ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2がオウム真理教とシンクロ

本屋で立ち読みしていて驚いた。最近発売された『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容が、かつてオウム真理教が布教のために主張していた内容とそっくりなのだ。「スティーブン・セキルバーグ」ことハローバイバイ・関暁夫氏とオウム真理教の奇妙な一致について、ここでは「信じるか信じないかはあなた次第です」なんてことは言わない。なぜなら、信じる信じないの次元ではなく、きちんと調べればこれが事実であることを確認してもらえるからだ。ただ、この二つが一致しているという事実をどのように解釈するかはあなた次第です。

ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説―信じるか信じないかはあなた次第
ハローバイバイ関暁夫の都市伝説2
竹書房
発売日:2008-07-02
おすすめ度:3.5
2008年8月 4日09:31| 記事内容分類:宗教・神話学, 日本時事ネタ, 民俗学・都市伝説| by 松永英明
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(8/4夜追記)この記事では、オウムからの引用と関暁夫氏からの引用を並べて示しています。これは、「単にネタが同じ」というだけではなく、文章表現そのもの、また、これらの陰謀論を提示して誘導する結論「反米・日本独立」という煽動のやり方まで似ているという事実を示したいと考えるからです。(追記終了)

(こんなものを書くより先に書くものがあるだろうと言いたい方へ。現在執筆中ですのでお待ちください)

オウム真理教の陰謀論と「反A」政策

かつてオウム真理教は1994年6月に「省庁制」を採用した。これは経理部門を大蔵省、医療部門を治療省、法務部門を法務省などと言い換え、疑似国家的な体制を整えたものであった。このとき、神聖法皇(しんせいほうこう)・麻原彰晃の最高参与として機能したのが法皇官房(ほうこうかんぼう)であった。名目上の法皇官房長官は麻原三女ウマー・パールヴァティー・アーチャリー正大師であったが、実質的には灘高→東京大学医学部出身の次官サルヴァニーヴァラナ・ヴィシュカンビン正悟師が指揮していた(ホーリーネームだと長くて読みづらいと思いますが、実名を出せないのでご了承を)。

法皇官房は、あるビデオを制作した。『戦いか破滅か 現代の黙示録を解く』と、その続編『魔笛 世界を操る影の存在』である。法皇官房がシナリオを書き、実際のビデオ制作は究聖法院(きゅうせいほういん)が担当した。

尾崎豊の死の原因がアメリカにある、という内容から始まるこのビデオは、別名「反Aビデオ」とも呼ばれていた。この「A」とはアメリカのこと。

まもなく日米戦争が始まり、アメリカが日本を再占領、そして日本人を滅ぼそうとしている、というプロパガンダビデオである。日本はすでにアメリカのコントロール下にあり、アメリカは「影の世界政府」の支配下にある。影の世界政府は世界人口30億人の大虐殺計画を持っており、その作戦の一貫として、日本を滅ぼそうとして攻撃してくる。尾崎はその計画に都合が悪いので暗殺された。そして、その「影の世界政府」・アメリカの攻撃には対抗して戦わなければならない。アフガニスタンやヴェトナムやキューバのようにレジスタンスを繰り広げなければならない。そして、その戦いを率いる救世主は、日本に現われる……(それが誰かはいわずもがな)……という内容だ。

敵はアメリカ。影の政府に操られた軍事超大国の魔手から日本を守ろうとしているオウムを、アメリカに心を売り渡した公安や一部の権力者が潰そうとしている――その大きなストーリーが出家者や在家信徒には共有されていくことになる。

「オウム真理教は日本を乗っ取ろうとした」というのが現在広く認識されているストーリーだが、教団の中ではあくまでも「敵はアメリカ、日本を守れ」というモードだったのである。

この方向性は、同年夏に創刊された教団の一般向け雑誌『ヴァジラヤーナ・サッチャ』(担当は郵政省)にも受け継がれた。そして、ユダヤ・フリーメーソンの陰謀論や、サブリミナル・マインドコントロールなどの内容を含め、特集記事によって世の中に広められていったのである。

地下鉄サリン事件が起こったのは、1995年3月20日だった。

事件後に開設された「インターネット・オウム真理教」の「謎と陰謀」コーナーには、この2つのビデオのシナリオが全文掲載された(1999年閉鎖)。

それから10年あまりが経った。2008年7月発売の『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』では、まったく同じように、陰謀論などを駆使しつつ、アメリカの日本支配とそれに対する反抗(日本の独立)を主張している。この一致は以下の引用で確認していただきたい。違っているのは、関暁夫氏の著作では、10年の歳月の間に起こった出来事についての解説が増えていることだ。

この事実をどのように解釈するかは、あなた次第です。

『戦いか破滅か 現代の黙示録を解く』

  • はじめに
  • 序章
  • 第1章 アメリカの横暴概略史
  • 第2章 パナマ侵攻
  • 第3章 エイズ
  • 第4章 湾岸戦争
  • 第5章 ダボス会議
  • 第6章 在日米軍に奪われる日本人の命
  • 第7章 日本再占領の理由
  • 第8章 アメリカのコントロール
  • 第9章 自衛隊
  • 第10章 『シオン賢老の議定書』
  • 第11章 静かなる戦争のための沈黙の兵器
  • 第12章 粛清
  • 第13章 戦い

『魔笛――世界を操る影の存在――~続・戦いか破滅か~』

  • 序章 ビートルズの裏の顔
  • 第一章 国連
    • 1.カンボジア
    • 2.ユーゴスラビア
    • 3.ソマリア虐殺事件
    • 4.ルワンダ
  • 第二章 しのびよる影
    • 1.三百人委員会-アヘン戦争
    • 2. タバコ―静かなる殺人―
    • 3.食料問題
    • 4.エネルギー問題
    • 5.経済包囲網
    • 6. Yellow Monkey(アメリカの対日感情)
  • 第三章 闇の包囲網(政治、マスコミ、教育)
    • 1 トロイの木馬
    • 2.『プロトコール』
    • 3.教育
    • 4.マスコミ
    • 5.もくせい号事件
    • 6.日航機事件
    • 7. 戦争へ追い込まれる日本
  • 第四章 統一世界政府
  • 第五章 アメリカの正体
  • 第六章 1ドル札の秘密

