「世界」と一致するもの

フォトン・ベルトVS銀河スーパーウェーブ

フォトン・ベルトは「銀河スーパーウェーブ理論」をパクっていい加減な思いつきを加えたものだ――という資料がある。銀河スーパーウェーブ理論とは、ポール・ラヴィオレット博士(Ph.D. Paul A. LaViolette)が提唱しているもので、銀河の中心から発された高エネルギー波によって地球は周期的に大異変に見舞われるというものである、らしい(というのも日本語文献が見当たらないので自信がないのだが)。ただ、それをフォトン・ベルト理論がこれを盗用し、ゆがめていることはまぎれもない事実のようである。

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フォトン・ベルトは天文学的にありえない

 フォトン・ベルトについてシカゴ大学天文学部に在籍する天文学者が詳細に矛盾を指摘したデータがありました。ニュースグループでNanomiusという人がフォトン・ベルトについての質問をしたのに対する徹底的な回答です。1995年2月の「The infamous photon belt」という長い投稿のほとんどを訳してみました。

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プレアデスの事実と虚構――フォトン・ベルト神話を打ち砕く

 フォトン・ベルト伝説の中で、何が真実であり、何がウソなのか。発端となった「フォトン・ベルト物語」から1年半の後に公開されたクレア・ウィリアムスの記事「プレアデスの事実と虚構――フォトン・ベルト神話を打ち砕く」The Pleiades in Fact & Fiction -- Exploding the myth of the Photon Beltが非常にわかりやすいので、全訳してみた。

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フォトン・ベルト物語――世界最初のフォトン・ベルト文献

 フォトン・ベルト神話は、一人の女子大学生の記事から始まった。

 1981年、オーストラリアのUFO研究会誌に掲載されたシャーリー・ケンプ(Shirley Kemp)の『フォトン・ベルト物語(The Photon Belt Story)』という記事である。それは10年後の1991年、オーストラリアの有名な神秘系雑紙「ネクサス」(オーストラリアの「ムー」といった方がわかりやすいか)に再録され、そこからフォトン・ベルト神話が広まっていったのだった。

 今回、フォトン・ベルト神話の「原典」ともいえる「フォトン・ベルト物語」を全訳したい。原文はここここにある。

 そして、この記事についての批判「プレアデスの事実と虚構――フォトン・ベルト神話を打ち砕く」も必ず合わせてお読みいただきたい。

★追記:このサイトでの一連のフォトン・ベルト関連記事は、すべて「フォトン・ベルトは存在しない」ということを主張するためのものです。誤解なきように願います。

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フォトン・ベルトは存在しない

フォトン・ベルトに関するリンク集」という記事は去年の10月に掲載したものだが、どういうわけか毎日コンスタントに数十人の来訪者がいる(ページビューではなく実数で)。検索経由でトップページの10分の1前後のアクセスがあるという状態が長く続いている。つまり、それだけ「フォトン・ベルト情報」に関心を持っている人がいるということなのだろう。

 自分自身はフォトン・ベルトは「絶対にありえない」と思っている。とはいっても、こういう話そのものが嫌いなわけではない。別に「疑似科学信奉者」でもなければ、逆に「反・疑似科学の宣教師」にもなりたくない。今の科学でわからないこともあるだろうと思うし、ヒステリックに「疑似科学」を攻撃するのも、一種の宗教にしか見えない。だが、話のつじつまが合ってないとか、実態にそぐわない場合は、淡々と「それ、おかしいやん」と否定せざるを得ないわけである。

 まあ世の中には「スケプティック(懐疑主義)」とか「とんでも批判」という系列のサイトがあって、『神々の指紋』とか『聖書の暗号』とかについては批判的検証を詳細に行なっている(一部はヒステリックなものもあるようだが)。しかし、フォトン・ベルトについては日本語のまとまった反論が少ないように思われる。

 おおざっぱにまとめてしまうと、フォトン・ベルト物語とは、「2万6000年に2回、各2000年ずつフォトン(光子)の帯の中に太陽系が突入する。そのとき夜はなくなり、人類は進化し、悟った生命体になる。それをアセンションという。その時期はまもなくやってくる(2012年12月23日とか)」というのがおおざっぱなストーリーだ。

 ところが、これはどうしても裏付けが取れないのである。結論として、フォトンベルトは存在し得ない。

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@記号(アットマーク)の様々な名称

前回に続いてアットマーク(@)の名称について。A Natural History of the @ Sign: Part Oneには世界中の「@」の呼び方についての情報がまとめられています。これを五十音順に並べ替えて訳してみました。

※この記事は2004年のものです。最新の情報はアットマーク - 閾ペディアことのはを参照ください。

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@(アットマーク)の歴史と呼び名

「@(日本ではアットマーク)」という記号についての起源について、少し調べてみた結果をまとめておく。アットマークというのは日本だけの呼称で、世界的にはまるで通用しないようだ。その歴史(そもそもの発端――中世と、電子メールでの使用)ならびに呼び方について、ロバート・フルフォード氏のコラムに詳しく書かれていたので、訳してみた。

※この記事は2004年のものです。最新の情報はアットマーク - 閾ペディアことのはを参照ください。

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イエスの愛国心 内村鑑三

イエスの愛国心
内村鑑三
『聖書の研究』明治43年8月
現代語訳:松永

※ここしばらく先人の見解を掲載しますが、必ずしもそのすべてに賛同しているわけではありません。参考意見としての掲載です。

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愛国心(または国という枠組みへの帰属感)反応集

 自分で作るのもどうかと思いますが。

 コメント欄ではいろいろ関係ない話が展開されていますが、それは置いておいて、他のサイトやブログでのコメントから非常に興味深いものをまとめておきます。

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Gypsy Blood「愛すべき場所は二つ」/松永的愛国心論まとめ編

 3編ほど愛国についての記事を書いたところ、いろいろ反響がありました。最近の事件を話題に触れたため、どうもその件について中国を擁護しているかのような誤解を招いたこともあり、また私の前提としている考え方がどうも一般的でないことがわかってきたこともあるので、前3編は一旦ボツとしたいと思います。

 そして、改めてこのエントリーにて、私の愛国心論について改めて清書してみたいと思います。ただ、これもまだ完成稿とは言えないでしょうが。

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