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平成の現代の語感として、「微妙」という言葉が多用される問題もある。「ビミョー」と言えば、「よいとはいえないが、否定しきるほどでもない」というまさに微妙なニュアンスを持つ場合もある。一方、「微妙に美味しい」「微妙に美しい」というと、「フツー」よりもちょっとよいという評価にもなりうる。 | 平成の現代の語感として、「微妙」という言葉が多用される問題もある。「ビミョー」と言えば、「よいとはいえないが、否定しきるほどでもない」というまさに微妙なニュアンスを持つ場合もある。一方、「微妙に美味しい」「微妙に美しい」というと、「フツー」よりもちょっとよいという評価にもなりうる。 | ||
− | + | 「妙齢」を「微妙な魅力のある年齢」と解釈した結果、若々しい魅力とは違うけれども、いわゆる「熟女」的な「微妙な魅力」のある女性、と解釈したがゆえに誤用されている可能性もある。 | |
ちなみに「年増」という言葉は、江戸時代には二十歳過ぎを指したが、今は三十代以上を指す傾向にある。 | ちなみに「年増」という言葉は、江戸時代には二十歳過ぎを指したが、今は三十代以上を指す傾向にある。 | ||
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2010年2月17日 (水) 18:51時点における版
妙齢(みょうれい)とは、「うら若い年ごろ」を指す言葉であり、日本では特に若い女性のことを指す。
しかし、妙齢という言葉で「三十代後半を中心とした年代の女性」を指す誤用が広まっている。
「妙」の語源より
漢字源には以下の記載がある。
会意。少は「小+ノ(けずる)」の会意文字で、小さく削ることをあらわす。妙は「女+少」で、女性の小がらで細く、なんとなく美しい姿を示す。細く小さい意を含む。
「妙」には、もともと「きめ細かい。細かくて見わけられぬ不思議な働き」「きめ細かくて美しい」「わざが非常にじょうずである。巧みな」「若い、また、なんとなくか細い」といった意味があり、「妙齢」の妙は最後の「若い、また、なんとなくか細い」年齢と解釈できる。目安としては十代後半から二十代前半あたりを指すといってよいだろう。
和英辞典
研究社新和英辞典によれば、
みょうれい 妙齢 (the prime of) youth; 《fml》 《in》 young [early] womanhood ⇒→としごろ
妙齢の young; blooming; 《fml》 in the flower of maidenhood; 《a woman》 of marriageable age; nubile
【文例】妙齢の女性が集まり華やいだ雰囲気であった. The atmosphere was made splendid by the presence of the attractive young women gathered there.
とある。また、Readers + Plusによれば、「sweet seventeen」の訳語に「妙齢」が当てられている。
いずれにしても、「若い年ごろ」が「妙齢」であることは間違いない。
誤用としての「妙齢」
現在、誤用として、「妙齢」を三十歳あるいは三十代後半あたりの、若くもないが中高年と呼ぶにも失礼、という「微妙な年齢」あるいは「妙(たえ)なる年齢」と解釈する人が多い。
たとえば、【妙齢】って聞いていくつくらいの歳の人を想像しましたか? - 人力検索はてなでは、「35歳以上」が過半数を占め、次いで「30歳」という回答が多い。30歳以上の回答を合計すると実に8割に及ぶ。一方、正解といえる「10代」もしくは「21歳~25歳」は少数派となっている。
妙齢のご婦人
この誤用については、「妙齢のご婦人」の語感的にそれなりの落ち着いた年齢の女性というイメージが持たれているのかもしれない。
しかし、「婦人」とは「成人した女性」あるいは「嫁いだ女」のことであった。結婚年齢が低かった時代には、やはり「妙齢の婦人」といえば20歳前後の年代の若い女性ということになる。今で言えば「ギャルママ」などは、語源的にも間違いなく「妙齢のご婦人」そのものであると言えよう。
「微妙」
平成の現代の語感として、「微妙」という言葉が多用される問題もある。「ビミョー」と言えば、「よいとはいえないが、否定しきるほどでもない」というまさに微妙なニュアンスを持つ場合もある。一方、「微妙に美味しい」「微妙に美しい」というと、「フツー」よりもちょっとよいという評価にもなりうる。
「妙齢」を「微妙な魅力のある年齢」と解釈した結果、若々しい魅力とは違うけれども、いわゆる「熟女」的な「微妙な魅力」のある女性、と解釈したがゆえに誤用されている可能性もある。
ちなみに「年増」という言葉は、江戸時代には二十歳過ぎを指したが、今は三十代以上を指す傾向にある。