ヴァジラヤーナ・サッチャ

  • 創刊号「破局の時代――狙われているのはあなただ! ~近未来・日米大決戦の構図」
  • No.6「恐怖のマニュアル――完全世界征服!ユダヤの野望」
  • No.7「悪魔のマインド・コントロール――人類洗脳計画の全貌を暴く」
  • No.8「世紀末サバイバル――迫りくる殺戮に満ちた大破局 あなたは生き残れるか!?」
  • No.10「人類進化の秘法 ユダヤ、エジプト、そして……」

特に創刊号、No.6、No.7が『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容とシンクロしている。

『日出づる国、災い近し』

『日出づる国、災い近し――麻原彰晃戦慄の予言』は、1995年2月に発売された麻原彰晃著の単行本である。ここでは阪神大震災についての予言・分析と、最終戦争で生き延びるための方法などが論じられている。

『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』

以下、本書の全項目をチェックしていく。関係ないものは関係ないと明記する。

口絵4点は関連なし。

第一章 秘密のシグナル

  • あなたは見られている……関連なし。
  • サブリミナル……性的サブリミナル効果については、例こそ違うものの『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.7「悪魔のマインド・コントロール――人類洗脳計画の全貌を暴く」で大々的に扱われている。
オウム真理教 ハローバイバイ関
 サブリミナル効果とは何だろうか。
 たとえば、一瞬しか見えない映像、相当目を凝らさなければ見えない図像、あるいはきわめて小さな音などは、本人の表層の意識では知覚したつもりはなくても、潜在意識で知覚するという、奇妙な現象が生じる。そして表層意識が知覚することなく、潜在意識のみで知覚された情報は、その人の行動に重大な影響をもたらすのだ。
 普通に、表層の意識においてある情報を入れられた場合──そのときわたしたちは、「外から情報を入れられた」と明確に認識することができる。そして、その情報を理性的に分析することができるだろう。
 しかし、表層の意識で気づかない状態で、潜在意識に情報が与えられたらどうなるか。わたしたちは、その情報を取捨選択することなく、その情報から来る欲求を「本能」と誤解して、無意識のうちに操られた行動に出てしまうのである!
 ……(中略)……
 さて、広告等に刷り込まれている「SEX」の文字には、いったいどのような意味と意図があるのだろうか? 前述したように、これらの〈相当目を凝らさなければ見えない〉文字は、一見しただけでは表層意識(わたしたちが普段ものを考えている意識)では認識されることはない。しかし潜在意識はしっかりと認識しており、その情報はわたしたちの行動に無意識のうちに大きな影響を与えることになる。
 「SEX」の文字が多く使われているのは、第一の理由としては、それが最も大衆の興味をひくキーワードであるからだ。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.7)
 人間の脳は、こうした物を無意識に感じ取り、本人が気付いてなくても、その広告や映像が常に気になる物として意識されるようになります。
 何よりも凄いのは、こうした性的サブリミナル効果は、見た人が自分で気づいたか、人に教えられたかに関係なく、性的なメッセージだと脳が再認識すると、他より最優先でその情報が送られ、絶対的な記憶としてインプットされるのです。
 そして確実にその商品を記憶することになります。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • 隠されている666
オウム真理教 ハローバイバイ関
彼らは666という数字をあらゆる所に記し、彼らの影響力を誇示してきた。その一例が、この写真である。アメリカ最大の財閥ロックフェラー所有のこのビルには666が刻まれている。また、アメリカ、ヨーロッパ、中国の生産シールにも、この666が見られる。そして、僕たちの身近なところでは、バーコードに666が刻まれているのである。簡単に説明しよう。バーコードの仕組みはバーと数字によるが、バーには数字が書かれていないものがある。これをこのバー解読用のチャートに照らし合わせてみると、666が現われてくるのである。
さらに、彼らはこのバーコードをすべての人間の額に、目に見えないレーザーによって刻み、人間を商品のように一括管理しようという計画がなされている。1974年、ベルギーのブリュッセルで開かれたフリーメーソンの会議で、コンピューターによって世界の人々を管理するプランが決定している。
そして、IBMは、レーザーによって人間の皮膚細胞にマークを打ち込むことができる機械を開発し、実用化している。僕たちの額に、666という世界共通コードと、一人の人間のすべての情報を示すコードが打ち込まれる日は近いのである。(『戦いか破滅か』)
 ……有名な話としては、フリーメーソンとはゆかりが深いニューヨーク五番街にあるロックフェラービルの入り口、ヨーロッパのロスチャイルドのビル、どちらも666と書かれています。……(中略)……
 さて、666とマーキングが入ったものを見てもらいましょう。666で最も有名なのはバーコードです。バーコードは一三ケタの数字から出来ているのですが、その中の両端の二本と真ん中の線は六を表します。つまり666。これは全てのバーコードに記されています。商品をレジに持っていくと、必ず666とスキャンされているのです。そもそもバーコードは、フリーメーソンのメンバーが作り出したとも言われています。
 そして、これは有名な話ですが、バーコードはもともと商品につけるという目的で考案されたものではありません。人間を管理するために考え出されたものなのです。今、私たちはカードによって個人情報やお金を管理しています。これがいずれバーコードに変わり、自分の身体にすべての情報が入ったバーコードを打ち込まれるようになります。それも額や右手に! 特殊な光をあてることで読み取り、財布やIDカードを持ち歩く必要がなくなる時代がもうすぐ来るのです。すでにIBMでは、レイザータトゥガンという、目に見えないインクを使って身体にタトゥーを打ち込む物が、実用化に向けて開発されているといいます。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • ネットの中の666
オウム真理教 ハローバイバイ関
 同じころ、ドイツ・バヴァリアに一人の怪人物が登場した。
 インゴルシュタット大学法学部長、ユダヤ人、アダム・ヴァイスハウプト。
 彼は一七七六年五月一日、秘密結社イルミナティを結成した。
これはフリーメーソンリーよりも神秘性が高い。
 彼らはカバラーに基づいて瞑想修行を行ない、人智を進歩させている。イルミナティという名称には「覚醒者の集団」という意味が隠されているのだ。つまり、彼らの才能はわたしたちより一段階上だといえよう。
 イルミナティ会員はフリーメーソンに入会して実権を握り、フリーメーソンリーの実質上の上位結社となった。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.6)
 イルミナティは、目的の為には手段を選ばない過激な秘密結社とも言われています。一七七六年にドイツのバヴァリア(現バイエルン州)で生まれたことから、バヴァリア・イルミナティとも言われています。創設したアダム・ヴァイスハイプトは、二四歳という若さでインゴルシュタット大学法学部教授の地位を得た天才ユダヤ人としても有名です。
 ……(中略)……
 イルミナティは、フリーメーソンの核になる組織で、実はフリーメーソンはイルミナティとの二重構造になっているといいます。組織内の結束は固く、フリーメーソンのメンバーでも、イルミナティの情報を全て把握している人間は上層部の一握りだとか。まさに秘密結社の中にある秘密結社です。(『関暁夫の都市伝説2』)
3. インターネットの666
 今、あなたが利用しているインターネットのWWWサービス。これは、World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)の略であることはご存じのとおり。しかし、このWWWにもまた、666の陰謀が隠されていた!
 ユダヤ教の密教、カバラーの秘儀「数秘術」によると、ヘブライ語アルファベットにはそれぞれ数字が当てはめられている。
その最初の部分を示すと、右の図のようになる。
 上からアレフ、ベート、ギメル、ダレット、ヘー、ヴァウ、ザイン……と呼ばれる文字だ。ちなみに、最初の二文字を続けると「アレフ・ベート」、つまり「アルファベット」の語源となる(ギリシア語ならアルファ・ベータ)。
 ヘブライ語でaと書いてあると1をも意味するということになる。ただし、アレフについては、大きな文字で書いてあると1000を意味することもある。
 さて、ここで6に該当するのは「ヴァウ」、つまりVやWを表わす文字だ。
 このヴァウを単純に3つ並べてみると、当然ながら666が出現するわけである。ということは、わたしたちがネットサーフィンするときにほとんど必ず入力する「WWW」は、つまり、「666」と入力しているのと同じことになるではないか!
(インターネットオウム真理教 Aum7「謎と陰謀」Part3.「ここにもあった!あんな陰謀♂こんな陰謀♀」陰謀その1「666の陰謀」、絵は省略)
 続いては都市伝説好きには有名な話ですが、インターネットで当たり前に使われているwww(=World Wide Web)という文字、これも666を示しています。wはヘブライ語では六番目の文字であり、六を示します。つまりwww=666。インターネットを使うとき、皆さんは気がつかないうちに666を打ち込み、それを通じて情報をやりとりしているのです。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • 一ドル札の秘密
オウム真理教 ハローバイバイ関
第六章 1ドル札の秘密
 1776年7月4日、アメリカ合衆国は独立宣言を採択すると、合衆国国璽の考案作業に入った。ベンジャミン・フランクリン、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムスによって決定された図案は鷲とピラミッドであった。
 さらに、Annuuit Coeptis 、われらの企ては神にめぐまれし、Nouvus Ordo Seclorum、新世界秩序という言葉が添えられている。湾岸戦争の折り、ブッシュがさかんに用いた新世界秩序はここに由来するのである。
 1935年、フランクリン・ルーズベルト政権下で副大統領をつとめていたヘンリー・A・ウォレスは時の財務長官ヘンリー・モーグンソーに命じ、この図案を1ドル紙幣の裏にも刷らせたのである。ウォレスはフリーメーソンの上部組織であるイルミナティ結社員であった。
 ピラミッドの最上部にあり、光を放射する目は「万物を見通す目」と言われるが、その実体は、「ルシファー」の目である。ルシファーとは聖書に現れる、天界を追放されて地上界に逃れ、地上の支配者となった悪魔である。(『魔笛』)
 このの見ている先には、フリーメーソンのシンボルのひとつ、「万物を見通す全能の目」と呼ばれるピラミッドと目のマークがあり、ピラミッドの上下には、ラテン語で「我々の計画に同意せよ」「新しい世界の秩序」と書かれています。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • マーキング OF ピラミッド……フリーメーソンのピラミッドネタの続きだが、新しいネタが多いため合致しない。
  • スター○ックスの秘密……関連なし。
  • ロゴに隠された666……関連なし。
  • OK6OK……関連なし。
  • コラム1:GHQの洗脳1……直接は関連なし。

第二章 裏側の世界

  • ドル紙幣がテロ予告……9・11事件について。関連なし。
  • 18という数字
オウム真理教 ハローバイバイ関
ちょうど一年前、一九九四年一月十七日には、ロサンゼルス大地震が発生している。阪神大震災は一月十七日。一九九一年の湾岸戦争開始も一月十七日であったが、これらは無関係な数字だろうか?(麻原彰晃著『日出づる国、災い近し』はじめに)

