精油

提供: 閾ペディアことのは
2007年5月15日 (火) 11:30時点における松永英明 (トーク | 投稿記録)による版
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精油(エッセンシャルオイル)とは、

  • 植物の花・葉・果皮・樹皮・根・から抽出した天然の素材であり、
  • 有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である

(社団法人日本アロマ環境協会の定義)

アロマテラピーにおいて使用される。

精油の特徴

  • 生命活動の中で生み出される有機化学物質である。
  • 数百種類の有機物の混合液である。
  • 精油ごとに独特の香りと機能、効用がある。
  • 天然状態よりも100倍以上濃縮されている。
  • 精油は植物油/油脂ではない。オリーブ油、アーモンド油、サフラワー油などは植物から得られた油脂だが、精油は油脂ではない。
  • 精油は植物性香料である。動物性香料、合成香料(化学香料・単離香料)とは別である。

精油の性質

  1. 芳香性……よい香りがある
  2. 脂溶性……油に溶け、水には溶けにくい。水より軽い。
  3. 揮発性……蒸発しやすい

植物における精油の存在と効果

精油は植物内の分泌線で合成され、その近くの小さな袋である油胞の中に蓄えられている。油胞の場所は植物によって異なる。

  1. 誘因効果
    香りによって昆虫や鳥を引き寄せ、受粉などを促す。チョウ、ミツバチ、鳥類など。
  2. 忌避効果
    においによって虫や鳥を遠ざけ、苦みによって節食されることを防ぐ。カビや有害菌の発生を防ぐ効果もある。
  3. 生理活性物質
    植物の体内におけるホルモンのような働きをする。
  4. 種子の発芽や生長を抑制する効果
  5. 汗のように精油を蒸発させて冷却する効果

精油の製造法

  1. 水蒸気蒸留法
  2. 圧搾法
  3. 抽出法
    1. 油脂吸着法
    2. 有機溶剤抽出法

精油の働く経路

  1. 嗅覚を通して
  2. 吸入によって
  3. 皮膚から
  4. 引用によって消化管から(日本アロマ環境協会では薦めていない)

精油の作用

  • 心身への作用
    • 鎮静作用
    • 鎮痛作用
    • 鎮痙作用
    • 消化・食欲増進作用
    • ホルモン調節作用
    • 刺激作用
    • 強壮作用
    • 免疫賦活作用
    • 利尿作用
  • 皮膚への作用
    • 収斂作用
    • 保湿作用
    • エモリエント作用
  • 細菌・ウイルス・虫に対する作用
    • 殺菌作用
    • 抗菌作用
    • 抗真菌作用
    • 抗ウイルス作用
    • 殺虫・虫除け作用

精油の具体例

category:精油を参照のこと。