「精油の抽出方法」の版間の差分
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2007年9月14日 (金) 22:58時点における最新版
精油の抽出方法は、植物から精油(エッセンシャルオイル)を抽出する方法について述べる。
蒸留法
- 水蒸気蒸留法
- パーコレーション法
- 水蒸気蒸留法の一種だが、原料の上から下へ水蒸気を通過させる。木や種子などの固い原料に向いている。水蒸気蒸留法より短時間で済むため、良質の精油が得られる。
- 直接蒸留法
- 植物を直接煮て水蒸気を集め、冷却して精油と芳香蒸留水に分離する。
圧搾法
- 圧搾法
- 柑橘類の果皮から精油を抽出するときに使われる。低温のまま果皮を圧搾して精油を得る。
油脂吸着法
歴史的にはよく行なわれていた方法だが、現在はあまり使われていない。
- アンフルラージュ法(冷浸法)
- ガラスにラード(豚脂)やヘット(牛脂)を塗りつけ、原料に触れないようにかぶせ、原料を何度も取り替えて香りを移す。香りの移った脂(ポマード)にエタノールを混ぜて香りを移してから、エタノールを蒸発させて精油を抽出する。
- マセレーション法(温浸法)
- 60~70℃に熱したラードやヘットに植物を浸し、原料を何度も取り替えて香りを吸着させる。その後、ポマードにエタノールを混ぜて香りを移してから、エタノールを蒸発させて精油を抽出する。
溶剤抽出法
- 石油溶剤による溶剤抽出法
- 石油エーテル、ヘキサン、ベンゼンなどの揮発性の溶剤を温めて植物を入れる。すると、花ロウという天然ワックス成分が植物から出て精油成分とともに固まる(コンクリート)。溶剤を除去したのち、コンクリートにエタノールを作用させて精油を取り出す。抽出されたものをアブソリュート(Abs.)という。
- レジノイド抽出
- 主に樹脂から抽出する方法。溶剤を使用して加熱・分離させる。REG.
超臨界流体抽出法
- 超臨界流体抽出法
- 二酸化炭素のように、常温で圧力をかけると液体化する溶剤を使う。超高圧をかけて、液体と気体の間の超臨界状態にする。このとき、香りが強く吸着され、それを気体化すると精油だけが残る。成分のほとんどが抽出でき、トップノートは素晴らしい香りがする。一般的ではない。
関連項目
- 抽出方法別精油一覧