※オウム真理教では、1月17日はベンジャミン・フランクリンの誕生日ということで関連づけていた。この点、「足して18=6+6+6」と主張する関暁夫氏とは違う。
 前作で「鍵を握る数」として紹介した「18」という数字。人為的に起こす事件や大地震の日時を、一般の人たちにはわからないように数字のアナグラムで示す時に使われているという話でした。
 例えば湾岸戦争が始まった日、一月一七日→一+一七=一八は、悪魔の数字「666」を足した数(六+六+六=一八)である、という話をしました。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • 秘密のサイン……関連なし。
  • 悪魔崇拝……関連なし。
  • Mと13
オウム真理教 ハローバイバイ関
 アメリカのメディアも次々と最初にマードックの支配下に入っていった。特に「ニューヨーク・ポスト」などの有力紙を買収したことは大きい。
 1985年、彼は映画・テレビに支配の手を伸ばした。
 大ヒットした「インデペンデンス・デイ」など、ハリウッド映画のなかでも力のある映画会社、それが「20世紀フォックス」だ。これを手に入れたのである。
 ……(中略)……
 マードックもまた「統一世界政府(ワンワールド)主義者」であることは周知の事実。(インターネットオウム真理教 Aum7「謎と陰謀」Part3.「ここにもあった!あんな陰謀♂こんな陰謀♀」陰謀その1「アムロとコムロの666」より。この記述の横に、アルファベットと数字の対応表があり、6 FOX となっている
 ちなみに、この表で六の段を見てみると、FOXという文字が出てきます。F=6 O=6 X=6 666です。有名な映画会社二○世○FOX社はかねてから秘密結社との関係性を噂されていましたが、こんなところにもその痕跡が浮かび上がります。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • バミューダ・トライアングル……関連なし。
  • ゴアとノーベル平和賞……関連なし。
  • コラム2:GHQの洗脳2……直接は関連なし。

第三章 ニッポン・ミステリー

  • 新・学校の七不思議
オウム真理教 ハローバイバイ関
○教育とは家畜を生産すること
 敗戦直後、アメリカ占領下で教育改革が進められた。その基本政策は、軍国主義的・超国家主義的イデオロギーの廃止と民主主義の浸透。その下で、六・三・三制が開始され、教育基本法が制定された。新しい教育制度が発足したのだ。
 けれども、平和主義・民主主義的な教育のための模索がなされたのは、朝鮮戦争までのほんのわずかな期間だった。朝鮮特需によって息を吹き返した経済界が教育に口をはさむようになる。さらに、日本を属国化しようとするアメリカの意向も受け、政府が教育の制度や内容を変更するようになったのだ。
 文部省主権の教育内容の決定──政府・財界にとって必要な、「経済成長に適した人間」をつくる教育のための体制がそれだ。教育・社会における能力主義が徹底される。「ハイタレント・マンパワー」の養成と「能力・適性に応じた」という名の下の職業訓練=安価で質の良い労働者の育成のための教育が始まった。
 今の平均的日本人は、アメリカと、売国奴である政・財界による教育コントロールの産物なのである。
 中途半端な反戦平和教育による平和ボケ。権利ばかりを主張するエゴイスティックな個人主義者。偏差値がすべてで、思考力を持たない電卓式の学生。いい会社・いいポストが価値基準の社会人。アメリカで評価されたものは手放しで受け入れてしまう米国礼賛。セックス・スポーツ・スクリーンの3S+グルメに時間と金を浪費する娯楽・快楽主義……。
 教育改革とは家畜を効率よく大量に生産するために行なわれてきたのだ。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.7 特集 第三章「学校にだまされるな! わたしたちは集団洗脳されてきた」)
 日本人をダメにするために導入させたシステム、何かわかりますか? それは皆さんが受けてきた「六・三・三」の教育制度です。
 わかりやすく説明しましょう。アメリカは大戦後すぐに、「学制改革」を行って、それまでの日本の教育制度を廃止したのです。……(中略)……選択肢を減らし、機械的に進学させるようにした結果、個人個人の能力は平均化され、飛び抜けて優秀な子供が出てこなくなり、その一方で目的を持てない子供や、授業についていけずにドロップアウトする子供が出てくるようになりました。昔の精度なら違う道があったはずです。
 当時、アメリカは「民主主義」「平等」の旗を振りかざしてこの改革を進めました。それから六〇年以上……現在の日本の若者や、問題になっている「ゆとり教育」の状況を見て、当時の仕掛け人たちはきっと「予想通りの成果」とニヤリと笑っているでしょう。学制改革こそ、アメリカが恐れた「日本の知的レベル」を落とす作戦の第一歩だったのです。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • 東京のパワー源……関連なし。
  • 富士樹海の謎……関連なし。
  • タランティーノのメッセージ……関連なし。
  • 八十八ヵ所巡り……関連なし。
  • プレ○テ3が外国人に盗まれた……関連なし。
  • モンス○ーズインク……関連なし。
  • マザーハンド……関連なし。
  • 何かにおう小泉
オウム真理教 ハローバイバイ関
 中曽根元首相は、レーガン元アメリカ大統領と「ロン・ヤス」の仲であり、アメリカに忠誠を尽くした。当時の日本のハイテク技術をアメリカに引き渡した犯罪人である。
 民営化されたNTTは、IBMと合弁で日本情報通信株式会社を設立。この会社を通じて、日本独自の高度な通信技術がIBM、そして多国籍企業モルガン財閥に流れていった。IMBはモルガンの傘下である。
 さらに、NTTとIBMの開発した情報ネットワークが一本化したことにより、日本国民のクレジットカード消費生活の全情報がモルガンに渡ることとなった。
 さらにアメリカは、この中曽根を通して、一機一〇六億円もするP3C戦闘機を自衛隊に一〇〇機も売りつけることに成功。この謝礼として、中曽根はロッキード社から三〇億円の賄賂を受け取っている。しかし、中曽根は罪を問われていない。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.6)
 中曽根さんは当時のレーガン大統領と「ロン」「ヤス」と呼び合う友好関係を築き、日本を「不沈空母」に例え、軍事面でアメリカとの関係を強化しました。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • コラム3:GHQの洗脳3……直接は関連なし。

