《松永英明のゲニウス・ロキ探索――「場所の記憶」「都市の歴史」を歩く、考える 》はまぐまぐで発行されているメールマガジンです。

2009年7月アーカイブ

No.044:川村かおり追悼――Gypsy Blood、僕たちの国境

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2009年7月28日、ロック歌手川村カオリさんが乳ガンで亡くなりました。享年38歳でした。

私は川村かおり(以前はひらがな表記でした)がデビューしたときからのファンでしたので、大きなショックを受けました。もっとも最近の曲は聴いていなかったのですが……。

川村かおりは、父が日本人、母がロシア人のハーフです。そのためにいろいろないじめも受けてきたといいます。

川村の曲の中には、そのためか、ロシアと日本という二つの場所をテーマにした曲が多く見られます。国境あるいは遠い場所といったキーワードが随所に見られるのです。

また、場所をテーマにした曲も多くあります。スランプに陥っていた一時期、すでにメジャーデビューしていた後にもかかわらず、新宿の路上にいる川村が見かけられたこともありました。

常に居場所を探していた川村かおり。そんな川村かおりの歌詞を追っていくことで、川村かおりがどこにいたのかをたどってみたいと思います。……

No.043:ル・コルビュジエの呪縛、国立西洋美術館

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16日に上野の国立西洋美術館に行ってきました。「開館50周年記念 ル・コルビュジエと国立西洋美術館」展が目的です。

現代の建築や都市計画に大きな影響を与えている巨人ル・コルビュジエ。その巨匠が日本に残した唯一の建築が、この国立西洋美術館なのです。そして、その弟子ともいえる三人の建築家、坂倉準三・前川國男、吉阪隆正が設計を補助して完成させました。

この西洋美術館は、ル・コルビュジエの「無限成長美術館」構想で実現された世界の3つの美術館の1つでもあります。

世界遺産の声も上がっているこの国立西洋美術館そのものについての展覧会ということで、これは見逃すわけにいかないと考えました。……

国立西洋美術館

No.042:お台場ガンダムと「台場」国防

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7月13日、お台場の等身大ガンダムを見てきました。

18メートル1/1ガンダムはすさまじい迫力でした。細部までこだわり抜いて造ってあることもあって、ひたすら圧倒されてしまいました。

行ける方はぜひ一度足を運んでみるといいと思います。ガンダムファンでなくても楽しめると思います。なお、8月1日以降はオリンピック招致の飾りがつくそうですので、できればその前に。

写真・レポート等はブログの方にアップする予定です(→お台場 原寸大ガンダムを見てきた[絵文録ことのは]2009/07/18)。 こちらのメルマガでは、ガンダムが立った「台場」という場所について。

お台場ガンダム

No.041:『風水と家相の歴史』日本の特殊な風水受容

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風水と家相の歴史 (歴史文化ライブラリー)

書店にて非常によい本を見つけました。タイトルを見ただけでほとんど衝動買いしたのですが、中身を読んでみてこれは★★★★★だと思いました。

風水と家相の歴史 (歴史文化ライブラリー)

日本でどのように風水が受容されてきたのか、そして日本独特の家相はどのように普及してきたのかということを詳細に調べています。先ほどの「本はあるのに風水思想は根付かなかった」理由についても、この本ははっきりと述べてくれているのです。……

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