エクアドルが日本に抗議 「ガラパゴス化」表現の自粛求め
2010年4月1日、南米のエクアドル共和国政府は在日エクアドル大使館(東京都港区西麻布4)を通じて、外務省ならびに総務省に対し、「世界から孤立しているという表現について"ガラパゴス化"などと呼ぶのはやめてほしい」と抗議した。
エクアドル共和国は南アフリカ北西の国で、自然遺産として世界遺産登録第一号のガラパゴス諸島を領有している。今回の抗議は「トルコ風呂」に続く大きなもので、今後の動向が注目される。
抗議の概要
エクアドル大使館の抗議の概要はおおむね以下のとおり。
ガラパゴス諸島は各大陸から隔絶しており、独自の進化を遂げた生物種が多数見られる。有名なガラパゴスゾウガメを初めとして、ガラパゴスペンギン、ガラパゴスリクイグアナ、ガラパゴスアシカ、ガラパゴスオットセイ、ガラパゴスアホウドリなどが有名である。
ガラパゴス諸島は1978年に世界遺産(自然遺産)として登録されている。わたしたちエクアドル国民はこのガラパゴス諸島の自然を大切にしたいと考えている。
しかるに、現在、日本では日本限定の仕様や制度、システムなどを指して「ガラパゴス」と形容することが多い。しかも、それを誇りとするどころか、グローバル化に反する遅れた邪悪な文化として、すなわち蔑称として用いられている。その最たるものが「ガラパゴス携帯」という表現である。
日本の携帯電話はガラパゴス産ではないにもかかわらず、ガラパゴスアホウドリと同列にガラパゴスケータイと語られるのは、ガラパゴスの地名を騙った悪質な商法であり、産地偽装疑惑がある。
これらの状況をかんがみ、ガラパゴス諸島を不当に貶める「ガラパゴス化」表現を日本人は即刻自粛されるよう、外務省ならびに(通信事業やマスメディアを統括する)総務省を通じて日本語話者に強く求めるものである。
さもなくば、「ガラパゴス化日本」はエクアドル領となるべきである。
なお、日本でも「なぁ、日本が独自のことをするとガラパゴスと呼んで、アメリカが独自のことをするとグローバルと言うのはやめないか?:クレイジーワークス総裁日記 - CNET Japan」といった意見が出ていることを注記しておく。エクアドル政府としては、ガラパゴス化という言葉を今後は「島国根性ニホン化」とでも言い換えるよう提案する。
※注:トルコ風呂は、1960年代に「個室付き特殊浴場」の通称として広まっていったが、1984年、トルコ人留学生の抗議により改名運動が展開し、「ソープランド」に改称された。
この記事はエイプリル・フールのウソ記事です。
実在のエクアドル政府・大使館等が抗議を行なったという事実はありません。
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