Kindle、今夏ついに日本語表示!読書好きなら買わない理由のない新キンドル
電子書籍リーダーの一方の雄、Amazon Kindleがついに今夏、日本語などに対応する。2010年8月27日発売の新キンドル(Kindle Wireless Reading Device, Free 3G + Wi-Fi, 6)は日本語表示が可能になると明記されている。これで日本市場でも大きく注目を浴びることが予想される。特に、私のように「読書体験に集中した機能限定のKindleが好き、iPadとか興味ない」という人には朗報だろう。
今回は、この新キンドルの概要を訳してみた。
※注(追記):日本語(ならびに中国語簡体字繁体字・ハングル・キリル文字)も「表示」可能になりますが、それらの文字の書籍が販売されるようになるかどうかは不明。
なお、これまでKindle 2(小型)とKindle DX(大型)の2種類があったが、今度は3種類となる。もう一つは小型の3GなしWi-Fiのみ版である。ただし、私はキンドルにG3は必須だと感じている。また、これまで白一色だったのが、黒鉛色と白の二色になる。
以下、Kindle Wireless Reading Device, Free 3G + Wi-Fi, 6ページの翻訳である。(※印部分は訳注)
なお、このページのリンク先から日本在住でももちろん購入可能だが、Amazon.co.jpとは別に.com用のアカウントを作る必要があるので注意。
Kindle ワイヤレス読書デバイス、フリー3G+Wi-Fi、6インチディスプレイ、黒鉛色または白色、3Gはグローバルに使用可
(※当該ページで色を選ぶと黒鉛色または白色の画像に変わるので、購入時は色を間違えないこと)
今予約すれば発売日に配送保証
完全新バージョンのキンドルは8月27日に発売されます。Amazonデジタルサービスから配送・販売。ギフト包装も可。フリー3Gワイヤレスを含む(月額課金なし、年間契約もなし。いつでもどこでも本をダウンロードできます)。
Amazonの革命的ワイヤレス読書デバイス
数百万人の人たちがすでにキンドルで読んでいます
キンドルはアマゾンでここ2年間の間に最もよく売れた商品です。ウィッシュリストに最もよく載り、最もギフト購入され、アマゾンの製品の中で最も多くの五つ星★★★★★を獲得しました。それがもっとよくなります。
- 完全に新しい、コントラストの高いE-Ink画面:他の電子リーダーよりもコントラスト50%改良
- 直射日光のもとでも読める:ぎらつきません
- 新しく改良されたフォント:新しく、さらに明瞭かつくっきりしたフォント
- 新しいなめらかなデザイン:ボディ全体は21%小さくなるが、読書画面は従来と同じ6インチのまま
- 15%軽く:わずか8.7オンス(およそ247グラム)、ペーパーバックより軽い
- バッテリー寿命が1か月:ワイヤレスオフにしておけば、1か月に一回の充電で充分
- 記憶容量倍増:最大3500冊
- 60秒で本を購入:いつでもどこでも本をダウンロード
- フリー3Gワイヤレス:月額課金も年間契約もありません
- Wi-Fi内蔵:3Gワイヤレスに加えて、Wi-Fiホットスポットでも接続可
- ページ換えが20%早く:途切れない読書
- PDFリーダー強化:辞書引き、注記、ハイライトも
- 新しいWebkitベースのブラウザー:フリー3Gウェブブラウズ(実験版)
キンドル概説
完全に新しい、コントラストの高いE-Ink画面
他の電子リーダーよりもコントラスト50%改良。文章はさらに明晰に、画像はさらに鮮明に。(※iPadは液晶なので明るいところでは読めず、また透過光のため長時間の読書には向いていない。キンドルは反射光なので、目に入る光も紙と同じ感覚。)
直射日光のもとでも読める
液晶画面と違って、キンドルの画面は紙のようにぎらつかず読めます。直射日光の下でも、居間と同じように読みやすいのです。
ペーパーバックより軽い
わずか8.7オンス(およそ247グラム)、厚さは3分の1インチ(約8.5ミリ)。キンドルはペーパーバックより軽く、雑誌よりも薄い(※iPadの重さは680g、厚さは13ミリ。小型の方の新キンドルはiPadの3分の1の重さ、3分の2の厚さとなる。)。
3500冊収蔵
キンドルの記憶容量が倍増したため、3500冊を持ち運べるようになります。
新しく改良されたフォント
新しく、さらに明瞭かつくっきりしたフォント
バッテリー寿命が1か月
ワイヤレスオフにしておけば、1か月に一回の充電で充分。常時ワイヤレスをオンにしていても、再充電せずに10日間はもちます。
フリー3Gワイヤレス
月額課金も年間契約もありません。いつでもどこでも本をダウンロード。
世界的な3G対応
世界中を旅していても、100か国・地域をカバーするワイヤレスで、60秒で本を入手可能。(※日本ももちろん対象)
Wi-Fi内蔵
自宅や野外のWi-Fiホットスポットで接続。全米のAT&TホットスポットでフリーWi-Fi接続できます。
ページ換えボタンが静かに
夜通し本を読みたくても、隣で寝ているパートナーを妨げることなく静かにページ換えができます。
意義ある節を共有
内蔵のツイッター&Facebook連携により、意義深い節を友人や家族と共有。(※現在のKindle2.5でも可能になっている。購入した本の一節をマークアップして、それをTwitterなどに投稿できる)
使い方が簡単
キンドルは箱から出せばすぐ使えます。セットアップ不要、ソフトのインストール不要、コンピューターもいりません。
60秒で本を入手
高速かつフリーなワイヤレス配送により、60秒以下で本を読み始められます。コンピューターはいりません。(※Kindle本体だけで本を購入可)
蔵書多数
