特許の概要はこのようなものだ。「システムは、ある文書を特定し、その文書に関連づけられた一つまたは複数の履歴データを得る。システムは、少なくとも部分的には、この履歴データに基づいて、その文書のためのスコアを生成することがある」
この記事の目的はこの特許に隠された説明をすることであり、加えて、特にリンクに焦点を当てて、高いランクを得るための最良のSEO技術についてのおすすめを述べている。この記事は書き手の見解であり、以下のこの記事のおすすめに従うことはご自分のリスクにおいてやってください。
Google捜索結果は次第に説明しづらくなっており、起こっている現象については多くの理論が展開されてきた。最も一般的なのは「砂場(サンドボックス)」理論である。新しいサイトは仮想の砂場に入れられ、年を取るまで待たされてから、高いランクを得ることになる、というものだ。この特許は、この現象を説明することができる優れた情報をいくつか有している。
■情報検索
履歴データに基づいてGoogleのこの発明が検索する情報は、以下のものである。
- 年齢/時間
- 変化
- トレンド
一つのスコアは上記3つの要素に基づいて計算される。それから、少なくとも部分的には、選ばれたページのランク付けに使われることになる。
■履歴データ
特許は、膨大な量の履歴データについて記述している。履歴データを評価するための項目の一覧はおおよそ以下のとおり。
- ページ/サイト
- リンク
- アンカーテキスト
- 内容
- クエリ
- トラフィック
- ランキング
- ユーザー
- ドメイン
■履歴データから検索される情報に基づくランキング
この特許では、選ばれたページが履歴データから検索された情報に基づいてランク付けされる方法について、非常に詳細に記述している。この章では、適用された基本的な理論を記そう。
■年齢/時間
すべての履歴データについて、取得日付が4つの重要な値を決定するために使われる。
- 年齢
- 平均年齢
- 日付
- 平均日付
これらの要素は、ページ、リンク、アンカーテキスト、内容、話題、クエリなどで決定できる。たとえば、あるページの年齢や日付を、サイトの平均と比較すれば、この情報は比較的新しいか古いかを検索エンジンに示すことになる。
平均年齢や日付を、あるクエリ(キーワードの組み合わせ)で選ばれた全ページの平均年齢や日付と比較するなら、そのページが比較的新しいか古いかを検索エンジンに示すことになる。この情報は、選ばれたページをランク付けするために使うことができる。
平均と比較することは、あるページのランキングを決定する規則に、事前に決められた基準を持たなくていいという利点がある。あるクエリにとっては6カ月前のものでも新しいと判断されるかもしれないし(たとえば製品の紹介)、別のページにとっては6日でも古いということになるかもしれない(たとえばニュース記事)。これはすべて平均年齢による。
同じ論理はリンクにも当てはまる。あるページやサイトがどれくらい人気かを決定するために、すべてのバックリンク(※そのページへのリンク)の平均年齢は、そのページの人気が最近のものかどうかを検索エンジンに示すことになる。ほとんどのバックリンクが4年前のもので、それ以降このページやサイトにリンクしようとするような人がほとんどいなかったとしたら、そのページはもはや人気がないということをバックリンクが示しているわけである。
この特許はリンクのアンカーテキストに対する年齢要素決定についても同様に述べている。
■変化
情報は長い間に変化する。意見の変化、知識の変化、人気の変化など。すでに述べたように、四年前に人気のあったページは今やすっかり忘れ去られているかもしれないが、そのページが実際に人気が高かったときに得られたバックリンクのほとんどをまだ保っているかもしれない。しかし、このページが突然再度脚光を浴びたとしたら、新しいバックリンクが出現し始めるが、バックリンクの平均年齢は高いままとなってしまう。これはこのページのランキングが高くなることを妨げてしまう。
変化を発見することは、古い情報がランクを上げるチャンスを与えるために決定的に必要なことだ。したがって、変化がないことはページのランクを下げる理由となり得る。
■トレンド
平均と比べることは新鮮な上オフを手に入れるための有力な方法であるけれども、あるページの人気が突然高まるといった小さな出来事を見落としてしまう。変化は小さな出来事を認識する助けになるが、さらに多くの情報を得るにはトレンドを見つけることで可能になる。
突然の人気上昇は、クリスマスやスーパーボウルなどの「年中行事」によって起こることがある。この理由のために、検索エンジンはページリンク、アンカーテキスト、内容、話題、クエリなどの中でトレンドを決定しようとする。トレンドを発見すれば、通常のランキング方法や平均年齢・日付との比較では高いランクを得られないようなページに、高めのランク付けをすることができるようになる。Googleはここで、情報についての非常に重要な事実を認識していた。検索能力と情報の重要性は一時的/現時点のもの("(con)temporary")、ということである。