第四章 お札に隠されている秘密

  • 日ユ同祖論~不思議な一致……関連なし。オウム真理教で日ユ同祖論は説かれていなかった。
  • 日ユ同祖論~祇園祭の謎……関連なし。
  • 日ユ同祖論~太秦の痕跡……関連なし。
  • 一万円札に隠された秘密……関連なし。オウム時代に新札はまだ出ていない。
  • 五千円札の秘密
オウム真理教 ハローバイバイ関
彼らの支配下に僕たちが置かれてしまっていることは、身近なところに見ることができる。その一例が、何気なく使っているお札である。
その中でも5000円札には不思議な点が多い。
まず、皇室を意味する菊の御紋がまっ二つに分けられている。そしてその真ん中に彼らの象徴である「万物を見通す目」。これは皇室が彼らのコントロ-ルを受けていることを示している。このお札には奇妙な点が他にもある。例えば日本がはじっこにある不思議な地図。これは太平洋を彼らが支配していることを示している。そしてこの人物、新戸部稲造は初代国連の事務次長として彼らに尽くした人物である。
また、裏側に富士山が印刷されているが、その手前にある湖面に富士山が映っているように見せかけながら、「彼ら」の象徴であるシナイ山が描き込まれているのである。これは、上下逆さまにすればよくわかる。(『戦いか破滅か』)
旧五千円札に描かれた肖像は新渡戸稲造でした。前作では新渡戸さんがフリーメーソンのメンバーだったこと、そして旧五千円札に隠された秘密をお話ししました。
(キャプション)この富士山をひっくり返すと、聖書に出てくるシナイ山。(『関暁夫の都市伝説2』……第1巻には上記記述とよく似た説明がさらに詳細に書かれている)
  • 千円札の秘密……関連なし。
  • お札は語る……関連なし。
  • コラム4:GHQの洗脳4……直接は関連なし。

