硫化水素自殺2011年

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硫化水素自殺事例年表。2011年分。

2011年1月

1月4日
  • 午前7時45分ごろ、東京都世田谷区野毛の多摩川河川敷で、ポリ袋をかぶった男性と女性が倒れているのをジョギング中の男性が見つけ、通報。2人は搬送先の病院で死亡が確認された。亡くなったのは50代の母親と20代の息子。倒れていたそばに遺書。男性はうつぶせでポリ袋を頭からかぶり、女性はすぐ横にあおむけで倒れていた。ポリ袋の中には、トイレ用洗剤と入浴剤を混ぜた液体入りの洗面器があり、硫化水素で自殺を図った。遺書には生活苦や病気の悩みなどが書かれていた。
※2ちゃんねる掲示板【ノックダウン】硫化水素による自殺111【H2S】には以下のような投稿があり、関連があると推察される。

244 :優しい名無しさん:2011/01/03(月) 21:31:44 ID:TLVVNqgv
  いよいよ今日決行となってしまいました。最愛の母と共に逝きます。

  こんにち、私の命があったのもドクターキリユ様はじめ
  硫化自殺の礎を作ってくださった先人の皆様のおかげのことと思い
  心から感謝している次第です。本当にありがとうございます。
  お先に失礼致します。

※男性は「氏ムシメ」名でブログ日本一才能のない漫画家志望(死亡)およびtwitterをやっていた。ツイッターの最終投稿は1月3日、ブログの最終投稿は1月4日02:52で「灯火 街の灯り見てると切ない」と写真が掲載されている。多摩川の河原からの写真と思われる。
※「氏ムシメ」氏はかつて硫化水素自殺未遂歴があり、またYouTubeにて「【H2S】ムトウハップとサンポールの混合【硫化水素】」動画を撮影・公開していた。それにより、日本テレビ NEWS ZERO(「硫化水素自殺の要因に密着」)の取材を受けていたが、その放送での編集に対してブログで不満を表明していた(「2008年12月26日 今年の災厄」「2010年04月10日 日テレのタオル!!」、「2010年06月12日 610の日記念に晒し」)。
1月5日
  • 午前5時半ごろ、福岡県朝倉市甘木で29歳の女性が自殺しようと硫化水素を発生させ、女性は死亡。「車の中で娘が薬を飲んだようだ」と女性の母親とおじから通報。女性の母親が車のドアを開けたため、硫化水素を吸い、一時、意識不明となった。おじも病院で手当。車の中には硫化水素を発生させる薬剤のほか、「毒ガス発生。ドアを開くな」と書かれた紙が残されていた。
1月8日
  • 午前5時25分ごろ、横須賀市津久井2丁目のマンション「カルム湘南津久井浜」4階に住む無職の男性(41)方から出火、約70平方メートルを全焼し、焼け跡から男性の遺体が見つかった。男性は1人暮らし。石油ストーブのあったリビングの燃え方が激しく、男性は浴室で服を着たまま死んでいた。浴室から硫化水素を発生させるための容器などが見つかっており、自殺の可能性が高い。同マンションは6階建てで、57戸。

2月

2月3日
  • 午後5時25分ごろ、埼玉県杉戸町内田のマンションの一室の玄関に「毒ガス(硫化水素)発生、危険入るな」などと書かれた貼り紙があるのを女性管理人が発見、通報。この部屋に住む無職男性(40)が風呂場で死亡。室内からはトイレ用の塩素系洗剤や遺書などが見つかった。
2月14日
  • 午後4時35分ごろ、大阪府大阪狭山市の民家に帰宅した弟から「風呂場に『硫化水素』の張り紙がある」通報。風呂場と脱衣所でこの家に住む高校2年の双子姉妹(17)が死亡。風呂場内で液体洗剤の容器が見つかり、硫化水素が検出された。家から遺書のようなものが見つかった。姉妹は会社員の母親(35)と弟(14)の4人暮らし。姉妹は別々の府立高校に通っていた。帰宅した弟が脱衣所の入り口に「硫化水素発生中」の張り紙を見つけて通報した。風呂場に姉、脱衣所に妹が倒れていた。母親は仕事で不在だった。

3月

3月11日
  • (東日本大震災)