蔵書63万冊以上。ニューヨークタイムスのベストセラーの111冊中109冊を含みます。これに加えてオーディオブック、雑誌、ブログも。ただし、米国以外のユーザーは購入可能な冊数が異なります。(※このあとで訳してあります)
無料の著作権切れ本
180万冊のフリーの著作権切れ本があります。ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』など、1923年以前の本です。
低価格
51万冊以上が9.99ドル以下。ニューヨークタイムスのベストセラー80冊も含みます。
無料の本のサンプル立ち読み
買うかどうか決める前に、最初の章をダウンロードして読めます。(※立ち読み範囲は本によって異なる)
Whispersync(ウィスパーシンク)でどこでも読める
キンドルで購入した本は、キンドル、iPhone、iPad、PC、Mac、Android機器、BlackBerryでも読めます。Whispersync技術で機器をまたがって同期しますので、ある機器で読んだところの続きから別の機器で読むことができます。
心配のない蔵書
キンドルストアから購入した本は、オンラインで自動的にAmazon上の購入者のキンドルライブラリーにバックアップされます。本を再ダウンロードするのは、ワイヤレスでいつでも無料です。
読み上げ
Text-to-Speech内蔵で、キンドルでは英語の本を読み上げることができます。
PDFリーダー強化
辞書引き、注記、ハイライトも可能になりました。パスワード保護PDFにも対応。どんなPDF文書も持ち歩けます。
キンドル比較
日本語表示可能に!:日本での利用
※その他多数の機能紹介については訳しきれないので今回はおいておくが、おおよその概要は以上のとおり。ただし、重要な追加機能として、日本語を含む言語の表示が可能になった部分、ならびに日本での状況などを訳しておく。
新しい文字に対応
キンドルはこれまでのラテン文字とギリシア文字に加え、キリル文字(ロシアなどで使われている)、日本語、中国語(繁体字と簡体字)、ハングルを表示できるようになりました。
(※危険なフォントハックをしなくても、日本語が表示できるようになる。つまり、日本語のサイトなどもキンドルで閲覧可能となるということである。ただし、キンドルストアで日本語の本が販売・購入できるようになるかどうかは不詳。まだもう少し難しいかもしれない。)
(※DXのページにはこの記載はない。単に省略されているのか、DXではまだ日本語表示ができないのかは詳細不明。)
日本での利用条件
日本の購入者は以下の利用が可能です。
- 60秒で本を入手:本を購入しようとしてから読めるようになるまで1分以内。
- フリーワイヤレス:フリー3Gワイヤレスで、キンドルに直接本をダウンロードできます。月額課金もサービスプランもいりませんし、Wi-Fiホットスポットを探す必要もありません。米国以外の購入者は、居住国の中でも外でもワイヤレスで入手するのに追加課金はありません。3Gでカバーされている範囲の地図(日本はほとんど高速で可)。
- 選択肢増大中:英語の本を43万冊から選べます。さらに、米国と世界の新聞や雑誌も日本で読めます。出版者から我々に与えられる電子書籍の権利は国ごとに違いますので、現在の米国でのセレクションの中に日本では買えないものもあります。出版者に対して全作品がどの国でも読めるようにはたらきかけており、この選択は日々増えています。キンドルストアで読める本をチェックしてください。
- 低価格:ニューヨークタイムスのベストセラーと新刊は11.99ドル。それ以下の本もたくさんあります。15万冊以上が5.99ドル以下。
日本における重要な製品情報
- Amazon.co.jpだけに登録している方は、Kindleで本を買うにはAmazon.comに登録し直す必要があります。
- 国際発送は関税、輸入税、その他、発送先の国で課される税の対象となります。この金額はレジで表示されます。
- コンピューターのUSBポート経由でキンドルに充電するために、キンドル本体に米国の電源アダプターとマイクロUSBケーブルが同梱されます。米国の電源アダプターは100V~240Vで使えます(※日本でももちろん使える)
- USB経由で自分の持っている文書をキンドルに送るのは、いつでも無料でできます。ウィスパーネット(Whispernet)経由で自分の文書を送信するための利用料は、1メガあたり0.99ドルです。
- ワイヤレス・ダウンロードにかかる時間は、3G地域かEDGE/GPRS地域か、電波の強さ、ファイルサイズによって異なります(※日本はほぼ全域が3Gで、一部山岳地域が未対応)
- キンドルの本、新聞、雑誌は現在、USドルで価格表示・販売されています。
- Wikipediaへのアクセスは、Wispernet経由で、実験的なウェブブラウザーを利用します。Googleなどの他のウェブサイトへはWi-Fi接続します。ブログなどもWi-Fi接続で読めます。
- キンドルは1年間の限定保証がついています。
- キンドルの利用はキンドル使用許諾契約書・利用規約に基づきます。
訳者補記
というわけでさすがに全部は訳しきれないが、Kindle 2からの変更点としては上記でほぼ網羅されていると思う。詳細を読みたい方ならびに購入希望の方はKindle Wireless Reading Device, Free 3G + Wi-Fi, 6(英語ページ)へ。
ちなみに、私が今持っているのはKindle 2で、eBayで新品購入した赤い専用シリコンカバー(送料無料で4.99ドル)を装着しているが、サイズもキー配置も変わるのでそのカバーは使えなくなりそうである(少々安っぽく見えたりはするが、意外とこれの使い勝手がよい)。その点を除けば、この新キンドルを買わない理由は何一つない。
これまでの関連ブログ記事。
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