第五章 新世界秩序

  • オバマ&クリントン……関連なし。
  • 二〇一二年地球滅亡説……関連なし。
  • New World Order
オウム真理教 ハローバイバイ関
そんな彼らは、自分たちこそ世界をコントロールするのにふさわしいと考えている。そんな彼らのためだけの世界観、それが「新世界秩序」だ。彼らはその実行機関である「統一世界政府」をつくりあげ、僕たちを支配しようというのだ。その計画を実行するために世界各地で戦争を起こし、兵器を売りつけては儲け、国を没落させては奪ってきた。ブッシュ・アメリカ前大統領が国連や議会で「新世界秩序」という言葉を堂々と用いるようになったのは、彼らの計画が完成間近の証拠だ。そして、彼らの意を受け日本の政治を動かしていた小沢一郎は、「新世界秩序」という言葉を使い、彼らと連帯して動いていることを示している。(『戦いか破滅か』)  New World Order
 この言葉にもたくさんの説や解釈があります。よく言われるのは裏の世界の人達が権力を使い、地球を支配するというもの。しかし実はすでに世界の大半がそうなっていて、この考え方はひと昔前のものになっています。
 日本も大戦後に自由、平等をうたう民主主義が持ち込まれ、ある意味、すでにそちら側に組み込まれた国のひとつになっているのです。(『関暁夫の都市伝説2』)
  • 大空のサムライ……関連なし
  • 受け継がれし語られる者たちへ
オウム真理教 ハローバイバイ関
1940年から41年にかけて、アメリカは次々と日本への石油をはじめとする輸出制限を行なった。
1941年7月には、アメリカにある日本人の資産を凍結し、イギリス、オランダらと共同行動をとって、鉄、石油を含む対日貿易をすべて停止するという「ABCD包囲陣」を敷いた。
このようにアメリカは日本を追い詰め、日本を挑発した。
もちろん戦争で莫大な利益を上げるためだ。
日本は9月6日の御前会議において、対英米戦を決意し、10月下旬までに戦争準備を完了するよう指示した。
さて、アメリカによって追いつめられた日本は、真珠湾のアメリカ太平洋艦隊を攻撃目標として作戦を開始した。アメリカの宣伝によって、真珠湾のアメリカ艦隊が突然攻撃されたことにされている。しかし当時の日本の暗号はすでに解読されており、その情報はアメリカやイギリスにつつぬけだった。
開戦間近を感じとっていた太平洋艦隊の司令官であるリチャードソン提督は、再三本国に対して、空襲に弱いハワイから本国への帰還を要請した。しかし、ル-ズベルト大統領はそれを拒み、リチャードソン提督を解任し、艦隊を足止めさせた。そして新鋭の航空母艦を中心とする機動部隊のみを退避させ、旧型艦を残し、爆撃されやすいようにきちんと並べ、日本軍にやられるのを待った。
アメリカは、12月6日、日本がアメリカに対して翌日開戦するという情報をつかんだ。また、翌7日午前には、日本の宣戦布告はワシントン時間の12月7日の午後1時に、国務長官に通告されるという確実な情報を得た。つまり、アメリカは真珠湾攻撃を事前につかんでいた。
真珠湾攻撃に関して、当時のイギリス首相であるチャ-チルも、ル-ズベルトとその側近が、日本の意図について詳細に知っていたと証言している。
真珠湾攻撃に関して、当時のイギリス首相であるチャ-チルも、ル-ズベルトとその側近が、日本の意図について詳細に知っていたと証言している。
こうして、ルーズベルトは、日本に先制攻撃をさせることによって、当初は第二次世界大戦参戦に反対であったアメリカ国民の世論を動かし、アメリカ合衆国を参戦させるとともに、日本に戦争の責任を押しつけることに成功した。日本は世界の悪役にされ、アメリカはペリ-以来、念願の日本占領に成功することになる。(『戦いか破滅か』)
 アメリカは戦争をするために、まず敵対国に攻撃させ、戦争を始めることを国民が納得する情況を作ってから開戦するのです。
 真珠湾攻撃もそうです。日本が真珠湾攻撃をしかけて、戦争が始まったとされてますが、当時の日本は戦争を避けようとしていたそうです。しかし石油資源を届かないようにし、ムチャな要求をするなど、あらゆることで日本を戦争せざるえない状況に追い込んでいったのです。
……(中略)……
 アメリカは日本が真珠湾を攻撃しにくるのを知っており、わざと攻撃させたという話も有名です。
 二〇〇一年の九・一一テロをきっかけに、イラクへ攻撃を仕掛けた時と、なにか似ていると思いませんか?(『関暁夫の都市伝説2』)
日本とアメリカの関係を語る上で、計30万人の命を奪った広島、長崎に落とされた二つの核爆弾を忘れることはできない。この核が使われたことについて、「日本がアメリカに戦争をしかけたのだから仕方ない」という人たちがいるが、それはアメリカの情報操作による誤った見方であり、アメリカが自分たちで開発した原子爆弾を実験するために日本人を虐殺したというのが真相だ。
太平洋戦争の最後の年、1945年に入ると、日本の兵器産業はすでに壊滅的であり、もはや戦う能力はなかった。それでもなお、アメリカ軍による日本の都市への空襲は続けられ、多くの罪のない市民が殺された。しかし、後に原子爆弾が投下される広島や長崎は、その重点目標からわざと外されていた。新型爆弾を実験するには、事前に爆撃によって被害を受けていない都市の方がデ-タが採りやすいからだ。また、広島にはウラニウム型、長崎にはプルトニウム型と別々のタイプを投下した。それは、この2種類の原子爆弾を比較するためだった。また、最も多くの人を殺すために、落とす時間や爆発させる地上からの距離が綿密に計算された。