■履歴データを使ったspam発見
あらゆる種類の履歴データが使えれば、検索エンジンスパムを検出することもできる。あるサイトに対して起こる予期しない出来事は、スパムの指標となる。明らかに単一の要素が強烈に改良されることは直接のスパムの指標とはならず、ランキングを高めるためにサイトがスパムを使っているときは通常複数の要素が奇妙な振る舞いを見せている。宣伝のためのサイトにペナルティーを与えることは、Googleの関心事ではないだろう。しかし、まったく無関係なサイトやページで行きすぎた広告をすることは、そのサイトにとって少しも利益をもたらさないだろう。
■おすすめ
リンクについては何も変化しなかった。この特許はわたしたちがwww.textlinkbrokers.comですでに知られていたこと、顧客に説明してきたことが正しかったことを証明している。以下のおすすめは役に立つだろう。
■リンクを関連させておく
関連したリンクが重要である。無関係なリンクはスパムとみなされうる。
■常に穏当なリンクをつくる
特許で記されているように、バックリンクの平均年齢が高すぎてはいけない。すべてのバックリンクの適切な平均年齢を確保するために、バックリンクを加え続けることは賢明なことだ。長期的にどれだけのものを加えるかは、市場によって決まる。
■平均よりもいいものを
平均よりいいものであることは非常に重要だが、やりすぎてはいけない。それは高価で不必要なものとなるだろう。
■年中行事に焦点を合わせる
ウェブサイトの成功を高めるよい方法として、年中行事に対するテキストリンク作戦を使うことが挙げられる。Googleがリンクを見つけ出してサイト情報を更新する時間を見越して、実際の行事の2~3カ月前から広告キャンペーンを開始する。行事後にはこれらのリンクを取り除いてもいい。
■複数サイト上にリンクを広める(独特のバックリンク)
バックリンクにおける独特のウェブサイトの数は、非常に重要な要因だ。Googleはこの要因に強い強調を置いているように思われる。
■検索エンジン最適化の秘密
- ArticleCity.com - The Secret of Search Engine Optimization
- by: Peter Faber
検索エンジン最適化の方法は、世界でも最も秘密が保たれているものの一つだ。それはみな掲示板やウェブサイトにあると思うかもしれないが、理解しようとすると、木を見て森を見ずにならざるを得ないことがわかるだろう。
簡単・単純にしてみよう。検索エンジン最適化の秘密は、キーワード、あるいはタイトル、あるいはmeta keywords、あるいはmeta descriptions、あるいはヘッダーのタグ、あるいはキーワード密度、あるいはalt属性、あるいはその他のページ上に見いだされる要素ではない。リンクさえもその秘密ではない。
検索エンジン最適化の本当の秘密は、「調和」である!
いま述べたすべての要素や、もっと多くの他の要素の「調和」なのだ。これこそまさに、あなたのウェブサイトのための最高のSEO会社を見つけ出すのが容易ではない理由なのである。どのSEOもタイトルその他が重要だということは言うが、それがどのように相互作用して働いているかについて語ってくれるところを探そう。
調和はSEOの真の力であり、特にリンク構築に集中した大きな努力によって支えられなければならない。しかし、そのために必要な調和は多すぎる。
わたしが調和について語ると、多くのSEO会社の人たちは、「それはもちろん正しいけれども、言うまでもない明白なことだ」と言ってくる。しかし、自分のページやウェブサイトに本当の調和をもたらすことのできる人(SEO会社を含む)は多くない、というのが真実だ。
タイトルへのキーワード配置、meta keywords、meta description、ヘッダータグを置くこと、それは簡単だ。しかしそれはあるウェブページにおける調和のなかでも最も基本的な形式にすぎない。タイトル、description、ヘッダータグ、コピーにピッタリ合ったキーワードがいくつあったか考えてみてほしい。そこにそのキーワードを置くべきだろうか、あるいはそう言った場所に何を書くかを選ぶときにもう少し考えたほうがよくないだろうか?
話題の構造はどうだろうか? 論理的な話題の構造に従ってあなたのサイトは完全に構造化されているだろうか? リンク構築と同じくらい強力な間接的要素がある。これを正しく述べるには、科学というより芸術であるという言葉をつかっても難しいことなのだ。
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