《松永英明のゲニウス・ロキ探索――「場所の記憶」「都市の歴史」を歩く、考える 》はまぐまぐで発行されているメールマガジンです。

2008年12月アーカイブ

No.016:赤坂TBSの歴史と大規模施設の法則、「失われた占領期」

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……特に東京都心部での大規模な施設(たとえば、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、後楽園、新宿副都心、青山墓地など)には「法則」があります。……

……TBS・赤坂サカスの敷地は、安芸広島藩浅野家の屋敷→近衛歩兵第三連隊というところまでは、少し調べればどこにも書いてあります。ところが、戦後、そこがしばらくの占領期にどうなっていたかは見事にすっ飛ばされているのです。あのwikipediaでさえも!……

No.015:江戸東京と平将門伝説(加門七海説を検証する)

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……東京にある平将門関連の寺社を結ぶと北斗七星の形に並んでおり、しかもそれは将門の首を断ち切るように反・将門の寺社が配置されている……という説を述べたのが、加門七海さんでした。……すべてではありませんが、そのうちの多くを実際に歩いてみることにしました。ただし、時間の制約がありましたので、今回は将門調伏側の神社には足を運ばず、加門氏によって将門サイドとされた寺社のみとしました。……江戸の将門封印の北斗七星は、存在しなかったのです。

No.014:対馬と倭寇とマージナルマン

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……いうなれば、日本・朝鮮・明の三国の境界線上に、そのどれでもない(あるいはそのすべての要素を含む)人たちが存在していたのです。……辺境の地にマージナルな場所が生まれ、マージナルな人々が住まう。それは、ある意味では自然なことなのですが、しかし、国境を明確化して管理を徹底したい「国家」にとっては、厄介な存在といえるでしょう。……

No.013:ムンバイ=ボンベイ、チェンナイ=マドラス、コルカタ=カルカッタ

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……1995年にボンベイがムンバイになったのは、インドにおけるナショナリズムの高まりが影響しています。すなわち、イギリスによる植民支配の名残としての英語(または西洋語)地名がその槍玉に挙がったということです。

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