……(中略)……
終戦間近、優れた情報網を持っていたアメリカは、日本が戦力、戦意ともに失い、降伏寸前であったことを知っていた。それにもかかわらず、核爆弾の使用を決定したのは、戦争を終わらせるためではなく、どうしても核を使いたかったからである。
しかも、日本は、日ソ友好条約を頼って、ソ連を通じてアメリカとの和平を図ろうとしていた。ソ連の書記長スタ-リンは、アメリカのトル-マン大統領に、日本からの要請に対してどう回答すればよいか質問している。それに対して、トル-マンは、その日本政府の早期和平交渉にソ連が加担しないよう指示した。やはりアメリカは核爆弾を使う前に戦争を終わらせたくはなかったのである。
それは単に実験のためだけではなく、戦後も核兵器市場で莫大な利益を上げようというアメリカの多国籍企業の思惑があった。
(『戦いか破滅か』)
 同じように大戦中、アメリカがソビエトと軍事的な主導権争いをしていたものがあります。
 それが「核」。
 なんとしても、アメリカはいち早く「原爆実験」を成功させ、世界の優位に立とうとしていたのでした。
 ……(中略)……
 広島に投下された原子爆弾は「濃縮ウラン型」、そして、長崎に投下された原子爆弾は「プルトニウム爆縮型」でした。
 なぜアメリカは二種類の異なる原爆をわざわざ日本に落としたのでしょうか? それは原爆を都市に落とした場合の破壊力や影響を知る為です。実際、原爆投下後、誰よりも早くアメリカが現地で調査していたといいます。
実験をしたととられても仕方がないですよね。
 アメリカは核の主導権を握るために、日本に原爆を落とし、世界にアメリカの力を見せつけたのです。(『関暁夫の都市伝説2』)
それでは在日米軍の目的は何か。それは日本を守るためではなく、植民地日本を脅し、監視し、そして攻撃するために存在しているのである。(『戦いか破滅か』)  昔の植民地とは形は違いますが、アメリカの植民地になり果て、基地もお金も提供しています。何かがあった場合、アメリカは自国の兵を犠牲にしてまで日本を守ってくれると思いますか? アメリカは実験のために、日本に原爆を落としたような国ですよ。(『関暁夫の都市伝説2』)
このようにターゲットに悪のイメージを植えつけて戦争をしかけるという歴史の前例から僕たちは学ぶことができる。アメリカが日本を敵国として自国民を扇動し、日本が悪の帝国というイメージを植えつけることによって、次に日米戦争が仕組まれているという厳粛な事実を。
……(中略)……
大国でも敗けるときは敗ける。結局勝負を決めるのはその集団のリーダーだからだ。間もなくこの日本に僕たちを勝利に導く魂があらわれる。時間はない。選択の時だ。
核や毒ガスやレ-ザ-兵器に対して逃げ場所はない。
そしてまだ、アメリカがそんなことをするはずがないという人はこのビデオをもう一度最初から見てほしい。
原爆の映像はウソですか。
ベトナムの映像はつくりものですか。
湾岸戦争はなかったのですか。
なぜ過去に起こったことが今後にないと言い切れるのですか。
もう一度。
戦いか、破滅か。選ぶのはあなたです。
(『戦いか破滅か』)
 戦争に負けてからすっかりアメリカに侵略・洗脳され、しかもそのことに日本人はあまり気がついていません。アメリカの洗脳に気付き、自分の国を見直さなければ、このままでは日本の文化、歴史、人権、財産……全て葬られてしまうでしょう。……(中略)……
 今、日本は歴史の分岐点にいます。これから大きく変わっていくでしょう。そんな時代だからこそ、過去を振り返り、現在に必要なものを取り入れ、新しい未来を創りあげなければいけないのです!
 時代の変化に取り残されてはいけませんよ。
 今だからこそ心を熱く持て!! 受け継がれし語られる者たちよ。
 信じるか信じないかはあなた次第です。
(『関暁夫の都市伝説2』)
  • コラム5:お札のピラミッド
オウム真理教 ハローバイバイ関
 なぜ迫害されていたユダヤ民族が台頭できたのだろうか。  キリスト教では「高利貸し」つまり「金貸し業」を営むことが禁止されていた。逆に、ユダヤ人は仕事が制限されていたため、「金貸し業」といえばユダヤ人ということになったのである。
 さて、実際に貨幣経済の世の中となると、とにかく金を持っている者が勝つ。高利貸し──「金融業」と言い換えよう──として金を持っているのはユダヤ人、という状況になると、キリスト教徒はユダヤ教徒を差別しながらも従わざるを得ない。
 こうして、ユダヤ人は巨額の金を手に入れ、そして権力を手に入れるようになったのである。だから、彼らは経済を重視する。彼らは経済学を研究し、経済の流れを掌握し、そして力を持とうと努めた。
 ノーベル経済学賞受賞者の六五%がユダヤ人というゆえんである。
 また、ユダヤ人の商売のうまさは世界に知られるところである。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.10)
 紙幣はもともとユダヤ人が考案して世界に広めていったと言われています。現在の金融システムも大半はユダヤ人が考案したと言われ、「ビジネスはユダヤに学べ」と言われるほど優秀な民族といわれています。(『関暁夫の都市伝説2』)

