聖☆おにいさん 元ネタ
提供: 閾ペディアことのは
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聖☆おにいさんは、中村光のマンガ。Tシャツにジーンズ姿で、立川での下界バカンスを楽しむブッダとイエスが主人公である。
ここでは主にその元ネタについてまとめる。
主人公
- ブッダ(パンチ)
- ブッダ(仏陀)というのは「覚醒した人」という意味の普通名詞である。はるか過去にも未来にもブッダは多数現れるとされているが、歴史時代に登場したのは一人、いわゆる「お釈迦様」ことシャーキャ・ムニ(釈迦牟尼=「シャーキャ族の聖者」の意味)だけである。『聖☆おにいさん』でブッダといえば、このゴータマ・ブッダことシャーキャ・ムニを指している。
- 額の中央は白毫(びゃくごう)といい、本当はボタンではなく、右巻に丸まっている白い毛である。これは三十二相と呼ばれるブッダの肉体的特徴の一つに数えられる。
- また、パンチパーマのような髪の毛は螺髪(らはつ)であり、マトゥラーという美術・仏像の街でこのように造形されるようになった。もともとの仏典には、ブッダが螺髪であったという記述はなく、後世の仏像としての表現で生まれたものである。
- イエス(ロン毛、いえっさ)
- ヘブライ語でイェホーシューアー、アラム語でイェーシューア、ギリシア語でイエースースという。意味は「ヤハウェは救い」である(ヤハウェ=神)。旧約聖書に「ヨシュア」という人物が出てくるが、これはイェホーシューアーの日本語表記である。つまり、イエス=ヨシュアなのである。新約聖書はギリシア語で書かれた文献が多いので、ギリシア語なまりのイエースースが流布されて、英語のジーザスになった。
- ちなみに、イエスがロン毛であったかどうかは不明。よくそういう姿で描かれることが多いが、聖書にそういう記載はない。