《松永英明のゲニウス・ロキ探索――「場所の記憶」「都市の歴史」を歩く、考える 》はまぐまぐで発行されているメールマガジンです。

2010年5月アーカイブ

No.084:明治維新後に「府」は十あった

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地方政庁を府と称することは、明治政府の初期(慶応四年すなわち明治元年)に起こったのである。

  • 京都府(山城)元年閏四月二十五日 京都裁判所を改称
  • 大阪府(摂津)同五月二日 大阪裁判所を改称
  • 江戸府(武蔵)同五月十二日 市中取締所を改称
    • →東京府(武蔵)同七月十七日 江戸府を改称
  • 箱館府(松前)同閏四月二十四日 箱館裁判所を改称
  • 長崎府(肥前)同五月四日 長崎裁判所を改称
  • 神奈川府(武蔵)同六月十七日 横浜裁判所を改称
  • 度会府(伊勢)同七月六日 山田奉行所を改革
  • 奈良府(大和)同七月二十九日 奈良県を改称
  • 越後府(越後)同六月三日 新潟裁判所を改称
    • →新潟府(越後)同九月二十一日 越後府を改称
    • →越後府(越後)二年二月八日 新潟府を改称再置
  • 甲斐府(甲斐)元年十月二十八日 甲府城代を改革

(※ここでの裁判所とはすべて行政府の意味であって、今の裁判所ではない)

No.083:江戸明治東京重ね地図/空から日本を見てみよう

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先日、『三層江戸明治東京重ね地図』DVDを購入しました。

本誌の読者の方ならこれでかなり遊べるんじゃないかという代物です。江戸東京の江戸時代・明治40年ごろ・現代の3つの地図を重ねて見られるというDVDソフトです。普通に江戸時代、明治、現代の地図を切り替えるだけではなく、このうち2枚の地図を重ね合わせて、好きな透過度で見ることができるのです。

明治時代の地図は実測図を使っており、江戸時代の地図も切絵図そのままではなくて現代の地形に合うように修正されているので、「東京のこの地点は昔は何だったのか」がかなり正確にわかります。

No.082:根津神社のつつじまつり

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5月2日、上野・根津方面に行ってまいりました。

東京メトロによる「メトポン!みてポン!歩いてポン!スタンプラリー」というのが目にとまり、まあ子供じみてはいるわけですが最近こういうスタンプを押して回るのが気に入ってしまって(お台場ガンダムから鬼怒川温泉の七つの橋の鬼像、そういえば朱印帳というのもこの手のものですね)ついついスタンプのある場所を回ろうと思ってしまいます。

根津神社つつじ

No.081:秋葉原のゲニウス・ロキ/「東京府」

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.review論考「秋葉原のゲニウス・ロキ( #co_article015 )」[絵文録ことのは]2010/05/04:「.review」というプロジェクトにいくつか論考を発表しているのですが、1万字という制約の中で「秋葉原のゲニウス・ロキ」をまとめてみました。

東京都を廃して東京府に変える試案を作ってみた[絵文録ことのは]2010/05/04:「東京都」の下に23特別区がある、という制度自体が、戦時中の統制強化の流れの中で国によって強制的に作られたものです。中央集権・統制のための制度ですから、今の「地方分権」の流れとも逆行すると思われます。

では、「都」を廃して、ごく一部の政府機関のみ「首都特別区」として分離し、残りを全部「市」にしてしまったらどうか、というのが今回の試案です。

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