選挙報道でマスメディア真っ二つ――与党/野党と赤/青の区分
今回の2010年参議院議員選挙においては、メディアの報道は真っ二つに分かれた。それは、与党(民主・国民)と野党(自民ほか)を「赤色」と「青色」のどちらで表示するかという問題である。
政党のマークのカラーとしては民主が赤色、自民が青色を主体にしているので、それに合わせている報道も多かったが、逆に「民主を青、自民を赤」にしているメディアもNHK、読売・日経など少数派だが存在した。
実はこの現象について、6年前にアメリカ大統領選に関連して「民主党=青、共和党=赤」の色分けは4年前に始まったばかり[絵文録ことのは]2004/11/13という記事を書いたことがあった。結論としては「赤と青のどちらがどちらというのは、正直どっちでもよかった」ということになる。
ただ、報道を見ていてチャンネルを変えると、色が逆で一瞬とまどうこともあっただろう。今回は主なメディアについて一覧にしてみた。
「民主党=青/自民党=赤」派
「民主=青/自民=赤」で塗り分けていたのは、新聞社サイトでは読売・日経、テレビではNHKが挙げられる。
読売新聞 日本経済新聞 NHK
「民主党=赤/自民党=青」派
残りのメディアは「民主=赤/自民=青」で塗り分けていたようだ。画像はないがテレビ東京もこちらである。
産経新聞 朝日新聞 毎日新聞 Yahoo! goo 日本テレビ フジテレビ テレビ朝日 TBS
赤か青か
アメリカ大統領選挙では「民主党=青、共和党=赤」となっている。2008年の大統領選(オバマ選出)でも、民主党オバマが青州、共和党マケインが赤州で塗り分けられていた。
しかし、この色分けが始まったのは2000年というごく最近のことである。それ以前はまるっきり逆だった。
→「民主党=青、共和党=赤」の色分けは4年前に始まったばかり[絵文録ことのは]2004/11/13
これによると、どちらが赤でどちらが青かということには、深い意味はない。ただ、見て区別しやすいことからこの2色が選ばれ、そしてどちらに割り当てるかはただ便宜上のものだったということになる。
それでも、選挙ごとに、あるいはメディアごとに色分けが異なると、やはり混乱してしまう気がする。政党カラーも明確にしていただければ(もちろん、政党のカラー=政策の違いも明確にしていただければ)有権者にとってわかりやすいと思われる。
ちなみに、台湾では国民党=藍、民進党=緑という色分けがはっきりしており、支持者もその色を身につけるようになっている。
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