「アロマテラピーインストラクター」の版間の差分
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2007年8月27日 (月) 01:24時点における最新版
アロマテラピーインストラクターは、社団法人日本アロマ環境協会が認定する資格の一つ。
一般の人々が家庭や地域社会で安全で、正しく豊かなアロマテラピーを実践できるように、必要な知識や方法を専門家として指導できる能力を認定する資格。
アロマテラピーに関する教育活動に携わるために適している。
インストラクターになるには
- アロマテラピーアドバイザーの資格をとる
- 年2回の検定試験を受ける
- 1次試験 選択解答式の筆記試験
- 2次試験 小論文の筆記試験(認定校の講座を修了している場合、2次試験免除)
- 試験合格者が手続きをとると、認定証が発行される
標準カリキュラム
アロマテラピーインストラクターが身につける知識・能力を学ぶべきカリキュラム。
- アロマテラピーの定義(※)
- アロマテラピーの定義(イギリス、フランスなどの考え方も含む)
- アロマテラピーの活用方法(趣味・ホームケアから精神衛生への応用、医療補助療法まで)
- アロマテラピー実践(商業的利用、医療・福祉での利用も含む)
- (社)日本アロマ環境協会(※)
- 協会の設立目的と経緯、会員構成と会員の心得、協会の運営、合議制による運営、各委員会ごとの目的と活動、資格制度、イギリスAOCとの友好関係
- アロマテラピーの歴史
- 古代の医学史、植物学史、文化史に見るアロマテラピーの源流
- 中世ヨーロッパ、アラビアでの香料、植物療法の発達
- 近代科学の発展
- アロマテラピーの登場と発展
- イギリス、フランスのアロマテラピーの特徴
- 日本での普及
- 精油学総論(※)
- 精油学各論(※)
- 30種類の精油について以下の内容が問われる
- 通称名と学術名
- 原産地と科名
- 精油を抽出する部位と抽出方法
- 主要な成分と特徴的な成分
- 色と、香りの系統
- 精油の主な作用
- 伝統的な活用方法
- 主要成分の化学構造と分類(アルコール、アルデヒド、エステル、ケトン、フェノール、ラクトン、酸化物、炭化水素)
- 鎮静作用など薬理作用の用語の意味も含まれる
- 基材論(※)
- オイルの抽出法
- 主要な脂肪酸の組成(飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸)
- 酸化特性
- 色や匂い
- 保存性
- 解剖生理学
- 身体の発生(遺伝子と受精、身体の土台ができる過程、細胞の機能と構造)
- 脳神経系(神経細胞の構造と働き、脳の仕組みなど)
- 内分泌系(調整機能、各内分泌系とホルモンの働きなど)
- 免疫系(仕組み、細胞と物質など)
- 嗅覚(仕組みと特徴、精神作用および生理作用との関係)
- 皮膚(構造と働き、分泌と吸収など)
- 精油が作用する仕組み、作用を受ける身体の部位が主体。精油が嗅覚から脳を刺激し、さらに自律神経系や免疫系に作用していく仕組みがポイント。
- 体の各器官がホメオスターシスを保つように機能しているという概念
- 健康学(※)
- 健康と食生活(栄養素、食生活と疾病予防など)
- 運動(効果と疾病予防)
- 休養(睡眠の仕組み、体のリズム、ストレスなど)
- 排泄(仕組みと疾病)
- 疾病とその予防(体の不調と不定愁訴、心身症、動脈硬化、高血圧、糖尿病など)
- タッチング論
- タッチングの目的、範囲、効果、実施上の注意点、モラル
- ボランティア論
- 高齢者のケアやターミナルケアの現場でアロマテラピーの専門家の役割が大きくなる
- ボランティア活動の歴史、創造性、現代の社会とボランティア活動、活動上の留意点など
- ホームケア論(※)
- 芳香浴、沐浴、湿布、吸入、トリートメント、手作り化粧品
- 精油と器具の使い方、具体的な手法、注意点
- アルコール、水などキャリアオイル以外の基材
- アロマテラピーインストラクターの心得
精油一覧
- 2級で出題される精油に加えて
- カモミール・ローマン - クラリセージ - グレープフルーツ - サンダルウッド - スイートマージョラム - ネロリ - フランキンセンス(オリバナム/乳香) - ベルガモット - レモングラス - ローズオットー
- 2級・1級で出題される精油に加えて
- カモミール・ジャーマン - サイプレス - ジャスミンアブソリュート - パチュリ - ブラックペッパー - ベチバー - ベンゾイン(安息香) - ミルラ(マー/没薬) - メリッサ(レモンバーム) - ローズアブソリュート
- 種類別分類
基材の一覧
- 植物油(キャリアオイル)
- 水性基材
- アルコール
- その他
セラピストとの関係
アロマセラピストの資格に必ずしもインストラクター資格は必要ないが、標準カリキュラムのうち7項目(※)は共通しているので、どちらかの資格を有していればその分の試験問題は免除される。
合格方法
独学、または認定校・認定教室などの講座を受ける方法がある。試験はかなり難しく、特に2次試験は難関となっているため、認定講座を受けて2次試験免除のコースを取った方が合格しやすい。ただし、インストラクター認定講座はおおよそ15万円ほどかかるのが一般的である。
独学、認定講座のいずれの場合にも、以下の参考書は充分に学んでおく必要がある。
http://www.aromakankyo.or.jp/license/img/text_ph02.jpg http://www.aromakankyo.or.jp/license/img/text_ph01.jpg http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/217RGHZWBYL.jpg http://g-ec2.images-amazon.com/images/I/21S1ZNN035L.jpg http://ec1.images-amazon.com/images/I/21TFBXWXA2L.jpg
- 社団法人 日本アロマ環境協会認定 資格マニュアル
- 出題範囲を知るために必須。AEAJに入るとついてくる。
- アロマテラピー検定テキスト(2級) 必須
- アロマテラピー検定テキスト(1級) 必須
- アロマテラピーコンプリートブック〈上巻〉
- インストラクター受験者にとっては必須教科書。一部、解剖生理学などにセラピストの範囲も含まれているが、この本を熟読・暗記する必要がある。
- 新訂 目でみるからだのメカニズム
- 解剖生理学分野における必読本。この本の中からそのまま出題される場合もある。
- からだの地図帳
- 解剖生理学分野における参考書。「目でみるからだのメカニズム」を補う内容となっている。
関連リンク
(社)日本アロマ環境協会によるアロマテラピー関連資格