失笑
提供: 閾ペディアことのは
ナビゲーションに移動検索に移動失笑(しっしょう)とは、
- おかしさに堪えきれず、ふきだして笑うこと。(広辞苑)
- 笑ってはならないような場で、あまりのおかしさに、思わずふき出してしまうこと。「―を買う」(岩波国語辞典)
- おかしさをこらえきれずに思わず笑うこと。「失笑噴飯」(漢字源)
という言葉であって、言い換えれば「フイタ」に近い。
用法
「笑いが止まること」の意味ではない。
よく誤用されているように「さげすんで鼻で笑うこと」の意味でもない。それは「冷笑」という(新明解国語事典では、「[失笑]あきれた余り、思わず笑ってしまうこと。[侮蔑を含意する]」と書かれているようだが、それは本来の用法ではなく、慣用されている誤用表現である)。
「含み笑いをすること」の意味でもない。
要するに、ダウンタウンの「笑ってはいけない○○」みたいな場面で、罰ゲームがあるにもかかわらず、笑ってしまうのを「失笑」という。
「バカにして」ではなく「おもしろすぎて」笑わなければ「失笑」にはならない。
誤用例
- J-CAST ニュース : 毎日編集委員の「モナ不倫記事」 ネット上で失笑買うでは、「これに対してネット上の反応は、批判するというより、呆れ顔だ。」に対して「失笑買う」と書いているので、誤用となる。
- ノーベル平和賞に対抗 “茶番劇”孔子平和賞に失笑 本家同様、受賞者不在 - MSN産経ニュースでは「本家と同様、受賞者不在というおまけがついた“茶番劇”に、報道陣から失笑がもれる一幕もあった。」と書かれており、何か爆笑シーンがあったわけではなく単に「バカにされた」「見下された」という意味であるから、明らかな誤用となる。
類語
「噴飯」も同様の意味で、「おかしくてたまらず、口の中の飯をふき出すこと。ふきだして笑うこと」を意味する。「あいつのブログは噴飯ものだ」と書いたら、そのブログを貶めているつもりでもそうではなく、面白くてげらげら笑わずにいられない素晴らしいお笑いブログであるという意味になる。
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