4月

4月12日
  • 午後4時半ごろ、埼玉県宮代町の自営業男性(63)方で、帰宅した妻(63)が玄関のドアや廊下の壁などに「扉を開けるな」と書かれた紙が数枚張られているのを発見。室内を確認したところ、浴室の脱衣所の入り口付近で男性が、浴槽内で次男(34)が倒れていた。次男はすでに死亡しており、男性は意識不明の重症。浴室内にはトイレ用の塩素系洗剤などがあった。次男が硫化水素自殺を図り、男性は助けようとして巻き込まれたものとみている。

5月

5月9日
  • 午後5時40分ごろ、高知市塩田町の「塩田町マンション」に住む女性から「帰宅したら浴室に、開けたら死ぬと張り紙がありしばらくしたら目が痛くなってきた」と通報。浴室で、通報した女性の高校生3年生の17歳の息子が死亡していた。現場は高知駅近くの幹線道路沿いの7階建てのマンション。
5月12日
  • (タレントの上原美優が東京都目黒区のマンション自室で首吊り自殺。この後、ウェルテル効果による自殺数の増加が報告されている。)
5月13日
  • 午後5時40分ごろ、群馬県伊勢崎市豊城町の無職男性(58)方の浴室で、男性の長男(26)が倒れて死亡しているのを男性が発見。浴室で毒性の強い硫化水素を検出。浴室には、混合すると硫化水素が発生する入浴剤やトイレ用洗剤の空容器が落ちていた。浴室につながる洗面所の扉には「毒ガス発生中 立ち入り禁止」の張り紙があった。
5月16日
  • 午前6時半ごろ、京都市伏見区の竹田公園で、大型のポリ袋をかぶり地面に座ったまま動かない男性を通行人が発見。近所に住む大学生(23)で、すでに死亡していた。ポリ袋2枚をつなぎ合わせて全身を覆っており、薬剤やバッグが近くに置かれていた。バッグには学生証のほか、遺書が入っており「大学をやめたい」などと書かれていた。袋内から硫化水素の成分が検出。
5月20日
  • 午前8時半ころ、愛知県中区中区大須のうどん屋「丸久本店」の風呂場で男性が倒れていると従業員から通報。ドアには「毒ガス発生中」という紙が張られており、倒れていた男性は死亡が確認された。男性は40歳代くらい。現場は商店街にある4階建ての建物。
5月23日
  • 午前7時45分ごろ、東京都中央区日本橋浜町のマンションで男性が頭からビニールをかぶって倒れていると通報。男性は死亡。周辺から硫化水素が検出された。男性はマンション駐輪場近くのトランクルームの中で倒れており、30代ぐらい。
  • 午前8時50分ごろ、名古屋市緑区尾崎山のマンション4階の一室で、高校2年の女子生徒(16)が浴槽で横たわっているのを、異臭に気付いた兄(21)が発見。生徒は死亡していた。浴室などで硫化水素が検知され、硫化水素発生の原因とみられる入浴剤なども見つかった。

6月

6月11日
  • 午後8時40分ごろ、千葉県茂原市茂原のキャラクターデザイナー辻野芳輝さん(51)方の2階寝室で、妻の美佐さん(41)と、長男で小学3年の晃汰君(8)が倒れているのを帰宅した辻野さんが発見。2人はすでに死亡していた。美佐さんは寝室入り口に、晃汰君はベッドの上に倒れていた。室内にはガスのような臭気が漂っていた。美佐さんは精神的な理由で体調を崩し、通院していた。辻野さんは天外魔境シリーズの「絵師」辻野寅次郎として知られるなど、ゲームやアニメのキャラクターデザイナーとして活躍している。
6月12日
  • 午前9時20分ごろ、沖縄県中頭郡北中城村の沖縄自動車道の脇の側道に止めてあった軽自動車に「硫化水素が発生している」と書かれた紙が貼ってあると通報。車の中で20代男性が硫化水素を使って自殺していた。沖縄自動車道の北中城インターチェンジから沖縄南インターチェンジの間の上下線が一時通行止め。