 なお、2002年11月、宗教団体・アレフ上祐史浩代表(当時)は、このコラムで名前を挙げられた黒又山を訪問している。

  • あとがき

以上のように、『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説2』の内容ならびに最後の「反アメリカ、日本独立」への煽りが、かつてのオウム真理教と軌を一にしている。「陰謀論というのはどこでも元ネタが同じだから、同じような話になるのは当たり前」という意見もあるが、そういう表面的な見方では済まされない問題がここにはある。特に最後の「反アメリカ、日本独立」への煽り部分は、アメリカへの不信をかきたて、日本が生き残りをかけて戦っていくよう、非常に強い口調で煽っている。しかも、その論旨の流れがまったく同じなのである。単に同じ陰謀説を引用したというだけでなく、オウム真理教とハローバイバイ・関暁夫氏が読者をどのように導きたいのかという方向性とその誘導方法がまったく同じようにシンクロしているという点を押さえた上で、関氏の主張に問題がないと考えるのかどうかはあなた次第です。

『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説』

ここで、2006年に発行された第1巻に目を向けてみよう。こちらの第1巻は、第2巻と比べると「オウム色」が弱い。むしろ、気軽に笑い飛ばせる、本来の意味での「都市伝説」(都市の噂)が満載である。

それでも、オウム真理教とシンクロする部分はいくつか見られる。それをピックアップしてみよう。

  • カバー袖(表紙をめくったところ)
オウム真理教 ハローバイバイ関
政治においては何事も偶然に起こることはない。もしそんなことがあれば、それはそうなるように計算されていたと、わたしはあなたに賭けてもよい。
──フランクリン・D・ルーズヴェルト(第三十二代アメリカ大統領)
(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.6)
世界的な事件は偶然に起こることは決してない。
そうなるように前もって仕組まれていた、と……
私はあなたに賭けてもいい。
――合衆国第三二代大統領 フランクリン・D・ルーズベルト

(『関暁夫の都市伝説』)
  • 続・お札の秘密……旧五千円札についての解説が、上記『戦いか破滅か』に記されたものと同様の内容。

  • 地震兵器

オウム真理教 ハローバイバイ関
 ソ連の週刊誌「メガロポリス・エクスプレス」は三日発行の最新号で、ソ連は、地球表面の地殻変動などを利用し、敵領土内に人工的に地震を発生させる「巨大地震兵器(地殻変動兵器)」の開発直前にある、と伝えた。
 研究に当たってきたイワン・アヌレイエフ陸軍小将が、同紙のインタビューに答えたもの。
 例えば、地殻を構成するプレート(板)の変動により、大きなひずみが生じた地点に小さな核爆発を起こすことで、大地震を誘発するというのがその仕組み。
 地殻の分布状況によって、核爆発を起こす地点(震源)と実際に大地震が発生する地点が、何千キロも離れていることも可能、というのが特徴。
(一九九一年五月四日 読売新聞より)

 これは四年ほど前の記事である。
 このような軍事情報が公開されるということは、すでに秘密裏に、この地震兵器は完成してしまっていたという可能性が高い。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.8)
 地震は自然災害と考えるのが当たり前ですが、自然以外の力……つまり人為的に起こされた地震があると。実は過去に旧ソ連が「地震兵器」を開発していました。そしてソ連崩壊とともに、その地震兵器の研究資料がどうなったのか分からなくなってしまった。(『関暁夫の都市伝説』)
 この地震兵器は、旧ソ連=ロシアが保有しているだけではないと考えるのが常識的判断だろう。つまり、アメリカのような大国ならば、秘密裏にこの地震兵器を持っていて当然だ。
 実は、アメリカではすでに一〇〇年前に、人工的に地震を発生させる実験が行なわれ、見事に成功しているのだ。
 一八九六年、ニューヨーク市イースト・ヒューストン・ストリート四十八番地の中古ビル。ここに一人の超天才科学者がいた。
 その名はニコラ・テスラ。ユーゴスラヴィア出身の風変わりな科学者である。高周波・高電圧の電磁波の研究が専門であった。
……(中略)……
 旧ソ連の核による地震兵器、ニコラ・テスラの振動共鳴による地震発生。地震を人工的に起こすことは、技術的には全く問題ない。(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.8)
 地震兵器がどんなものなのか。それは、地中で核を爆発させているという説と、核以上の威力をもつ新兵器を使用しているという説があります。この地震兵器に関しては、あるカルト宗教も調べを進めていたとか。発明したとされるニコラ・テスラ(一八五六ー一九四三)を執拗に調べ、ベオグラードにある「テスラ博物館」まで行って、非公開資料の閲覧を求めていたそうです。(『関暁夫の都市伝説』)
 ただし、地震を人工的に発生させる方法はこの二種類だけではない。
 例えば、活断層や大陸プレートに強力なエネルギーを与えることによって、その活動を活発化し、地震を起こすことも可能である。このタイプとして、地震を発生させたい地点に高周波・高電圧の電磁波を照射する地震兵器が考案されている。
 今回の阪神大震災では、この第三のタイプの地震兵器が使われた可能性が極めて高いのだ!(『ヴァジラヤーナ・サッチャ』No.8)
 人為的だと見られる地震は……(中略)……
 阪神淡路大震災 一九九五年一月一七日 M7.2(『関暁夫の都市伝説』)
 震源地にあるものは……二つの建築現場である。
 日仏友好モニュメントと明石大橋。

