本当は、ハイデッガー自身の著書『存在と時間』を読み、それを把握してからこういうことを書くべきなのですが、しかし、現時点でわたしがハイデッガーの思想はこういうものだろうと理解している内容だけでも、非常に意味深いと思われますので、冒険的ですが、ここにまとめてみたいと思います。
2009年11月アーカイブ
続きを読む: No.060:ハイデッガーの考え方と「場所」
今回は「場所」論について、西洋哲学を中心とした流れについて押さえておきたいと思います。かなりおおざっぱに端折った説明にはなりますが、「場所」というのは哲学における極めて重要な要素だということを何となく理解していただければと思います。……
続きを読む: No.059:「場所」論の深遠さをかいま見る
どれだけの規模の会場で、あるいは「ここ」と名指しされる特別な会場で演奏するということは、アーティストにとっても深い意味があることですし、そしてそれに参加する観客にとっても、「何年何月のあの会場」を体験したり、あるいはそのときその場所だけの空気を共有したという記憶は、非常に思い出深いものとなります。
非常に濃厚なゲニウス・ロキの存在する場所として、ライブハウスやコンサートホールなどをとらえることもできるのではないでしょうか。今回は、そんな「箱」の中から、主に私が行ったことのある場所を中心に語ってみたいと思います。……