「松尾芭蕉」がTwitterで「奥の細道」を始めました
ブログブームの走りのときに「土佐日記 - Tosa Blog」を始めた私としては、このTwitterブーム到来において、やはり古典を最新ツールに乗せるという試みをせずにはいられない。
というわけで、ツイッターで始めてみました。「松尾芭蕉(Matsuo Bashou) (MatsuoBashou) on Twitter」。まずは「#奥の細道_」というハッシュタグで、芭蕉の名作『おくのほそ道』を現代語Twitter風訳にしています。
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「土佐日記」ブログ2003
ブログは、コラム的である。そして、時系列順に並ぶ。まあ時系列ではなくてもよいのだけれども、『土佐日記』のように日付と本文のある日記文学はそのままブログとして置換できる。
2003年秋、私がブログを始めたころ、たとえば歴史ブログとしては、カエサル提督(ジュリアス・シーザー)のブログや、「ピープスの日記」ブログがあった(カエサル総督のブログ[絵文録ことのは]2003/09/26、歴史ブログ:ピープスの日記[絵文録ことのは]2003/10/02)。
こういうものに触発され、私が土佐日記ブログを始めたのは2003年11月3日である(土佐ブログはじめました[絵文録ことのは]2003/11/03)。ただ、私は結局、土佐日記ブログしか作らなかった。『蜻蛉日記』は日付がない。『名月記』はあまりにも長すぎる。「ペリー提督日本遠征日記」も分量が多すぎる。というわけで、主にマンパワーの問題でくじけていたのだった。
他に考えたのは、随筆系のものをブログ化する計画である。『枕草子』は英訳ブログがあった(今はないが、Pillow Talkという英訳ブログがあった)。しかし、『徒然草』『方丈記』いずれもどうもブログにはしっくりこない。時系列という要素が消えるとあまり面白くないようなのである(ただし、枕草子については一つアイデアがあるので、そのうちやりたいと思っている)。
となると、今度は『奥の細道』はどうだろうかと思いついた。これは『土佐日記』とほとんど同じスタイルでできそうである。――と思いつつ、そのまま実行に移せないまま、数年が過ぎていった。不思議なもので、その間、「奥の細道」をブログ化するという試みについては、私の知る限り存在しなかった。
ツイッターで『奥の細道』
『奥の細道』――正確には原文の表記は「おくのほそ道」なのだが、学校で教わった表記をついつい書いてしまう。
それはともかく、Twitterが話題を集めている2009年(ちょうど、ブログブームの走りとなった2003年から2004年ごろの雰囲気に似ているという指摘もある)、私が少しTwitterをいじってみてすぐに思いついたのが、「芭蕉:千住なう」という言葉だった。もうこのひらめきだけで充分である。「今(どこで)何してる」を書くべしというTwitterには、これ以上の古典はないではないか。
なお、Twitterそのものについては、もう少し自分自身の考察を深めてから論じてみたいと思っている。
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もったいない、英語でやればいいのに! すごい人気ものになると思うぞ。