本上まなみと、電子本の発想の転換(東京国際ブックフェア2005)
年に一度の「東京国際ブックフェア2005」が7/7~10の4日間開かれている。今日9日に行ってきたので、その簡単なレポート。
電子本ツールT-Timeについての無料公開セミナーが一番の目当てだったのだが、行ってみたら本上まなみサイン会があるというので参加してきたヽ(´∇`)ノ←ミーハー。
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(旧: )
東京国際ブックフェアには、毎年というわけではないがけっこう行ける年は行っている。出版社出展ブースでは本が割引で買えたりするし、編集プロダクションに売り込んだりもできる。海外書籍の版権取引も行なわれているし、デジタルパブリッシング関係はネットでの電子書籍とかデジタル作品、オンデマンド出版などの最先端を知ることができる。仕事柄、招待券で行けることもあって、忙しい中でも時間を作って行ってみるだけの価値のあるイベントだと思う。
■電子本ツール「T-Time」の革命的な「発想の転換」
自分も参加させてもらっている「マチともの語り」はボイジャー社の「T-Time」や、電子本書店「理想書店」とも提携している。そのボイジャー社による無料公開セミナーが今回の目当てだった(だからこの日に行くことにした)。
これまでの電子書籍というと、ΣBookのように特殊なハードウェア機器を開発するという方向、あるいは、T-Timeの旧版もそうだが、蔵衛門などの独自のソフトで独自のフォーマットのファイルを読むようにするものが多かった。しかし、このように特殊なもので電子本を読むという習慣はなかなか根づかなかった。
現在の電子本フォーマットとしては、Adobeのpdfファイルがほぼ標準といっていいだろう。電子書店パピレスでもKeyringPDFという保護形式のものが主流となっている。
そんな中で、T-Time5.5は画期的な発想の転換を持ち出した。携帯電話、液晶画面の大きなデジタルカメラ、携帯ゲーム機PSP(プレイステーション・ポータブル)、そしてApple iPod(液晶画面つきのもの)など、およそ「液晶画面でjpg画像を表示できる機械」であればすべての機械で電子本を読めるようにしたのである。
「そこに液晶画面があれば本が読める」という状態にするというのは、革命的な話だ。特殊な電子本デバイスを普及させるとしても、こんな特殊な用途のものを買わせるというのでは限界がある。しかし、携帯やデジカメなど他の用途ですでに普及しているもので読めるように出力できるとなれば、その特殊性で悩む必要はまったくなくなるわけである。
しかも、T-Time用のデータフォーマットはHTMLを土台にしている。つまり、インターネットのウェブサイトで完全に普及している簡単な記法であるHTMLがそのまま使えるのだ。元データを作るのに特殊なソフトも何もいらない。実際、青空文庫はT-Timeで好きなように加工して表示できる。すでに普及している記法をそのままコンバートできるという点でも、非常に優れたソフトだと思うのである。
■無料公開セミナーでのメモより
以下、セミナーでの説明から、自分が大事だと思った点についてのメモを記しておく。
- 電子出版の条件
- 自律:自分でやれる。コントロールできる。
- 自由:データを引き出せる。読むだけではない。
- 永続:ハードとともに消えたりしない。「そのハードは3年後もありますか?」
紙の本との違いを生かし、有効に使われるようにするには、このような条件が必要だという話である。
- T-Timeの特徴
- 共通ルール HTMLを使う
- 低コスト出版
- 他のフォーマットへの変換が容易
- オンデマンド本も同時作成
ΣBook、Palm、PocketPCなど既存のハードに加えて、液晶画面表示可能な多くのデバイス用の書き出し、さらに電子本だけではなくオンデマンドによる印刷本の作成も可能、というのは、ツールやハードに縛られていた今までの電子本の可能性を大きく広げるものではないだろうか。
■で、こっちが本題ですか?わらい。本上まなみ
本上まなみの絵本『こわがりかぴのはじめての旅。』の発売記念ということでサイン会があったのでサインもらって握手してきたヽ(´∇`)ノわーい←このへんが本性
かろうじてこれくらいしか撮れず(;´Д`)ぶれまくりだ。でもかわいかったよーヽ(´∇`)ノ
←ほんじょの直筆サイン(かぴ絵はハンコ)
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(旧: )
こんにちは、検索してやってきました。
東京国際ブックフェアのイベントはいけなかったのでレポート記事は参考になりました。写真も拝見しましたが相変わらず綺麗ですね。トークショーはどんな感じだったのでしょうか?
電子本については、個人的にこれからケータイで読むというスタイルが定着すると思ってます。みんな持ってるし料金とコンテンツさえそろえば普及するのでは?新たに電子ブック買っても結構高そうなので。余談でした。
電子ブックは本を電子化するだけでなく、今の技術で作家のイメージをどう読者に伝える
事が出来るかで作るのも一案ではないでしょうか?
本は確かに優れ物ではありますが、音楽や画像を使って、もっと魅力的な物を作れる
可能性もあると思うのですが・・?