「失笑」の版間の差分

提供: 閾ペディアことのは
ナビゲーションに移動検索に移動
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
16行目: 16行目:
  
 
要するに、ダウンタウンの「笑ってはいけない○○」みたいな場面で、罰ゲームがあるにもかかわらず、笑ってしまうのを「失笑」という。
 
要するに、ダウンタウンの「笑ってはいけない○○」みたいな場面で、罰ゲームがあるにもかかわらず、笑ってしまうのを「失笑」という。
 
<youtube>GEcGxRC_Esc</youtube>
 
  
 
「バカにして」ではなく「おもしろすぎて」笑わなければ「失笑」にはならない。
 
「バカにして」ではなく「おもしろすぎて」笑わなければ「失笑」にはならない。
26行目: 24行目:
  
 
* [http://sankei.jp.msn.com/world/china/101209/chn1012092107004-n1.htm ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在 - MSN産経ニュース]では「本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑がもれる一幕もあった。」と書かれており、何か爆笑シーンがあったわけではなく単に「バカにされた」「見下された」という意味であるから、明らかな誤用となる。
 
* [http://sankei.jp.msn.com/world/china/101209/chn1012092107004-n1.htm ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在 - MSN産経ニュース]では「本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑がもれる一幕もあった。」と書かれており、何か爆笑シーンがあったわけではなく単に「バカにされた」「見下された」という意味であるから、明らかな誤用となる。
 +
 +
==調査例==
 +
 +
* [http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/h23/pdf/h23_chosa_kekka.pdf 平成23年度「国語に関する世論調査」の結果について]([http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/index.html 文化庁 | 国語施策・日本語教育 | 国語に関する世論調査])
 +
 +
平成24年2~3月の同調査によれば、「失笑する」の意味を正しく捉えていたのは3割に及ばなかった。
 +
 +
{{quote|<b>失笑する</b>  例文:彼の行為を見て失笑した。<br />
 +
(ア)<u>こらえ切れず吹き出して笑う</u>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27.7%<br />
 +
(イ)笑いも出ないくらいあきれる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60.4%<br />
 +
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.7%<br />
 +
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.1%<br />
 +
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.2%<br />
 +
 +
'''失笑する'''<br>全ての年代で,本来の意味ではない(イ)「笑いも出ないくらいあきれる」を選んだ人の割合が,本来の意味である(ア)「こらえ切れず吹き出して笑う」を選んだ人の割合を上回っている。特に,30代以下の年代では,(イ)を選択した人の割合が8割前後と高い。一方,60歳以上では,本来の意味である(ア)を選んだ人が4割と他の年代に比べて高く,(イ)との差は3ポイントとなっている。}}
  
 
==類語==
 
==類語==

2012年9月21日 (金) 09:33時点における最新版

失笑(しっしょう)とは、

  • おかしさに堪えきれず、ふきだして笑うこと。(広辞苑)
  • 笑ってはならないような場で、あまりのおかしさに、思わずふき出してしまうこと。「―を買う」(岩波国語辞典)
  • おかしさをこらえきれずに思わず笑うこと。「失笑噴飯」(漢字源)

という言葉であって、言い換えれば「フイタ」に近い。

用法

「笑いが止まること」の意味ではない。

よく誤用されているように「さげすんで鼻で笑うこと」の意味でもない。それは「冷笑」という(新明解国語事典では、「[失笑]あきれた余り、思わず笑ってしまうこと。[侮蔑を含意する]」と書かれているようだが、それは本来の用法ではなく、慣用されている誤用表現である)。

「含み笑いをすること」の意味でもない。

要するに、ダウンタウンの「笑ってはいけない○○」みたいな場面で、罰ゲームがあるにもかかわらず、笑ってしまうのを「失笑」という。

「バカにして」ではなく「おもしろすぎて」笑わなければ「失笑」にはならない。

誤用例

調査例

平成24年2~3月の同調査によれば、「失笑する」の意味を正しく捉えていたのは3割に及ばなかった。

失笑する  例文:彼の行為を見て失笑した。
(ア)こらえ切れず吹き出して笑う・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・27.7%
(イ)笑いも出ないくらいあきれる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60.4%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2.7%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4.1%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.2%

失笑する
全ての年代で,本来の意味ではない(イ)「笑いも出ないくらいあきれる」を選んだ人の割合が,本来の意味である(ア)「こらえ切れず吹き出して笑う」を選んだ人の割合を上回っている。特に,30代以下の年代では,(イ)を選択した人の割合が8割前後と高い。一方,60歳以上では,本来の意味である(ア)を選んだ人が4割と他の年代に比べて高く,(イ)との差は3ポイントとなっている。

類語

「噴飯」も同様の意味で、「おかしくてたまらず、口の中の飯をふき出すこと。ふきだして笑うこと」を意味する。「あいつのブログは噴飯ものだ」と書いたら、そのブログを貶めているつもりでもそうではなく、面白くてげらげら笑わずにいられない素晴らしいお笑いブログであるという意味になる。

(※はてなキーワードの「失笑」は当ウィキ管理人による編集が加わっています)