 大地震は、一月十二日から着工された「日仏友好モニュメント」を直撃する形で発生した。これは「日本とフランスが友好状態にあることを望まない勢力」が関与していることを表わしている可能性がある。あるいは、モニュメント工事を利用して、地震攻撃の仕上げとして、深い地盤に何らかの操作が加えられたのかもしれない。  この地震の謎を解く鍵は、震源地に存在する明石大橋にもある。アメリカが唱え続けてきた「市場開放」という名の経済侵略によって、明石大橋建設にはアメリカ企業が参加しているのだ。
 その名はベクテル。

 ベクテル社を単なる建築屋と考えるのは、何も知らされていない日本人くらいのものである。ベクテルこそは世界でも有数の軍需産業でもあるのだ! この多国籍企業はインドネシアのスカルノ大統領を失脚させ、イランのモサデク政権打倒クーデターに関与していると伝えられている。しかも、CIAを実質的に動かしているのがこのベクテルともいう。アメリカ政府を実質的に動かしているロックフェラー財閥の傘下であり、ベクテルは「影のアメリカ政府」とも呼ばれているのだ。
 さて、兵庫県南部地震の震源は、極めて浅いところであった。地下十キロ、あるいはそれよりも浅いところとされている。
 わたしたちはここで恐るべき事実を見る。現在の土木技術をもってすれば、地下十キロまで掘り進むことは十分可能なのだ。つまり、明石大橋建設を隠れ蓑にして、地下深い震源地に「何か」を仕掛けることができるのである!
 なお、ベクテルは東京湾横断道路建設にも関わっている。(『日出づる国、災い近し』)
 実際、震源地である明石市沖には、いわゆる明石海峡大橋があります。そう、ちょうど震源のあたりは本四架橋工事が行われていた現場だったのです。そしてその工事には、なんとアメリカのある企業も参加していたらしいのです。ひたすら海底に穴を掘り続けていた企業があったという情報もあり、もしこの企業が地震兵器を仕掛けていたのだとしたら……阪神淡路大震災への関与もあり得ない話ではないですよね。(『関暁夫の都市伝説』)
  • ノストラダムスとヒトラー……オウム真理教の名前が挙げられている。

『2』と比べると最初の本はオウム真理教とのシンクロ率が低いが、それでも部分的にはすでに奇妙な一致を見せている部分があることがわかる。

最後に念のため

関暁夫氏がオウム真理教信者あるいは関係者であるという主張をするつもりは一切ありませんし、関暁夫氏に恨みも利害関係も一切ありません(だいたいハローバイバイのライブや出演番組も見たことがない)。

ただ、その書物に書かれた内容が、かつてオウム真理教の書籍・雑誌・ビデオ等でなされていた主張と極めて酷似している(それも単に引用元が同じというレベルを超えてシンクロしている)という事実を提示しているものです。このページに寄せられたコメントで「元ネタが同じというだけ」という表面的・皮相的な意見が見られましたが、最終的に誘導したい方向まで同じという点を指摘しています。

なお、この内容について関暁夫氏に全責任があるとも考えません。第1巻のほとんどは雑多で笑い飛ばせるネタが大半であるのに対し、第2巻は本全体がまとまった内容で、オウム真理教とのシンクロ度が高くなっています。第1巻のあとがきでは「次は世界のオーパーツやUMAの特集を僕なりの都市伝説としてどこかで出したいですね」と述べているにもかかわらず、です。

おそらく書籍化にあたって重要な役割を果たしていると思われる「構成協力 華川大吉」という名前が奥付に書かれていますが、この人は誰だかわかりません(検索してもヒットしない)。それ以外にも情報提供者がいるかもしれません。関暁夫氏を叩けばそれでいいというものではないはずです。

その上で、この情報をどう考えるかはあなた次第です。

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2008年8月 4日09:31| 記事内容分類:宗教・神話学, 日本時事ネタ, 民俗学・都市伝説| by 松永英明
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| コメント(2) タグ:都市伝説, 関暁夫|
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コメント(2)

二冊とも読みました、面白かったです。
しかし・・・書かれていたことが事実なら
こんなに公開して、あなたの命は大丈夫なのでしょうか?

悪魔の数字ではなく、人類創造されてから、理解出る666;世代目と云う意味・・総指導者YAHWEH;さん御本人の発言です。恐怖心を煽るような情報には騙されないように。。とも、述べていましたから、全く同感ですね

このブログ記事について

このページは、松永英明が2008年8月 4日 09:31に書いたブログ記事です。
同じジャンルの記事は、宗教・神話学日本時事ネタ民俗学・都市伝説をご参照ください。

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