「世界」と一致するもの

メタブログの謎にせまる ~ブログという構造に潜む自己言及の罠~

 半年前の話題をぶり返してまとめている「ブログ後発組」松永です。わらい。
 さて、今回は誰もがうすうす感じていながら論ずると泥沼にはまってしまう「メタブログ」についての話題です。長文なのでこういうのを読んでクネクネしたい人だけどうぞ。なお、タイトルは某掲示板にて提案されていたものを使いました。

Metablogging【メタブロギング/メタブログ】 [定義](動詞) ブログすることについてブログする、という行為。
[言葉のあや] メタブログは、ブログの世界ではかなり一般的な現象であって、特に新出メディアに惚れ込んだ新しいブロガーによく見られる。「メタブログ」という言葉には、しばしば微妙な否定的意味合いが込められている。メタブログについて、「へそ凝視」とか「ブログ自慰行為」と言う人もいる。
(はじめてのウェブログ:非公式ウェブログ用語集より)
ブログの話うざいかっこわるいちょうだせえいま日本の現状では自己言及的なかたちでブログの話してるサイトがブログだ(ニーツオルグの人)
 ブロガーはなぜ、ブログについて語りたがるのか。つまり、今回はメタブログについて語るメタメタブログです。わらい。

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「blogの魅力を探る」記事に絡めて

 1週間前の記事に今ごろ気づいたので投稿。
Broadband Watch 清水理史の「イニシャルB」
第74回:これからの情報発信の本命になるか? blogの魅力を探る[2003/10/14]

 気になる部分もあるが、ブログの将来の見通しについては納得できる部分も多い。ということでコメント……と思って書いたら長文になってしまった。興味のある方だけ続きをどうぞ。

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英国ブログ大賞2003

台湾のブログである台灣部落格 TWBLOG.NETの「衛報無限英倫部落格大賞」(2003-10-21)という記事を見て知ったのだが、英国の自由主義的日刊紙「ガーディアン」が「英国ブログ大賞2003」をやるそうだ。以下、ガーディアン紙から翻訳する。

[関連記事:Blog of the Yeah! 2003]←日本

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フォトン・ベルトに関するリンク集

一部で「2012年12月に地球が突入する」と騒がれているフォトン・ベルトに関するリンク集。これも某閉鎖ブログからサルベージ。結論としては、やっぱりフォトン・ベルトはありえない。

当サイト内の関連記事

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ヤン・リーウェイ物語(その2)

 無事地球に生還したヤン・リーウェイ物語第2回は、宇宙訓練の話です。ところで、この中に宇宙飛行士選抜・訓練が「上天的階梯」と書かれており、まじめに訳せば「天へ昇る階段」なんですが、レッド・ツェッペリンを意識して「天国への階段」と訳してみました。BGMはStairway to Heavenってことで一つよろしく。
 あと文中の「過五関斬六将」(五つの関で六人の敵将を斬った)は三国志演義で関羽が曹操のもとから劉備のところへ帰ってきたときの故事に由来しています。
 なお、次回、第三回は家族の話になります。

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ヤン・リーウェイ物語(その1)

解放軍報の記事には、楊利偉氏の詳しい経歴が描かれている。長いので分割して紹介。今回は生まれてから空軍パイロットとして活躍するまでのところです。なお、適当にごまかして訳してますので(笑)、記事や論文で使うときはご注意。

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物語理論とウェブログ

ウェブログの定義 決定版」は『物語理論事典』のために書かれた解説なので、多少前提知識が必要と思われる。物語理論(narrative theory)というもの自体に馴染みが少ないので、ちょっと調べてみた。

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世界最長のドメイン名=世界最長の町名

 「カトゆー家断絶」さんからリンクされたために「はじめてのウェブログ」のアクセス数が爆発。

 ま、それは別として、カトゆーさんのところを見ていると「■世界一長いドメイン(3rdMoonより)」との記述が。
 実際にそのページを見てみると、それは世界最長の町名をそのままドメイン名にした58文字のサイトでした。また、そのドメインを取得した人はその地名を発音できないらしい(笑)。

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女子十二楽坊メンバーの名前

女子十二楽坊資料館

 日本で一般に流通している女子十二楽坊のメンバーの名前の読み方が、実際の中国語の発音とは少し違う。全メンバー+αの「よりよいカタカナ表記」などを一覧にしてみた。

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博客:e時代的盗火者

という本が神田で手に入らなかった次第は直前に書いたとおりですが、その内容が中国のサイトに載っていたので、目次だけ訳してみます。

 興味深いのは、ブログ(中国大陸では「博客」)の原点を「ドラッジ・レポート」に置いていること。マット・ドラッジという個人が運営するこのスキャンダル情報発信ニュースサイトは、位置づけとしては「ウェブ上のパーソナルメディア」の草分けだと思います。日本の悪名高いゴシップメルマガ【サイバッチ!】がこのドラッジを目標として始まったというのは有名な話。
 その他の「博客史上の重要事件」も、すべて「パーソナルメディアが既存メディアに勝利した」というテーマで括れると思います。中国大陸最大のブログサイト「博客中国ブログ・チャイナ」の主筆による本書がそういう観点で見ているのは非常に興味深い。それにしては中華人民共和国政府はウェブ言論弾圧しまくりなんですが……。
 あと、「ブログは、言論におけるオープンソース」という主張。「知的所有権の保護」と「知的財産の共有」という困難な命題に目を付けているあたりはさすがだと思います。

 ちなみに、この本ではブログもブロガーも「博客」表記らしいので、以下、漢字のままにしておきました。

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