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とは、「しきい」や「境目」を意味する言葉。

心理物理学的には、ある特定の感覚が起きるか起きないかの境目となる刺激条件(物理的な刺激強度)。

  • 絶対閾(刺激閾):感覚そのものが生じるか生じないかの境目
  • 弁別閾(丁度可知差異):感覚の質の違いや程度の違いが区別できるかできないかの境目
  • 小光点の強度を変化させて、光が見えるか見えないかの境目を求めれば、光感覚に対する絶対閾。
  • 明るさを等しくそろえた二つのスペクトル光の波長を変化させて、色の違いが区別できるかどうかの境目を求めれば、波長の差分が色相弁別閾。

心理物理学

 心理物理学は、特定の物理量の系統的変化に伴う心理量(感覚量・知覚量)の変化を実験的に求めるもの。

 横軸に物理量、縦軸に心理量をとったグラフを描き、両者の関数(心理物理関数)を求める。

 ウェーバーとフェヒナーは、弁別閾を心理量(感覚量・知覚量)の単位とする心理物理学を構築した。

心理物理学的測定法

  • 恒常法:精度は高いが負担も大きい。
  • 極限法:刺激を一定方向に微小に変化させ、差異を感じたところで一度止め、次に逆方向から刺激を変化させ、差異を感じるところを絞り込む。精度も負担も中程度
  • 調整法:物理的刺激を連続的に変化させる。精度は劣るが負担が軽い。

関連:ウェーバー・フェヒナーの法則