7月

7月8日
  • 午後6時30分ごろ、高知市介良乙の男性(55)宅の玄関先で男性が倒れていた。2階の浴室で長女(25)と妻(53)が倒れており、ともに間もなく死亡が確認された。男性と、近所に避難した次女(12)は病院に搬送されたが、命に別条はない。浴室内に硫化水素を発生させた痕跡があった。長女が硫化水素を使って自殺を図り、母親が巻き込まれた可能性がある。
7月19日
  • 午前7時25分ごろ、神奈川県鎌倉市台のアパートに住む国土交通省東京航空交通管制部(埼玉県所沢市)の航空管制官の男性(28)宅に、神奈川県警少年捜査課の捜査員らが、児童買春・ポルノ禁止法違反容疑で家宅捜索に訪れた。捜査員が管制官の部屋のドアをノックした際、室内で人が倒れる音が聞こえ、異臭も漂ってきた。その後、捜査員は男性が自室の浴室で倒れているのを発見した。男性は搬送された病院で死亡。管制官の男性は一人暮らしで、鍵がかかっていた。死因は硫化水素による中毒死とみられる。

8月

8月13日
  • 午前8時35分ごろ、新潟市中央区東中通のマンションで「息子が倒れている」と通報。このマンションに住む男性(21)とその両親が倒れていた。男性は死亡し、50代の父親が意識不明の重体。母親は軽症。男性が硫化水素自殺を図ったとみられる。男性は1人暮らし。男性と連絡が取れなくなったため、両親が同日朝、マンションを訪ねたところ、浴室で倒れている男性を見つけた。
8月26日
  • 午前5時40分ごろ、札幌市南区藤野の建設会社の資材置き場で止めてあった乗用車の中から男性2人と女性1人が倒れていた。3人はすでに死亡しており、男性2人は札幌市に住む20代で、もう1人の女性は埼玉県の20代とみられている。車は札幌ナンバーのレンタカー。車内からは、遺書のようなメモ3通があった。荷台に硫化水素を発生させたとみられる薬品の容器があり、窓のすき間は内側から粘着テープでふさがれていた。3人は硫化水素を発生させて集団自殺したとみられる。

9月

9月1日
  • 午後9時40分ごろ、大阪府吹田市豊津町の10階建てマンションの一室で、この部屋に住む女性が倒れているのを訪ねてきた母親と警備員が発見。女性は死亡が確認された。室内には溶剤の容器があり、硫化水素自殺を図ったとみられる。母親や他の部屋に住む住民、救急隊員ら男女計4人が体調不良を訴え病院に搬送された。いずれも軽症。母親は女性と連絡が取れなくなったため、警備員と部屋を訪れていた。
9月15日
  • 午前11時15分ごろ、東京都葛飾区高砂8丁目の住宅で「娘が硫化水素を発生させ、父親が倒れている」と通報。2階トイレ内で女性2人が、そばの廊下で男性1人が倒れていた。女性2人は搬送先の病院で死亡が確認され、男性も意識不明の重体。トイレの扉には「入るな危険。硫化水素発生中」との張り紙があった。トイレ内には洗剤の容器や液体入りのバケツが置かれていた。住人の女性(38)が自殺を図って硫化水素を発生させ、父親(68)と母親(67)が巻き込まれたとみられる。

10月

10月18日
  • 午前0時40分ごろ、津市一身田中野の鉄骨2階建てアパートで、2階の住民の家族から「娘と連絡が取れないので来たら異臭がする」と通報。トイレ内で硫化水素とみられる有毒ガスが発生し、女性が死亡していた。女性はこの部屋で一人暮らしの大学1年生。家族が入るまで玄関の鍵がかかっていた。
10月26日
  • 午後5時35分ごろ、奈良市佐紀町の民家から「家の中に『硫化水素発生中』の張り紙があり、刺激臭がする」と通報。民家2階の一室で、硫化水素とみられる気体が入ったポリ袋を被った遺体を発見した。遺体はこの家に住む男性(33)。

11月

11月21日
  • 午後3時55分ごろ、京都市伏見区のマンションの住人男性が無断欠勤したため、上司が自宅を訪れ、通報した。浴室で20代とみられる男女2人の遺体を消防署員が見つけた。遺書2通が見つかり、浴室から硫化水素を検出。浴室の扉には「有毒ガスが発生しています。迷惑掛けてすみません」と張り紙がしてあった。

12月

12月30日
  • 午後6時20分頃、静岡県藤枝市藤岡のアパートの一室で「家族が硫化水素のようなものを発生させた」と、このアパートに住む女性(19)の母親から通報。女性が室内で自殺を図ったところを父親が助けに入り、2人とも病院に搬送された。女性はその後、死亡が確認されたが、父親の命に別条はない。女性は両親と暮らしていた。