「アロマセラピスト」の版間の差分
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2008年5月13日 (火) 21:58時点における版
アロマセラピストは、社団法人日本アロマ環境協会が認定する資格の一つ。
一般の人々にアロマトリートメントやコンサルテーションを含めたアロマテラピーを提供できる能力を認定する資格。
第三者にアロマテラピーを実践するために適している。
インストラクターになるには
- アロマテラピーアドバイザーの資格をとる
- アロマセラピスト学科試験を受ける
- 1次試験 選択解答式の筆記試験
- 2次試験 小論文の筆記試験
- ボディトリートメント実技試験(認定校の講座を修了している場合、免除)
- カルテ審査(認定校の講座を修了している場合、免除)
- 試験合格者が手続きをとると、認定証が発行される
標準カリキュラム
アロマテラピーインストラクターが身につける知識・能力を学ぶべきカリキュラム。
- アロマテラピーの定義(※)
- アロマテラピーの定義(イギリス、フランスなどの考え方も含む)
- アロマテラピーの活用方法(趣味・ホームケアから精神衛生への応用、医療補助療法まで)
- アロマテラピー実践(商業的利用、医療・福祉での利用も含む)
- (社)日本アロマ環境協会(※)
- 協会の設立目的と経緯、会員構成と会員の心得、協会の運営、合議制による運営、各委員会ごとの目的と活動、資格制度、イギリスAOCとの友好関係
- 精油学総論(※)
- 精油学各論(※)
- 30種類の精油について以下の内容が問われる
- 通称名と学術名
- 原産地と科名
- 精油を抽出する部位と抽出方法
- 主要な成分と特徴的な成分
- 色と、香りの系統
- 精油の主な作用
- 伝統的な活用方法
- 主要成分の化学構造と分類(アルコール、アルデヒド、エステル、ケトン、フェノール、ラクトン、酸化物、炭化水素)
- 鎮静作用など薬理作用の用語の意味も含まれる
- 基材論(※)
- オイルの抽出法
- 主要な脂肪酸の組成(飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸)
- 酸化特性
- 色や匂い
- 保存性
- 解剖生理学
- アロマテラピーインストラクター試験よりも大幅に範囲が広がる。
- ほぼ全身の器官についての仕組み・働き、恒常性を保って全体的に機能していることを理解する。
- 脳神経系
- 感覚器系
- 内分泌系
- 免疫系
- 呼吸器系
- 生殖器系
- 泌尿器系
- 骨格系
- 筋肉系
- 皮膚
- 身体の発生
- 健康学(※)
- 健康と食生活(栄養素、食生活と疾病予防など)
- 運動(効果と疾病予防)
- 休養(睡眠の仕組み、体のリズム、ストレスなど)
- 排泄(仕組みと疾病)
- 疾病とその予防(体の不調と不定愁訴、心身症、動脈硬化、高血圧、糖尿病など)
- 衛生学
- 微生物の意味
- 有害微生物の種類と防除方法
- 感染経路と感染症
- 殺菌消毒の方法
- 心理学
- 心理作用と身体生理作用のつながり
- カウンセリングの初歩知識
- ホームケア論(※)
- 芳香浴、沐浴、湿布、吸入、トリートメント、手作り化粧品
- 精油と器具の使い方、具体的な手法、注意点
- アルコール、水などキャリアオイル以外の基材
- コンサルテーション理論および実習
- クライアントの動機や状況の把握やアロマテラピーのための情報収集
- クライアントとの信頼関係の構築
- 必要な問診事項の確認
- トリートメント内容の説明
- トリートメント後のアドバイス
- ボディトリートメント理論
- 軽擦法、強擦法、叩打法、揉捏法、振せん法、圧迫法、運動法
- ケーススタディ
- 典型的なケースを想定した現場での応用知識を求められる。
- カルテの作成方法や記入方法、カルテ作成時の注意
- アロマセラピストの心得
- ボディトリートメント実技
- 認定校で受講する場合は実技試験は免除されるが、講座のカリキュラムに含まれる
- 人体に安全で、健康の維持、増進に役立つ
- 日本アロマテラピー協会の定義を反映している
- 伏臥位または仰臥位の全身トリートメントである
- ボディトリートメント用の植物油または植物油で希釈した精油を使う
- 60分間以上30工程以上のトリートメントを行なう
- チェック項目:技術の熟練度と正確さ、工程の正確さとリズム、位置と姿勢、クライアントへの配慮
- トリートメント中に、各工程の目的、トリートメントしている部位の骨格・筋肉の名称を聞かれる口頭試問あり
- カルテ審査
- 実際に行なったトリートメントに基づいて作成した30症例以上のカルテを提出する。
- 5人以上のクライアントの例を含み、1人10例以下
- 認定校卒業者は認定校から協会へカルテが提出される
精油一覧
- 2級で出題される精油に加えて
- カモミール・ローマン - クラリセージ - グレープフルーツ - サンダルウッド - スイートマージョラム - ネロリ - フランキンセンス(オリバナム/乳香) - ベルガモット - レモングラス - ローズオットー
- 2級・1級で出題される精油に加えて
- カモミール・ジャーマン - サイプレス - ジャスミンアブソリュート - パチュリ - ブラックペッパー - ベチバー - ベンゾイン(安息香) - ミルラ(マー/没薬) - メリッサ(レモンバーム) - ローズアブソリュート
- 種類別分類
基材の一覧
- 植物油(キャリアオイル)
- 水性基材
- アルコール
- その他
インストラクターとの関係
アロマセラピストの資格に必ずしもインストラクター資格は必要ないが、標準カリキュラムのうち7項目(※)は共通しているので、どちらかの資格を有していればその分の試験問題は免除される。
合格方法
独学、または認定校・認定教室などの講座を受ける方法がある。試験はかなり難しく、特に2次試験は難関となっているため、認定講座を受けて2次試験免除のコースを取った方が合格しやすい。ただし、セラピスト認定講座は実技まで含めると35万円ほどかかるのが一般的である。
独学、認定講座のいずれの場合にも、以下の参考書は充分に学んでおく必要がある。
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- 社団法人 日本アロマ環境協会認定 資格マニュアル
- 出題範囲を知るために必須。AEAJに入るとついてくる。
- アロマテラピー検定テキスト(2級) 必須
- アロマテラピー検定テキスト(1級) 必須
- アロマテラピーコンプリートブック〈上巻〉
- アロマテラピーコンプリートブック〈下巻〉
- セラピストを目指すなら、上下巻とも必須の教科書。この2冊を熟読・暗記する必要がある。
- 新訂 目でみるからだのメカニズム
- 解剖生理学分野における必読本。この本の中からそのまま出題される場合もある。
- からだの地図帳
- 解剖生理学分野における参考書。「目でみるからだのメカニズム」を補う内容となっている。
関連リンク
(社)日本アロマ環境協会によるアロマテラピー関連資格